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列車で周る英国の旅 Day8 ①

2010-01-30 | travelog


【Good-bye, Scotland! 英国西部の車窓から】 04/12/09 : グラスゴー~リヴァプール

3日間のスコットランド滞在を終え、イングランドに南下する日。
グラスゴーのホテルは快適だったので、早くにチェックアウトするのはちょっと勿体なかった。まだ暗い中、グラスゴー・セントラル駅へと向かう・・・。
                          駅で見つけた、James Morrison(ジェイムス・モリソン)のポスター 
2ndアルバムのデラックス・エディション発売の告知ポスターだ。昨夜のライヴは本当に良かったな~、なんて思い出しつつ・・・・・。
早朝のセントラル駅   ロンドン・ユーストン駅行き
始発のVirgin Trains(ヴァージン・トレインズ)で出発。Virgin Trainsはかのヴァージン・グループの列車で、トレードカラーはもちろん赤。グラスゴー⇔ロンドン間を走るのは、ペンドリーノと呼ばれる、手塚アニメに出てきそうな大きな目をしたフェイスの車両。(海外限定鉄子もどき発揮!笑)
ペンドリーノ    2ndクラスは内装も赤が基調   
乗車前にCOSTAでラテとミンスパイを買って・・・  そう、行き先はリヴァプール!

リヴァプールまで、およそ3時間半の列車の旅のスタート!
 まだ暗い一つ目の駅Lockerbie(ロッカビー)   少し明るくなってきた。  
         途中駅Penrith(ペンリス)
カンブリア州の遠くの山肌は、雪に覆われていた。 
Oxenholme(オクセンホルム)駅の真横で放牧されていた羊たち 

 Lancaster(ランカスター)の次の
Preston(プレストン)で乗換   オンタイムで順調順調♪   
乗るのは2両編成のこの列車   Northern Rail(ノーザン・レイル) 
ノーザン・レイルは、BS放送の 『欧州鉄道の旅』 で見て以来、一度乗ってみたかった列車。と言っても何か特徴があるというわけではないが、素朴なローカル線という感じが良かった。 
 ←これは帰りに撮ったので時計の時刻が違う 
プレストンから約1時間で、Liverpool Lime Street(リヴァプール・ライム・ストリート)駅に到着。(タイトル写真は構内)
リヴァプールでは、3時間という短時間の弾丸ツアーならぬ弾丸散歩を敢行。早速駅でスーツケースを預け、マージー・ビートを生み出したあの4人の街へと繰り出した。


★「Day8 ②」 につづく。

James Morrison @SECC, Glasgow 12/03/09

2010-01-29 | performance


今回のUK旅行の日程で、何かライヴがないかと色々調べていた時、丁度James Morrison(ジェイムス・モリソン)のUKツアーと重なっていることがわかった。
グラスゴーの 「Homecoming Live」 を見るか、James Morrisonを見るか・・・。かつての私だったら両方予定に入れただろう。
でも、行きたい街を優先したところ、11/28にグラスゴーに行くのは少し難しかった。 で、その同じグラスゴーでJamesのライヴを見る予定を立てることができたのだった。

SECCに着いて、まだだいぶ時間があったので、クライド河の方に行ってみた。
対岸にBBC Scotlandがあり、BBCの天気予報の中継で何度もTVで見たクライド・アークという弧状の橋が見えた。
         

SECCには、“The Armadillo(アルマジロ)” の愛称で呼ばれているClyde Auditorium(クライド・オーディトリアム)がある。
                  
中に入って  受付窓口でチケットを受け取り、  ここから入場。
 サポート・アクトはOneRepublic(ワンリパブリック)

いくつか大きさの違うホールがあり、Jamesのライヴはホール4で、キャパシティ約1万人。だいたい横浜アリーナと同じくらいのキャパ。
Webでチケを予約した時にブロックと席番の指定があったので、急いで入ることはないが、逆にロビーの方が混んできたので開場と同時に入った。
BBブロックはどこだろう・・・とキョロキョロしていると、案内係の人が手を差し出すのでチケを見せると席まで連れて行ってくれたのだが、実はその行為にビックリ。それは私だけではなく、ひとりひとりにまたはグループ毎に、それぞれ全部案内係が付いて席までエスコートしているではないか! すごっ!
なので、係員の人数は膨大だった。このことを後にロンドンに戻った時に友人に話すと、20年以上UKでいろんなところのライヴに行っているさすがの友人も、これには驚いていた。
 海外ライヴで椅子席というのは、逆に新鮮だった。   Tシャツ購入 
BBブロックはステージに向かって右斜め。ブロック内5列目でこの距離  よく見えそう♪

若者はもちろんだが、家族連れ、小さな子供からお年寄りまでと客層は幅広く、Jamesの音楽がいかにたくさんの人に支持されているのかがわかる。
やがてOneRepublicのステージが始まった。
OneRepublicは名前を知っている程度で、USのドラマ 『ゴシップガール』 の挿入歌がヒットしたということくらいしか知らなかったのだが・・・・・惚れた。すっごく良かった。
Vo.さんはピアノを弾いたりギターを弾いたりと大忙しで、ベースの人がチェロも弾いたりで、音に幅があってカッコいい。
メロディは美しくて、ちょっとエキゾティックでドラマティック、そしてVo.さんの声は高らかに響いてかなりの実力派。
 OneRepublic

帰国後、即CDを購入。いろいろサーチしてみたら、2008年のサマソニに出たのね。はぁぁ~、勉強不足だわ。
で、メンバーは5人みたいだが、ステージ上には6人いたので、キーボードがサポート・メンバーだろう。でもそのサポートさん、Vo.さんがキーボードを弾いている時は打楽器担当だった。キルトを着ていたので、紹介された時に前に引っ張り出され、スコットランド人の地元っ子に大好評を博していた。


40分ほどのインターヴァルを経て、いよいよJamesの登場。OneRepublicの前半辺りまではまだ空席が目立っていたが、いつの間にか超満員、そしてものすごい歓声。
2ndアルバムの1曲目 「The Only Night」 で、軽やかにスタート。おぉぉぉ~~~、いつかは聞きたいと思っていたJemesの生歌だ! カンドー!
ハスキーな声、ソウルフルなメロディ、グルーヴィなサウンド。Jamesが弾くギターはアコギのみで、バンドは基本のG.B.Dr.のほかに、キーボード2人とホーン・セクション3人と女性コーラス2人が加わってとってもゴージャス。


ホリゾント幕にサイケな映像が映り、悲しげなピアノのメロディが流れ、アコギを置いてハンドマイクのJamesは、「Fix The World Up For You」 のイントロが流れると、大きく首を振ってリズムを取っていた。歌に入ると最初しっとり、サビからまた大きく首を振りながら歌うという熱いパフォーマンスで魅了。
曲間ではあまり多くは喋らず、寡黙に曲をこなして行き、新曲 「Get To You」 も披露。
再びハンドマイクになり、大きく手を挙げて手拍子を促し、「Broken Strings」 のピアノのメロディが流れてくると、より一層の歓声。ギターを持っていないと結構熱いなー、James・・・。
Nelly Furtado(ネリー・ファータド)のパートはコーラスの黒人女性が歌い、Nellyのセクシー・ヴォイスとは違ってめちゃくちゃ迫力あった。
「If You Don't Wanna Love Me」 の熱唱に感動し、大好きな 「Save Yourself」 に酔った。いやぁ、それにしても歌が上手い!
 大熱唱!

