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2010年オーストリア・アルプスの旅 4

2012-01-25 | travelog

★2010年2月28日 : ザルツブルク

ザルツブルクは、他のオーストリアの街とは違って、大司教座が置かれたことで権力と富とで繁栄を極めた街。
その大司教が、愛人と子供たちのために建てたのが、新市街にあるミラベル宮殿 [Schloss Mirabel] 。この宮殿名は、後に後継者の大司教が改名して付けたもので、ミラベルとは “美しい眺め” を意味する。
宮殿は、現在市役所や図書館として使用されていて、市長公邸でもあり、マルモアザール [Marmorsaal] と呼ばれる大理石の間のみ見学ができる。
そこはモーツァルト親子も演奏したことのある大広間で、今はコンサートや結婚式に使われている。日本からでも、ここで挙げる海外結婚式の申込ができる代理店があるそうな・・・。
2階にあるホールに続く階段は、“天国の階段” と呼ばれている。マルモアザールの見学時間は限られていて、私は時間が合わず。

聖アンドラ教会 [Andräkirche] 側からライナー通り [Rainerstraße] を挟んで見るミラベル宮殿。
  ここから中に入ってみる。
中庭に出てくぐり抜けた建物を振り返ると、こんな感じ。

中庭から更に建物を抜けると、ミラベル庭園 [Mirabellgarten] に出る。
 
まだ真冬の2月だったので、木々の葉は落ちて枝だけの庭園は芝生の緑色だけだったが、花の咲く季節に来るともっと華やかで美しいのだろう。

 ミラベル庭園に出て真っ先に目に入るのが、ペガサスの泉 [Pegasusbrunnen]

この場所は、映画 『サウンド・オブ・ミュージック』 に登場する。 「ドレミの歌」 を歌いながらザルツブルクの街を歩き、そのフィナーレとなったのがここミラベル庭園。
  マリア先生と子供たちが歌いながらペガサスの泉の周りを歩き、
 階段を鍵盤に見立てて、楽しそうに上がったり下がったりしたのがここ。 

               庭園からは、旧市街の丘の上にそびえるホーエンザルツブルク城 [Festung Hohensalzburg] が見える。
           
手間に見えるのは、三位一体教会 [Dreifaltigkeitskirche]  

 ミラベル庭園の一角には、バロック・ミュージアム [Salzburger Barockmuseum] があり、バロック絵画や装飾の制作の過程を示すように、スケッチや下絵、彫刻の習作・模型などが展示されている。


★タイトル写真は、ミラベル庭園のペガサスの泉。

2010年オーストリア・アルプスの旅 3

2012-01-15 | travelog

★2010年2月28日 : ザルツブルク

前日は夜の街しか見てないので、この日から本格的に行動開始。まずは、ホテルの1階にあるダイニングルームで朝食。コンチネンタルスタイルなのだが、結構豪華でよりどりみどりだった。
           
 可愛いダイニングルーム
奥の丸いのが、ドイツやオーストリアの最もポピュラーなカイザーゼンメル  

朝食後、ホテルのフロントでザルツブルク・カードを購入。ザルツブルク・カードは、市内名所の入場料が全て無料、公共の交通機関が乗り放題などの特典があり、いちいちチケットを買ったりする手間が省けるし、私のようにあちこち行動する者にとっては、トラムやバスに乗り放題というのは魅力のカード。
カードの使い始めがは時間単位で、自分でカードの裏面に名前と日付・時間を記入する。24時間・48時間・72時間の3種類があり、24時間のカードを購入した。
 ザルツブルク・カードはオフ・シーズンとハイ・シーズンとでは3ユーロの差があり、オフ・シーズンのこの時は24時間用22ユーロ。

 まずは、ホテルのある新市街から散策。最初に向かったのは、ロレート教会 [Loretokirche] 。でも中には入らず外観のみ。外観はとてもシンプルだけど、モーツァルトの交響曲第35番の標題になっている “ハフナー” で知られるハフナー家の教会で、モーツァルト一家も礼拝に通ったとされる教会。ちなみに、ハフナーとはザルツブルクの大富豪の名前。
モーツァルトの管弦楽用のセレナード第7番ニ長調は、“ハフナー・セレナード” とも呼ばれていて、ハフナー家の結婚式の前夜祭のためにモーツァルトが作曲を依頼された曲で、このロレート教会の庭で初演された。
 その庭がある辺りの教会の脇の道を行くと、 このような建物の下をくぐり抜けるようになった道が見えてくる。
通り抜けると左側にザンクト・セバスティアン教会 [Sebastianskirche] があり、リンツァー・ガッセ[Linzer Gasse] に出る。
 
通りに面した扉とその装飾  
教会名が刻まれたプレートと壁面の彫刻  

教会の中へは、横の扉から入る。日曜午前のミサ中だったので、そっと覗いてすぐ去る。

ここの見どころは、教会内よりも教会裏にある墓地。そこにはモーツァルトの父レオポルトと、妻コンスタンツェが眠っている。
 墓地はコの字型の回廊に囲まれている。壁側にあるのは全部お墓。
墓地はこんな感じ。  

 そしてこれが、モーツァルトの父レオポルトと、妻コンスタンツェのお墓。

ザンクト・セバスティアン教会をあとにして、来た道を少し戻ってミラベル宮殿 [Schloss Mirabell] に向かう途中、新市街のメインストリート、ライナー通り [Rainerstraße] を挟んでミラベル宮殿の向い側にある聖アンドラ教会 [Andräkirche] に寄ってみた。しかし、ここもミサ真っ最中だったので中には入らず。
  二本の塔が特徴の教会の回りは、広い駐車場になってる。

 ライナー通りを走るトローリーバス。なんかweezer(ウィーザー)のロゴに似たペイントが!


