★2010年2月28日 : ザルツブルク
ザルツブルクは、他のオーストリアの街とは違って、大司教座が置かれたことで権力と富とで繁栄を極めた街。
その大司教が、愛人と子供たちのために建てたのが、新市街にあるミラベル宮殿 [Schloss Mirabel] 。この宮殿名は、後に後継者の大司教が改名して付けたもので、ミラベルとは “美しい眺め” を意味する。
宮殿は、現在市役所や図書館として使用されていて、市長公邸でもあり、マルモアザール [Marmorsaal] と呼ばれる大理石の間のみ見学ができる。
そこはモーツァルト親子も演奏したことのある大広間で、今はコンサートや結婚式に使われている。日本からでも、ここで挙げる海外結婚式の申込ができる代理店があるそうな・・・。
2階にあるホールに続く階段は、“天国の階段” と呼ばれている。マルモアザールの見学時間は限られていて、私は時間が合わず。
聖アンドラ教会 [Andräkirche] 側からライナー通り [Rainerstraße] を挟んで見るミラベル宮殿。
ここから中に入ってみる。
中庭に出てくぐり抜けた建物を振り返ると、こんな感じ。
中庭から更に建物を抜けると、ミラベル庭園 [Mirabellgarten] に出る。
まだ真冬の2月だったので、木々の葉は落ちて枝だけの庭園は芝生の緑色だけだったが、花の咲く季節に来るともっと華やかで美しいのだろう。
ミラベル庭園に出て真っ先に目に入るのが、ペガサスの泉 [Pegasusbrunnen]
この場所は、映画 『サウンド・オブ・ミュージック』 に登場する。 「ドレミの歌」 を歌いながらザルツブルクの街を歩き、そのフィナーレとなったのがここミラベル庭園。
マリア先生と子供たちが歌いながらペガサスの泉の周りを歩き、
階段を鍵盤に見立てて、楽しそうに上がったり下がったりしたのがここ。
庭園からは、旧市街の丘の上にそびえるホーエンザルツブルク城 [Festung Hohensalzburg] が見える。
手間に見えるのは、三位一体教会 [Dreifaltigkeitskirche]
ミラベル庭園の一角には、バロック・ミュージアム [Salzburger Barockmuseum] があり、バロック絵画や装飾の制作の過程を示すように、スケッチや下絵、彫刻の習作・模型などが展示されている。
★タイトル写真は、ミラベル庭園のペガサスの泉。