ゴスペル・スタイルのピアノとコーラスをバックに、Jamesがソウルフルで感情たっぷりに歌い上げる・・・・・何の曲?新曲?と思っていたら、2ndでいちばん好きな曲 「Precious Love」 だった。横揺れグルーヴィな3連のリズムが、超気持ちよかった。
アダルト・コンテンポラリーっぽいアップテンポな 「Nothing Ever Hurt Like You」 から、Stevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー)のカヴァー 「Uptight」 への流れは、高まった気持ちをぐいぐいと引っ張って行き、その後す~っとクール・ダウンするかのように、名曲 「You Give Me Something」 に突入。
あぁ、何て気持ちのよいグルーヴなんだろう! そして会場は、最初から最後まで大合唱だった。
 

アンコールの1曲目も最初から大合唱。でも私は、聞いたことあるのに何の曲だが思い出せない・・・。やがてサビで判明。聞こえてきたのは、“I'm Starting with the Man in the Mirror” ...そう、Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)の 「Man In The Mirror」 だった。
アコースティックなアレンジがステキで、間奏でムーンウォークまがいのステップを踏み、あの腰を振るマイケル特有のダンスもしてみせるJamesに歓声が沸いた。
オルタナティヴな 「Call The Police」 ではヘヴィな一面を見せ、最後は 「Wonderful World」。この曲も大合唱だった。
 踊るJames!
 総勢11名の大所帯

いやいや、もう大満足のライヴだった。外に出ると、「You Give Me Something」 を弾き語りしている男性を囲んで大合唱になっていて、ほのぼのとしたステキな光景だった。
いつまでも余韻が残り、足取りも軽く、あの長~いチューブ状の遊歩道もアッという間で駅に着いた。
来日したら、もっと小さな会場で見れるはず。早く来日してほいしいな~。

※タイトル写真は、スクリーンに映るJamesを撮ったもの。


★Setlist★
・The Only Night
・Fix The World Up For You
・Please Don't Stop The Rain
・This Boy
・Get To You
・Love Is Hard
・You Make It Real
・Broken Strings
・If You Don't Wanna Love Me
・Save Yourself
・Under The Influence
・Precious Love
・Nothing Ever Hurt Like You
・Uptight -Stevie Wonder cover-
・You Give Me Something

~encore~
・Man In The Millor -Michael Jackson cover-
・Call The Police
・Wonderful World


★James Morrison 「Precious Love」


★James Morrison 「You Give Me Something」


列車で周る英国の旅 Day7

2010-01-26 | travelog


【Songs from Northern Britain、独自の音楽文化を生み出し続ける街で素敵なサプライズ】 03/12/09 : エディンバラ~グラスゴー

朝目覚めると、外は雨。昨夜の満月はいったい・・・。
朝食を済ませたあと、エディンバラを去る前に、小1時間ほど小雨降る街をぶらついた。
ジョージ4世橋通りを下って行き、グレーフライアーズ・ボビーと呼ばれる像を探す。ボビーは犬の名で、忠犬ハチ公のエディンバラ版。警察官ジョン・グレイの愛犬ボビーは、主人のジョンが亡くなったあと14年もの間、彼の墓の隣に座っていたという実話。このボビーのことは、『ユアン少年と小さな英雄(原題 : Grayfriars Bobby)』 という映画にもなっている。
 ハチ公のように大きくなく、見過ごしてしまいそうな歩道の脇の手すりの上に、ボビーはいた。
その後、友達に送った絵はがきで気になった場所、ラムゼイ・ガーデンに行ってみた。
 なんか絵になるラムゼイ・ガーデン

夜は賑わうクリスマス・マーケットも、朝はひっそりと息をひそめ、昨夜見た満月はまだ雨空に浮かんでいた。  


ホテルに戻ってチェック・アウトし、次の街グラスゴーへと向かった。グラスゴーへは、ある意味ちょっと楽しみにしていたScot Rail(スコット・レイル)で、西へ約50分。もっと離れているというイメージがあったが、列車は15分毎に出ているし十分通勤圏内だ。
 
あっという間に、Glasgow Queen Street(グラスゴー・クィーン・ストリート)駅に到着。写真の駅名の下の言語はゲール語。 
駅のすぐ前のジョージ・スクエアも、エディンバラと同じようなクリスマスのアトラクションが設営されていた。
                  

ホテルは、グラスゴーの鉄道のもうひとつの玄関口、Central(セントラル)駅近く。翌日始発の列車に乗るため、駅の近くのホテルを予約していた。チェック・インするにはまだまだ早すぎる時間だったので、スーツケースだけ置かせてもらい、街に繰り出した。
着いた時は小雨が降っていたが、すぐに止んで、ところどころに青空が見え始めていた。本当に今回の旅は、天候が味方してくれている。
中世の雰囲気がたっぷりだったエディンバラに比べると、グラスゴーは近代的な感じがした。グラスゴーは、ロンドンに続く英国で2番目のショッピング天国と言われる産業の街で、スコットランド最大の街。
さすが地元、セルティック・ショップ   キルト・ショップ  
新聞売りのおじさん。なんか絵になるのでモノクロにしてみた。 
街いちばんの歩行者専用通りブキャナン・ストリート(タイトル写真)は、クリスマスのショッピングを楽しむ地元の人たちで賑わっていた。
 ブキャナン・ストリートのアップル・ショップ。昔ながらの建物と最新のアイテムというミスマッチがクールだ。

ジョージ・スクエアで、思いもしなかったものを見つけた。それは、Memorial Plaque(メモリアル・プラーク)という記念碑の碑文。
 Memorial Plaque   広島・長崎原爆犠牲者への追悼碑文
ファスレーン原子力潜水艦基地が近いからだろうか・・・。原爆投下という悲惨で恐ろしい出来事を悼む碑が、こんな遠く離れた地にあるとは知らなかった。

街を散策しながらしばらく歩いて、グラスゴー大聖堂に行った。大聖堂は黒い石で造られていて、なんだかとても重圧感があった。大聖堂だけでなく、隣りにあった王立病院もそうだが、この黒っぽい石造りの建物は街のあちこちにもあった。これは、石の表面が柔らかいので洗ったり磨いたりすることができないからだということを、何かで読んだ記憶がある。
 大聖堂    王立病院
大聖堂は中も黒くて荘厳で、この地が1500年もの間聖地であり続けているという重みみたいなものが確かに感じられた。
                