★タイトル写真は、ザンクト・セバスティアン教会墓地の回廊。

2010年オーストリア・アルプスの旅 2

2012-01-10 | travelog

★2010年2月27日 : ザルツブルク

まだ19時を過ぎたばかりだというのに、旧市街のお店はごく一部のレストランやカフェ以外は既に閉店。比較的人は多く歩いていたが、皆ショーウィンドウのディスプレイを楽しみながら散歩している様子だ。私も、初めての街の地理を確認しながら散策。

モーツァルトクーゲルン [Mozartkugeln] と言えば、モーツァルトの絵が入った赤い紙に包まれた丸いチョコ菓子が一般的だが、実はそれらは皆模倣品で、本家本元がこちらフュルスト [Furst] のモーツァルトクーゲルン。
 
                      ↓↓こちらが模倣品↓↓
       
モーツァルトだけでなく、ドップラー効果を見出したクリスチャン・ドップラーやバッハのクーゲルンもあった。 
 
 
機内食であまりお腹は空いていなかったが、それでも何か食べようと思って出て来たのだが、開いていたのはマクドナルドくらいで、着いた初日にマックはないだろと避け、ザルツブルグで一番古いカフェCafé Tomaselli(トマゼリ)に入ってケーキを食べた。


老舗ならではの雰囲気の店内。  

ほどよい甘さのチョコレートケーキに満足したあとは、再び夜の旧市街を散歩した。

 カラヤン広場 [Karajan Platz]、奥の崖の下が馬洗い池 [Pferdeschwemme]
 コレーギエン教会 [Kollegienkirche] 
 夜の旧市街から見上げる、崖の上のホーエンザルツブルク城 [Festung Hohensalzburg]

ザルツブルクの旧市街には、通り(ガッセ)と通りの間の建物にパッサージュがたくさんあり、通り抜けることができる。
 

パッサージュのショーウィンドウには、この地ならではのチロルの民族衣装がディスプレイされていた。
  

 ゴールドガッセ [Goldgasse] の入口
 ゴールドガッセにあるお店の看板

このゴールドガッセには、クリスマス・イン・ザルツブルク [Christmas in Salzburg] というお店があり、一年中クリスマスのオーナメントを中心に扱っている。
 

この卵の形をしたものもオーナメントで、本物の卵の殻に装飾したもの。  

全て木製のものだけを扱うお店のディスプレイ。チェスなどのゲーム類と、お部屋のミニチュア。
  

モーツァルトの生家と、その近くにあったCafé Mozart。  


★タイトル写真は、モーツァルトクーゲルンの老舗店Furstのウィンドウ・ディスプレイ。

2010年オーストリア・アルプスの旅 1

2012-01-06 | travelog

★2010年2月27日 : 成田~ウィーン~ザルツブルク

ハプスブルク家の歴史に関する本を読んでいる内に、神聖ローマ皇帝のマクシミリアン1世のことをもっと知りたくなり、2010年の春の旅行先は、マクシミリアンが築いた都、インスブルックに行くことにした。
それと合わせて訪れたのが、モーツァルトの生まれ故郷で映画 『サウンド・オブ・ミュージック』 の舞台ザルツブルク。

 今回初めてオーストリア航空を利用。機内のシートはもちろん、CAのコスチュームはストッキングや靴まで全身真っ赤だった。感激したのが、食事の時にCAさんがバスケットに入ったパンを持って回ってくるのだが、種類がいろいろあったのと温めてあったこと。

 成田からウィーンに到着。ウィーン空港を利用するのは二度目。前に利用して気に入っていたCafé Melange(メランジェ)で、トランジットタイムを過ごす。ウィーンに来たらやっぱりこれ、店名にもなっているメランジェ(カプチーノのようなもの)。

40分ほどゆっくりして、ザルツ行きの便の搭乗口へ。 

 飛行機まではバスで移動。なんとこのバスは後ろ側にドアが開き、このままスルッと乗車。

機体には、“operated by Tyrolean” の文字が。Austrian Arrowsは、オーストリア航空グループのチロリアン航空によって運航がされている。
 

          30分ほどの短い飛行で低空飛行なので、上空からはほんのり雪化粧された山々が見渡せた。
           

周りを雄大なオーストリア・アルプスの山々に囲まれた、ザルツブルク空港に到着。  
 
空港からは、2番のバスで市街地に向かい、ホテルにチェック・イン。 

もうすっかり夜になっていたが、いつもの如く私は時差ボケに無縁なので、街へと繰り出した。
 三位一体教会 [Dreifaltigkeitskirche] 
 シュタインガッセ [Steingasse] の入口
 ユーデンガッセ [Judengasse] で見つけたお店の看板


★タイトル写真は、ザルツブルク空港 [Flughafen Salzburg]。別名ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト空港。

Happy New Year 2012!!!

2012-01-05 | others

あけましておめでとうございます。
約2ヶ月半ぶりですが、少し落ち着いたので密かに復活です。とは言っても、これまで同様そう頻繁に更新はできないのですが・・・。
手軽なTwitterではしょっちゅうつぶやいているので、興味のある方は左側をご覧ください。

ひとまず2012年の始まりは、2009年冬のUK旅行以来全然進んでいなかった旅行記に、手を付けようと思います。
そして、少し今までとスタイルを変えようと思っています。まずはこれまではカテゴリ毎に文字色を変えていましたが、これからは基本黒色に統一します。

それでは、今年もよろしくお願い致します。