大聖堂を出たあと、以前からグラスゴーに来たら絶対行かなくちゃ・・・と思っていた場所へと足を向けた。
私にとってグラスゴーと言えば、これしかない。Teenage Fanclub(ティーンエイジ・ファンクラブ、以下TFC)、BMX Bandits(BMXバンディッツ)、The Pastels(パステルズ)などのアノラックサウンド、スコティッシュ・ギターポップ勢の存在。
ここグラスゴーには、The PastelsのStephen Pastel(スティーブン・パステル)が経営に携わっているレコード・ショップMonorail Musicがあり、そこに行かずしてグラスゴーに来たとは言えない。
写真で何度も見たとんがり三角屋根の建物が目に入ってきた時は、本当に感激! 「mono」 という名前でレコード・ショップとカフェが一緒になっていて、カフェではライヴも行なわれる。もちろんTeenage Fanclubらもここでプレイしたことがあるし、今でもイベント等でみんながプレイしている。
 ドアを開けるとカフェがあり、左奥にレコード・ショップ  
入口の右側にはステージ    左にはたくさんのフライヤー  
まずはMonorail Musicに行って、何か掘り出しものはないかと棚をチェック。BMX BanditsにRachel(レイチェル)が参加してからの7"は持っていなかったので、それを購入。
店長のDep(デップ)さんが居たので、ちょっと話しをしてみたかったが、接客中だったので諦め、カフェでランチにした。
                   Monorail Music
このカフェは、オーガニック・カフェ。“Soup of the day(本日のスープ)” は何かと尋ねたら、野菜がたっぷりのトマト・スープとのこと。生やホールトマトやトマトジュースはダメだが、スープやソースになるとOKな私。スープは本当に野菜たっぷりでヘルシーで、ボリュームがあり、天然酵母のパンも美味しかった。
            とんがり屋根から光が射し込む

デザートにケーキでも・・・と思っていたのだったが、スープが本当にたっぷりの量だったのでお腹がいっぱいになり、ケーキは断念。
そろそろホテルにチェック・インしに行こうかな~と思っていたその時、お店に入ってきた人に目が行った。
えっ!? うわっ! Stephenだ! すぐ目の前に来た時、“Stephen!” と思わず声が出てしまい、Stephenは足を止めて私の席の前まで来てくれた。
グラスゴーに来たらここには絶対来なくちゃと思っていて、今日念願が叶ったと伝え、TFCらを筆頭にグラスゴーの音楽が好きなんだってことを話すと、“数日前だったらTFCのライヴがあったんだよ” とStephen。TFCやThe View(ザ・ヴュー)、The Vaselines(ヴァセリンズ)らが出演した 「Homecoming Live」 というイベントのことだと思い、“知ってたんだけど予定が組めなかった” と私。(11/28だったので少しムリをすれば行けなくはなかったが、他の街への予定も含め、断念したのだった)
The Pastelsとテニスコーツのコラボのことを話し、日本に来る予定はないの?と聞くと、今調整中だとか。早く実現するのを楽しみにしていると伝え、時間を割いてくれたことにお礼を言って握手して、最後に写真を撮らせてもらった。Stephenは、撮る前に前髪を手でくしゅくしゅっとさせてニッコリ!
その後、Stephenは店長のDepさんとカフェの奥で打ち合わせをしていた。
ダッフル・コート姿がキュートなStephen Pastel  

まさか、本当にまさかStephenに逢えるなんて思っていなかった。素敵なサプライズにとっても幸せな気分で店を出ると、外で煙草を吸っていたシェフに声を掛けられた。どこから来たの?とかグラスゴーは初めて?とか聞かれて答え、美味しい食事をありがとう!と言ってその場を去った。
チェック・インを済ませにホテルに戻ったのだが、とにかくセントラル駅に近くて安いというだけの条件で選んだAlexander Thomsonというホテルは、普段私が利用するホテルやゲストハウスの中では、その安さからは考えられないほど立派だった。部屋はツインのシングル・ユースで広々、バス・ルームもめちゃくちゃ広かった。時間的に朝食も食べることができないし、早朝にチェック・アウトするのが勿体ないくらいだった。
 ミネラルウォーターが嬉しい

再び街に出た。夕方(と言っても時間的にはまだ4時前)のブキャナン・ストリートは  さっきより人が増え、とても賑やかだった。
だんだん暗くなってきたので、ブキャナン・ストリートも  
ジョージ・スクエアも  クリスマス・イルミネーションがぼちぼち点灯し始めていた。

ブキャナン・ストリート駅から地下鉄に乗って、Hillhead(ヒルヘッド)まで行った。グラスゴーの地下鉄は、ロンドン、ブダペストに続いて世界で3番目に古く、100年以上の歴史があるらしい。サークル状の一路線しかなく、車体もちっちゃくてなんかとっても可愛かった。
この辺りはウェスト・エンドと呼ばれるトレンディなエリアで、おしゃれなショップや美術館・博物館、大きな公園があり、グラスゴー大学がある。
もうすっかり暗くなっていたので手元の地図はよく見えず、ほとんど勘だけでアシュトン・レーンというパブが建ち並んでいる小径を抜けて歩いて行くと、グラスゴー大学の敷地に入り、行きたい方向だったユニヴァーシティ・アヴェニューに出た。この大通りを挟んで両側に大学があり、そこを抜けると突き当たりに大きなケルヴィングローヴ公園があるのだが、街灯も少なくて暗く、学生たちなど歩いている人は結構いたが、緑溢れる公園は見えなかった。
 グラスゴー大学のメモリアル・ゲート。数学者ジェームズ・ワットや経済学者アダム・スミス、哲学者トマス・リードら29人の著名な母校出身者の名が刻まれている。

公園の横の道をひたすら歩き、アーガイル通りに出ると、このあと行くところへの近道を示す標識があった。  
夜は、クライド河沿いにあるSECC(The Scottish Exhibition and Conference Centreの略)で、James Morrson(ジェイムス・モリソン)のライヴを見るのだ。
ローカル線のExhibition Centre(エキシビション・センター)駅の横からSECCまで、チューブ状の屋根付き遊歩道を通って行くことができる。予め下調べをしていたので、入口はすぐわかった。
 ひたすら真っ直ぐ、緑色の部分は自転車用    くねくね・・・
はい、到着~!    
 

★つづきはライヴ・レポにて。

列車で周る英国の旅 Day6 ③

2010-01-22 | travelog


【タータンチェックとバグパイプの音色、頭に浮かぶのはベイ・シティ・ローラーズ!】 02/12/09 : エディンバラ

エディンバラ城をゆっくり見学したあと、ロイヤルマイルを下って行った。ずーっと彼方まで続くロイヤル・マイルはまっすぐな一本道。
 途中、城のすぐ近くにスコッチ・ウィスキー・エクスペリエンスというスコッチ・ウイスキーの博物館があった。その昔キャッスル・ヒル・スクールだったその建物は、観光客で年中賑わっているらしいが、私はアルコールがNGなので興味なし、通過。
そのまま下って行くと、王冠の形をした屋根だけは遠くから見えていた、大きくて荘厳なセント・ジャイルズ大聖堂が右手に見えてきた。
 この大聖堂は、スコットランドのプロテスタント化を推進した教会とのこと。
大聖堂内は、綺麗なステンドグラスがたくさんあり、自然の光が射し込んで神秘的だった。
             
 天使の聖水盤   場違いなオブジェ、何故に?
自然光が輝く   椅子にはスコティッシュ・フラッグ 

ロイヤルマイルに続いているコックバーン通りにある、グラスゴー音楽関連サイトteenagefanclub+logさんの中で紹介されていた、おすすめのレコ屋avalanche(アヴァランチ)に行ってみた。
可愛いとんがり屋根の建物 
バーゲン・コーナーで、マニックスのJamesのソロの7"を見つけた。£2.99(約460円)也! 昨晩Marks & Spencerで、お釣にもらったスコットランド紙幣£5札で支払い。実は英国内は同じポンド通貨だが、スコットランドではまだわずかにスコットランド紙幣が流通している。そのわずかな中、昨日エディンバラに着いて最初の会計のお釣でもらうとは・・・。イングランドではしばしば受取り拒否されるらしいので、早速使わなきゃと思ったのだ。ところが、レジのアルバイトの男の子が、“これは使えないと思うんだけど・・・” と。なぬ~?えっ!?ここはスコットランドだろ?と思っていたら、隣りにいた店長らしき人が、“大丈夫だよ、銀行で替えられるから” とバイトくんに説明。ホッ、よかった~。

再びロイヤルマイルに戻って歩いていると、どこからともなくバグパイプの音色が聞こえてくる。
レストランや土産物店から流れてきているっぽいのだが、ひとつの音色がだんだん大きく聞こえてきたかと思うと、反対側で生演奏しているおじさん(おじいさん?)がいた。 
キルト姿もバッチリ決まっていた。  
道の両側にたくさんある土産物店では、タータンチェックのマフラーや帽子、小物などが店頭に並び、洋品店のウィンドウのマネキンはキルト姿。バスのシートまでタータン。  私の頭の中では、自然とBay City Rollers(ベイ・シティ・ローラーズ)の歌が流れていた。(笑)
緩やかな坂になっているロイヤルマイルの正式名は、ハイ・ストリート。スコットランド宗教改革の指導者ジョン・ノックスの家  を過ぎたところから、キャノンゲートという名前に変わる。ジョン・ノックスの家は、エディンバラに現存する最も古い共同住宅らしい。この辺りから道幅が少し狭くなり、だんだん人通りもまばらになって、通り沿いの建物はどれも中世のたたずまいで雰囲気があった。ところどころに、こんな面白いものも・・・。
 The People's Storyというエディンバラの人々の歴史博物館の看板
 スコットランドの詩人Robert Fergusson(ロバート・ファーガソン)の像

休憩がてらお茶でも・・・と思っていたところに、カフェの “クリーム・ティ£2.95” の看板が目に入った。可愛いカフェだったし、このお値段は魅力的。朝食をたっぷり食べているので、普段一日2食の私はそんなにお腹が空いていなかったが、スコーンなら丁度いい。
「Cafe Vivo」 というブルーを基調としたカフェの店内は、サンドウィッチをテイクアウトして行く人やランチを食べる人たちではやっていた。ホーム・メイドのフルーツ・スコーンは、美味しくて満足。
 「Cafe Vivo」

カフェでゆっくりしたあと、更に坂道を下って行くと、突き当たりに目的のホリールードハウス宮殿が見えてきた。 
 宮殿の正面にクィーンズ・ギャラリーとショップが入っている建物があって、真ん中の屋根の上からスコットランド王家の象徴赤いライオンが、王冠の上に乗って両手を挙げているキュートな姿でお出迎え。
道路を挟んだ手前には、超近代的なスコットランド国会議事堂の建物が、まるっきり正反対の姿で建っていた。 
 スコットランド国会議事堂

ホリールードハウス宮殿は、現在はエリザベス女王ら王族の人たちがエディンバラ訪問の際にここに滞在し、かつてはスコットランド女王メアリーが居城として使用していた。女王と2人目の夫ダーンリー卿と、秘書官リッチオをめぐる悲劇の舞台となったのもこの宮殿。(タイトル写真)
無料でオーディオガイド(日本語)を貸してくれたので、ガイドに沿って見学。宮殿内は撮影禁止だったので画像で伝えられないが、俳優ショーン・コネリーもナイトの爵位を授与された、かつては舞踏会場だったグレイト・ギャラリーはとっても広く、女王が座る玉座が広間の真ん中にどっしりと据えられていた。他にも女王訪問者の控え室やスコットランド議会が開かれていた部屋、現在もエリザベス女王を交えて食事をするダイニング・ルーム、女王メアリーの寝室や、あのメアリーの目前でリッチオが殺害された謁見室も見学することができた。言うまでもなく、どこもかしこも豪華絢爛。
最後に外に出て、廃墟となっているホリールード修道院を歩いていると、キルトを着たマント姿のダンディなおじさんがやってきて、“そろそろ閉めるよ~” と言われた。そして、丁寧に門のところまで送ってくれた。


来た道を戻って歩いている内にだんだん日も暮れてきたので、スコッツ・モニュメントのあるプリンシズ・ストリート・ガーデンのクリスマス・マーケットに行ってみた。観覧車などの移動遊園地やスケートリンクはライトアップされて稼働していたが、マーケットのお店は殆んどまだ準備中だった。
 準備中のマルド・ワインの屋台。マルド・ワイン(Mulled Wine)とは、ヨーロッパの寒い冬に飲まれるスパイスが入った温かい赤ワインで、クリスマス・マーケットでは定番の屋台。ドイツ語のグリューヴァインと言った方が私には馴染みがある。
                     

おみやげなどの荷物を置きに一旦ホテルに戻ってから、再びロイヤルマイルまで行ってチョコレート・ドリンク専門のカフェ 「Chocolate Soup」 に入り、ホットホワイトチョコレートを頼むと、そのカップの大きさにちょっとビックリ。でも丁度いい甘さだったので、すんなりと飲みほせた。
 実はカフェ・オ・レ・ボールの大きさ

18:30頃にマーケットに行くと、2時間前とは違ってマーケットが大賑わい。  食べものや飲みもの、お菓子はもちろんだが、クリスマス・ツリーのオーナメント、キャンドル、ガラス細工、木製のおもちゃ、手袋や帽子などのあったかグッズ、アクセサリーなどから、チーズやハムまでいろんな店がそれぞれ個性あふれるディスプレイで楽しませてくれた。
何度も何度も回って欲しいものに目星を付け、キャンドルや小物を買い物。すれ違う人たちが手にしているジャーマンポテトのようなのが気になったので、食べもの屋台の一角に行ってどれなのか探し、“FAMOUS BRAT-KARTOFFELN with bacon” というのを見つけた。やっぱりジャーマンポテト(BRAT=炒めた / KARTOFFELN=ジャガイモ)だった。ホクホクで、コショウがピリッと効いていて美味しかった。 


そう言えば気温のことに全然触れていなかった。ロンドンではだいたい最高気温が10℃くらいだったが、北上するにつれだんだん下がり、エディンバラでは昼間は6℃くらいで最低気温は-3℃くらいだったけど、全然寒くなかった。防寒対策は全くと言っていいほどしていなくて、少し厚手のコートを着ているくらいで、中は七部袖のカットソーとチュニックだけ、ニットもタートルも着ず、マフラーだけで手袋も必要なかった。
しばらく賑やかなマーケットで遊んでから、ホテルへと戻った。夜空には満月がくっきり。明日もいい天気だろうな、と思ったのだったが・・・・・。 
                    

列車で周る英国の旅 Day6 ②

2010-01-19 | travelog


【キャッスル・ロックの上に佇む古代の要塞は、想像以上に素晴らしかった】 02/12/09 : エディンバラ

エディンバラ城は、キャッスル・ロックという岩山の上に建っている。王家の紋章が刻まれた入口でのゲートハウスでは、ふたりのスコットランドの英雄がお出迎え。

そのふたりとは、ブルース朝を創始したスコットランド国王ロバート・ドゥ・ブルース(ロバート1世)と、スコットランドの愛国者ウィリアム・ウォレス。
                        

オープン時間の9:30に入り、事前にWebでチケットを購入していたので、プリントアウトしたバーコードを係員が読み取り機に通してチェックするだけだった。
またまた王家の紋章が付いたポートカリス・ゲート(Portcullis=落とし格子)を抜けて、  
最初に目にするのは、アーガイル・バッテリー(Battery=砲台)。  軍事活動の中心地だった城内には、このあともたくさんの砲台があり、少し先に進むと今度はワン・オクロック・ガンがあった。これは、日曜を除く毎日およそ13時にされる銃砲。
 ワン・オクロック・ガン
お城の中にポストが・・・   岩と一体化してる
石畳のスロープを上って行き、   国立戦争博物館(National War Museum of Scotland)と王立竜騎兵連隊博物館(Royal Scots Dragoon Guards Museum)に入ったあと、城内でいちばん高いUpper Ward(アッパー・ウォード/Ward=中庭)に行き着いた。そこにはエディンバラでいちばん古い建物、セント・マーガレット教会堂がポツンと建っていた。王家の私用礼拝堂として建てられた教会は、外観も中もとてもシンプル。
                

礼拝堂の横にある、モンス・メグという6トンもの巨大な大砲   砲弾もデカッ!
眼下右にはさっきのワン・オクロック・ガンが見え、 何故か真下にはペット用の墓地があった。 
その砲台からの街の眺めは絶景で、今朝行ったカールトン・ヒルのふたつのモニュメントや、城に来る途中に見たスコッツ・モニュメントやウェイヴァリー駅も見渡せた。
 フォース湾もくっきり  
続いてフォア・ウォール・バッテリー  かつては、この角度から攻撃していた? 
まだまだあるある砲台、これはハーフムーン・バッテリー  本当に大砲だらけ
そしてデイヴィッズ・タワーのゲートをくぐり、いよいよクラウン・スクエアという城の頂上の砦へ。ここにはロイヤル・パレス、国立戦争記念館(Scotish National War Memorial)、グレイト・ホール、クィーン・アン・ビルディングなどが集まっている。
 クラウン・スクエア。左側がグレイト・ホール、右側がクィーン・アン・ビルディング。グレイト・ホールの中はあでやか。
           グレイト・ホール 
 ロイヤル・パレス入口の上に記されている、1566年とMAHの装飾。1566年はスコットランド王ジェームズ6世が生まれた年で、MAHとは王の両親Mary and Henryを意味する。ロイヤル・パレスの中には、母親であるスコットランド女王メアリー1世がジェームズを出産したメアリー・ルームや王のダイニング・ルーム、王の戴冠用宝石を展示したクラウン・ルームなどがある。
 メアリー・ルームの壁と天井
華やかな王家の建物ばかりかと思いきや、戦争中の牢獄がクィーン・アン・ビルディングの地下にあった。

 モンス・メグがあるアッパー・ウォードに戻り、アーガイル・タワーというちょっと可愛い見張り塔に入ると、見張り部屋のカーテンがタータンチェックだったのに、エディンバラ=スコットランドを感じた。


ラング・ステアズという階段を下り、  最初のアーガイル・バッテリーがあるMiddle Ward(ミドル・ウォード)に戻ってきた。これで城を一周したことになる。
 キルト姿のガイドさん発見!   雨どいにも王家のシンボル、ライオンが。

ショップに入って買い物してから城を出た。予想以上に見応えたっぷりでいろいろ面白く、約3時間過ごした。
ゲートハウスを出たところからの風景は、こんな感じ  ステキだ~♪


★「Day6 ③」 につづく。

列車で周る英国の旅 Day6 ①

2010-01-17 | travelog


【火山の溶岩の上に形成された、スコットランドの首都の朝】 02/12/09 : エディンバラ

朝食はフル・スコティッシュ・ブレックファースト。イングリッシュと違うのは、ブラックプディングが添えられること。ブラックプディングとは、ハギスという羊の内臓をオーツで絡めたスコットランドの伝統料理に、羊の血を加えた真っ黒なソーセージで、豚の場合もある。私はモツなどのホルモン系は食べられないので、このブラックプディングの内容を知った時は絶対ムリ!と思ったのだが、せっかくの伝統料理なのだからと思い、恐る恐る食べてみると・・・・・美味しい! オーツによって香ばしさが出て、全然生臭くなくて美味しかった。食べず嫌いはやっぱりダメね。
 朝食タイム7:30きっかりに食堂に行ったが、既にひとり居た。
 卵の下の黒いのが、ブラックプディング。扇型のはハッシュド・ポテト、手前の豆はベイクト・ビーンズという味付けしてある煮豆。これはイングリッシュでも定番なのだが、そう言えば昨日のヨークでは出なかった。トマトを抜いてもらうのを忘れたので残してしまった。

お腹いっぱいになったところで、食後の運動を兼ねてホテル近くのカールトン・ヒルを目指した。夕べの雨もすっかり止んで、一日いい天気になりそうだ。
スコティッシュ・フラッグがはためくホテル   周辺のヨーク・プレイスは新市街。こんな感じの建物が一直線の道路沿いに建ち並んでいた。
 ホテルの近くにあったパブの名前は、The Conan Doyle。名探偵シャーロック・ホームズを生み出した小説家のアーサー・コナン・ドイルは、ここエディンバラ生まれ。 

 正面に見えるのはネルソン・モニュメント。この道を進んで行くと、 The Portuguese Cannonというポルトガルの大砲があり、振り返るとエディンバラの街が一望できた。(タイトル写真) 
 更に進むと、ナショナル・モニュメントとネルソン・モニュメントが、朝焼けの中にそびえていてとても綺麗だった。このナショナル・モニュメントは、ナポレオン戦争で戦死したスコットランド戦士を追悼してギリシャのパルテノン神殿を真似て造られたが、結局未完成で終わったので中途半端なこの姿。
ネルソン・モニュメントとネルソンとは、あのイギリス海軍ホレイショ・ネルソン提督のこと 

 このあと行くエディンバラ城や北海に面したフォース湾も見渡すことができて、空気も美味しくてめちゃくちゃ気持ちよかった。 

カールトン・ヒルを下りて、エディンバラ城へと向かった。エディンバラ城は旧市街の岩山の上にある。エディンバラの街は、丁度鉄道の線路を境に北側が新市街、南側が旧市街になっていて、新市街も旧市街も世界遺産に登録されている。  
 ウェイヴァリー駅の西側にあるスコッツ・モニュメントがそびえ立つ公園には、クリスマスの移動遊園地が設営されていて、観覧車やメリーゴーラウンドがあり、夜にはマーケットもオープンするようだ。新市街から旧市街方面に行く道は駅と線路の上を通るので、橋になっている。
ウェイバリー駅を左に見ながら  
ザ・マウンドという通りを歩いてその先の階段を上り、  
        更にミルンズ・コートという階段になった路地を上って  
ロイヤルマイルに出て少し行くと、エディンバラ城に到着! 
この広場で、毎年ミリタリー・タトゥーというスコットランド駐留部隊のパレードが開催される。エディンバラ城は想像以上に面白く、長くなりそうなのでここで一旦終了。


★「Day6 ②」 につづく。

列車で周る英国の旅 Day5

2010-01-15 | travelog


【様々な歴史を刻んできた街をゆっくりと散策、そしてスコットランドへ】 01/12/09 : ヨーク~エディンバラ

起きたら、部屋から見えた朝焼けが綺麗だった。  もう7:45なのに、この暗さ。
1階のダイニング・ルームにて朝食、私のほかにも何組か宿泊客がいるようだ。 
 ここのフル・イングリッシュ・ブレックファーストは、ベーコン、卵(フライド・スクランブル・ポーチドが選べる)、ソーセージ、バターと塩で炒めたマッシュルーム、揚げパンで、私はトマトが嫌いなので抜いてもらった。英国の食パンはこのように薄くて、丁度日本のサンドウィッチ用と同じくらい。シリアルもあったが、普段朝食をとらない私にはこれだけで十分。
お腹いっぱいになったところで、チェック・アウトをしてスーツケースをリビングに置かせてもらった。
ゲストハウスのおばさんは、“取りに戻って来た時は、チャイムを鳴らさずにこれで開けなさい” と言って入口の鍵の暗証番号をメモに書いて渡してくれた。

朝の散歩は城壁からスタート。前に一周しているので、今回は少しだけ。
 モンク・バーの階段で城壁に上って  こんなところや  こんなところを歩き、
街並を眺めたり  ミンスターを眺めたりしながらの散歩は、朝日が眩しくて空気が美味しくて気持ちよかった。

ミンスターのオープン時間、9:30に合わせて中に入った。5年ぶりなので、なんだか懐かしかった。内陣の聖歌隊席の仕切りに歴代英国王の彫像が15体並んでいるのだが、実は私、この王たちの表情がすごく好きで、ずっと眺めていても全然飽きない。(大きな影は上に吊るされたクリスマス飾りの影)
          
一部をズーム・アップ!  右の王、津川雅彦に似てる!

 聖歌隊席(クワイア)に入り、  聖歌隊指揮者の目線を体験。
             いろんな墓碑
 主祭壇の後ろに見えるステンドグラスは、 “グレイト・イースト・ウィンドウ” と呼ばれる英国最大のステンドグラスなのだが、修復中のため写真がはめ込まれていた。
        身廊   北側廊   西扉の装飾
北翼廊の奥にチャプターハウスがあって、そこでぼーっと座っているのも好きなのだが、行ってみるとちびっ子たちが・・・。ミンスター・スクールの可愛い子供たちが、何やらクリスマス会のお稽古中だった。


ミンスターを出たあと、かつてヨーク市長も住んでいたことがあるという中世のタウンハウスを忠実に再現したバーリー・ホールを見学したり、小さな教会に入ったりしながらぶらぶら街を散策し、クリフォード・タワーに行った。ここは、現存する唯一のヨーク城の一部。(タイトル写真) 
ここ(タワーの上)から眺めるヨークの景色が好き  右奥に見えるのはヨーク・ミンスター

クリフォード・タワーの近くのキャッスル・ミュージアムに入ると、ビクトリア王朝時代の昔からの家庭生活の様子が再現されていて、その時代時代のキッチンやバス・トイレ、洗濯機、掃除機などの展示はなかなか面白かった。
パーラメント通りのインターナショナル・クリスマス・マーケットには、いろんな国の屋台が出ていてたくさんの人たちで賑わい、こんなに大勢の人たちが集まるのに夜になるとごっそり居なくなるというのが、ちょっと信じがたいくらいだ。
 インターナショナル・マーケット   ベルギーのお菓子の出店

1992年に初めてヨークに来た時に、ひとつの古い小さな教会に入った。ホーリー・トリニティ教会というその教会は、中がボックス席のように仕切られていて、一般的な教会と違うのでとても印象に残っていた。5年前に来た時は、その囲みの席に座って暫く時を過ごした。ところが今回中に入ると、その囲みが閉ざされていて、一般見学者は通路を通ることしかできなかったのがとても残念だった。
 見過ごしてしまいそうな小さな門をくぐると、小さな教会が建っている。

再び街をぶらぶら。ヨークでいちばん有名なシャンブルズ通りは、石畳の細い路地で、2階部分が路地にせり出すように建ち並んでいる。  この頭でっかちの建物は、居住空間を少しでも広く使おうとしたアイデアなのだとか。
ウーズ河の方に行くと、少し前まで降り続いていた豪雨で水位が上がり、潅水した建物の無惨な姿が目に入った。


その後、ストーンゲート通りにあるBettys Café Tea Roomsの姉妹店 「Little Bettys Café」 で、アフタヌーン・ティ・タイム。
  本格的なアフタヌーン・ティは、サンドウィッチとスコーン、ケーキがセットになっていて私にはちょっと多すぎるので、クリーム・ティにした。クリーム・ティというのは、紅茶にクリームを入れるのではない。スコーン2個と紅茶のセットのことで、スコーンに付いてくるクリームとジャムからそう呼ばれるようになった。そのクリームはクロテッドクリームという、乳脂肪分が生クリームよりも高くてバターよりも低い、イングランド南西部で作られるコクのあるクリーム。日本では中沢乳業が製造販売しているが、やはり味はかなり落ちる。
さすが老舗のBettys、クリーム・ティも3段重ねのティースタンドで出された。ティー・ポットがふたつあるが、左側の小さいポットにはお湯が入っている。大きいポットには茶葉が入ったままだから、当然時間が経つと濃くなるので、それを薄めるためのお湯だ。
                  

クロテッドクリームはコクがあって、本当に美味しくて大好き。適度にしっとりとしたスコーンも美味しくて、ふたつ食べるとお腹いっぱいになった。
外に出ると、もう日が暮れ始めていた。すぐに真っ暗になるので、それまでにと、少し早足でヨークシャー・ミュージアム・ガーデンの中にあるセント・メアリーズ・アビーの廃墟に行った。
ここも、先日行ったバトル・アビー同様、ヘンリー8世の修道院解体令によってつぶされた修道院の址。


当初はもう一泊しようと考えたのだが、暗くなるのが早いしお店も閉まってしまうので、夜は次の街に移動することにした。
ゲストハウスにスーツケースを取りに戻り、ヨーク駅に向かう途中に国立鉄道博物館に寄っておみやげだけ買って、次の街エディンバラ行きの列車に乗った。
National Express East Coast(ナショナル・エクスプレス・イースト・コースト)のエディンバラ行き列車はほぼ満席だったが、何とか座ることができた。
エディンバラまでの約2時間半は読書で過ごし、定刻より5分程遅れてEdinburgh Waverly(エディンバラ・ウェイヴァリー)駅に到着。
駅からこのウェイヴァリー・ステップスという階段を上って   新市街方面に出てホテルに向かった。外は雨、しかも北海から吹いてくる横なぐりの風がめちゃくちゃ強くて、傘も差せない。イギリス人が傘を差さないのは、こういうことも理由のひとつなのかも知れない。フード付きのコートは必須だ。
新市街のヨーク・プレイスにあるOsbourne Hotel(オズボーン・ホテル)にチェック・インしたあと、夕食の調達に出かけた。
 部屋はこんな感じ、ここに2泊する。ここに限らず、ホテルの部屋には紅茶とコーヒーのセットが備え付けられている。
バーガーキングがあったが、ハンバーガーを食べる気はせず、ウェイヴァリー・ブリッジを渡って旧市街側に行き、坂を上って旧市街のメイン・ストリートのロイヤルマイルに出た。
 ヨークと違って多少人は歩いてはいるものの、もう9時半を回っていたのでテイク・アウトの店も閉まり、結局ウェイヴァリー駅構内の 「Marks & Spencer Simply Food」(大手スーパー・チェーン店のマークス&スペンサーのコンビニ版)でパスタ・サラダとデザートを買ってホテルに戻った。
 夕食のハニー&マスタード・チキンのパスタ・サラダとレモン・チーズケーキ。ヨークで食べたPRETのレモン・チーズケーキが美味しかったので、すっかり虜に。PRETのに比べると味は落ちるが、それでも美味しかった。

TVを点けると、去年夏に行なわれたT in the ParkでのFranz Ferdinand(フランツ・フェルディナンド)の凱旋ライヴをやっていて、“スコットランドに来たー!” という気分が高まった。
 

列車で周る英国の旅 Day4 ②

2010-01-14 | travelog


【大好きな街でのんびり、夜は “お笑い” ゴースト・ハント・ツアー】 30/11/09 : ヨーク

ダラム駅に着いた頃には結構本降りになっていたが、列車がヨークへと近付くにつれ、空も明るくなって青空が見えてきた。
渡英前、かなり心配していた天候だったが、行く先々で青空に恵まれていた。雨が降っても目的地に着いたら止んだり、降り出してももうそこを去る時だったりでついていた。
車内販売のサンドウィッチで少し遅い昼食を摂り、ヨークに着いて預けていた荷物をピック・アップしたあと、途中ツーリスト・インフォメーションに寄って 「York Pass」 を購入した。
 その後、ヨーク・ミンスターの横を通って   城壁の外に出るモンク・バーというゲートを抜けて5分ほどのところにある、The Cavalier(カヴァリエ)というゲストハウスが今夜の宿。
チャイムを鳴らすと、愛想のいいおばさんが出迎えてくれた。可愛いリビングの横を通って2階の部屋に案内してくれたおばさんは、陽気に実演まじりで鍵の説明をしてくれた。
 The Cavalier

おばさんとの会話の中で、ヨークが私のいちばん好きな街で今回で3度目なんだってことを話していたのだが、出かける私にわざわざ街の方向を説明しに来て、でもそれがすぐに必要ないということに気付き、“あ、あなたはもう十分知ってるわね。ゆっくり楽しんで!じゃ、また明日ね” と言って送り出してくれたのだった。
日没までもうあと30分くらい。ひとまずヨーク・ミンスターに行って、タワーに登ることにした。ヨークに来る度ミンスターには訪れているが、タワーに登るのは初めて。階段が狭く、上りと下りは同じ階段を使うため、時間制になっている。次の入場まで10分ほど待った。
真ん中の四角いのがタワー  ひたすら続くらせん階段を登り、タワーの付け根の高さのところで一旦外に出た。
 ゴシックの装飾を間近に見ながら  タワーの入口に続く細い通路を振り返る。
更に急な階段を上り  タワーのてっぺんに到着!  
ヨークの街並と遠くに見えるヨークシャー州の360度の景色が、だんだんと茜色に染まりながら暮れていくのが美しかった。(タイトル写真)


タワーを下りたあと、街を散策する前にある物を探さなければならなかった。
友人からのメールで、電源プラグ用の変換アダプターを友人宅のコンセントに差したまま忘れてきたことを知り、ドライヤーはホテルにあるから何とかなるものの、デジカメの電池の充電が必要なので、どこかでアダプターを入手しなければならなかった。友人に聞くと、Boots(ブーツ)にUSA用のアダプターがあるのでは、とのこと。Bootsは英国大手のドラッグ・ストアで、薬や化粧品のほかに雑貨や小型電化製品なども取り扱っている。
早速Bootsに行くと、三叉と二叉が兼用になったのがあった。念の為USAのブラグに対応しているかどうか店員に聞くと、店員のお兄さんは中の説明書を取り出して、“for USA&JAPAN” というのを確認してくれた。もしなかったらどうしよう・・・とかなり不安だったので、これでひと安心。

マンションハウスの美しいライト・アップや  
パーラメント通りに開設されていたクリスマスの移動遊園地なんかを見ながら 
すかり日が暮れた街をのんびりと散策したあと、カフェに入って少し早めの夕食。「Pret A Manger」(フランス語でプレタ・マンジェと読む/通称PRET)はUK生まれのサンドウィッチ・チェーン店で、今はもう日本からは撤退してしまったが、以前新宿や浜松町にもあって時々行っていた。
 デザートに食べたレモン・チーズケーキが絶妙に美味しかった。 

まだ6時だというのにカフェは閉店で、あまりゆっくりしていられなかった。都会のロンドンと違い、レストランやパブ以外殆んどのお店は閉店していて、一体みんな夜は何をしているんだろうと思うくらいに人がいない。
そんな中、まだ開いていた地元の人にも観光客にも人気の老舗カフェ、「Bettys Café Tea Rooms」 本店の前を通ると、窓越しに見えたクリスマス用のお菓子が美味しそうだったので、ついつられて中に入った。
 スィーツがずらり!

ミンスパイとチョコレートを買って一旦ゲストハウスに戻ったものの、まだ7時にもなっていない。夜はどうやって過ごそうかと考えながら、入口にあったシティ・ガイドを見ていると、「Ghost Trail」 と 「The Ghost Hunt」 というウォーキング・ツアーの広告が目に留まった。
ヨークに限らずUKによくあるウォーキング・ツアーだが、たまにはこういうのも面白そうと思い、 「The Ghost Hunt」 に行ってみることにした。
広告によると、例えどんな天候でも毎晩行なうとのこと。参加者ゼロという日はないのだろうか・・・なんて思いながら、スタート地点のシャンブルズ通りに向かった。
ツアーは7時半からということになっていたが、時間になると通りの向こうからチリーンチリーンと鐘を鳴らしながら、黒いシルクハットに黒マント姿の怪しげな男が数人の参加者を引き連れて歩いてきた。
すると、その辺にいた人たちも男の回りに集まってきて、20人くらいになった。男はギョロっとした目で無言でじーっと私たちを見渡したあとツアーの説明をし、“もしついてくるなら、通りの向こうに渡って待て。その途中でお金をもらう” と言って参加費を徴収。広告では£5となっていたが、確かYork Passでディスカウトされるはずと思い、カードを見せてたら£1済んだ。えっ!?と思ったが、特別いくらとも言わなかったし、お札の人もいればコインの人もいたので、その辺はアバウトなのかなと思って後から確認したら、York Pass提示は£1オフだった。アバウトすぎる!
ゴースト・ツアーは、ヨークの街中を数ヶ所回って、その場所に纏わる幽霊話を聞くというもの。オレンジ色の街灯だけの暗い街中で聞く幽霊話はさぞかし不気味だろうと思いきや、男の話しは怖いどころか、可笑しくて笑わずにいられなかった。
 刺されたナイフの痛みで甦った女の話を、自分の腕にナイフを突き刺して実演。腕から滴る血は、もちろん血糊。このあと、参加者のひとりにティッシュを渡して血糊を拭かせ、“記念にこのティッシュを持って帰りなさい。そして枕の下に置きなさい。翌朝目覚めると、ティッシュはまだ枕の下にあるでしょう” と言ってまた笑いを誘った。
イタリアン・レストランの前では、“店内のお客さんに向かってみんなで手を振って、それに気付いたらせーのであっかんべーをしましょう” と言って、もちろんそのレストランはこのツアーに協力しているのだが、そのバカげた企みをみんなで一緒にやり、いったいこれは何のツアーだ?と疑いたくなるような、意外にも楽しい約1時間のツアーだった。

ゲストハウスに戻って、Bettysで買ったミンスパイを食べた。チョコレートは食べるのが勿体なくて、結局日本に持って帰ってきたが、まだ食べていない。
 

列車で周る英国の旅 Day4 ①

2010-01-08 | travelog


【世界遺産が学び舎、映画のロケ地にもなった大聖堂のある小さな街に立ち寄る】 30/11/09 : ヨーク~ダラム

4日目からはロンドンを離れてグレイト・ブリテン島をサクッと一周する旅の始まり。
まず最初に向かうのは、UKに来たら絶対に外せない街。それは、今のところ私が世界中でいちばん好きな街York(ヨーク)。これまでに2度訪れているが、まだまだ全然極めていない。
ロンドンのKing's Cross(キングス・クロス)駅から列車の旅のスタート。ヨークに行く列車は何本も出ているが、絶対乗りたかったのがこれ。
           グランド・セントラル!
 
グランド・セントラル・レイルウェイは、ロンドンのKing's Crossとイングランド北部のSunderland(サンダーランド)を結ぶ一日に4本だけの運行(日曜日は3本)で、今でも昔の英国列車のスタイルを受け継いでいる列車。ドアは、外からしか開ける事ができない手動ドア。中から開ける時は、ドアの窓を引き下げて開けて、腕を伸ばして外側から開けなければならない。英国の列車は、昔は全部このタイプだったのだ。それは、いわゆる上流階級の紳士淑女のために係りの人が外からドアを開けていたという習慣と、女性にはドアは開けさせないという紳士的精神からなるもので、英国ならではだと感じる。 
10年前頃はまだローカル線にはこの旧式ドアの列車が結構走っていたが、今では殆んどなくなり、中でもグランド・セントラルは特急列車なので珍しい。
 列車は既に入線していたのでわかっていたけど、ここに表示されるまでプラット・フォームは一応未定。

車内はこんな感じ   NYCグランド・セントラル駅のマリリン・モンローが!
       テーブルでチェッカーゲームやモノポリができるようになっているのが面白い。

ヨークまではノン・ストップ。途中ビュッフェに紅茶を買いに行ったら、チケットを見せてと言われ、見せたあとお勘定しようと思ったら、なんとフリーとのこと。ヴァージン・トレインがファースト・クラスの乗客にそういうサービスをしているのは知っていたが、私はセカンド・クラス。このサービスで、益々グランド・セントラルが好きになった。それにイタリアの列車と違って、荷物を置いたまま席を立っても少しの間ならさほど心配ない。

ロンドンからヨークまでは約2時間、そしてヨークから更に45分ほど北上したところにDurham(ダラム)という街があり、まずはダラムに向かうという計画。
ヨークでの乗換時間が30分弱あったので、荷物を預けて駅構内と駅前をぶらぶらした。ヨークには世界最大規模の国立鉄道博物館(NRM : National Railroad Museum)があり、17世紀頃からヨークは主要鉄道センターになっているので、鉄道関係の記念プレートなどがたくさんあった。
 こんなのとか・・・   こんなの
これは昔の信号機   (念の為に・・・、私は決して鉄子ではない。でも何故か、海外限定で鉄子もどきになってしまう・・・笑)
駅の外に出てみると、街の奥にヨークのシンボル、ヨーク・ミンスターが見えて、“あぁ~、ヨークだぁ~!” と嬉しくなった。

乗換の時間になり、Cross Country(クロス・カントリー)の列車に乗り込む。ダラムに向かっている途中、虹が見えたり雲行きが怪しくなったりして、本当に英国のお天気ってやつは、コロコロ変わる。
ダラムは小さな街だが、世界遺産に登録されている大聖堂と城がある。駅が近付いてくると、車窓からその大聖堂と城が見えてきた。
 しかし、天気がどんどん悪くなってきている。それでもダラムの駅を出た頃は、まだコートのフードだけでも平気なくらいだったのに、街の中心まで歩いている内に、だんだん雨風が強くなってきた。それでも天気雨なので、空は青空。太陽の光が濡れた地面に反射して、眩しいくらいだった。
駅から街の中心までは歩いて約15分くらい。階段を下りて大通りを渡ったところにある途中の橋からは、ダラム城とダラム大聖堂が見えた。 
 この階段を降り   橋を渡って  
セント・ニコラス教会の横を通り   上ってきた坂道を振り返る。
ダラム城とダラム大聖堂は高台にあり、坂を上りきるとバーンと目の前に大聖堂が・・・と想像していたが、城と大聖堂を挟むパレス・グリーンと呼ばれる広場にはクリスマス・イベント用のテントが張られていたので、全景写真は撮れず、これが限界。
             広場にはこんな古風で可愛いポストが!
大聖堂の入口に続く道の両側は、墓地になっていた。北の扉から大聖堂内へ。その扉にはサンクチュアリー・ノッカー(Sancutary Knocker)があり、これは中世の時代に罪を犯した者は、誰でもこの教会の扉を叩けば庇護を受けられたというもので、罪人たちは追っ手を逃れ、救いを求めて扉をノックしたらしい。但し、これはレプリカ。
  

大聖堂内は撮影禁止なので写真で伝えられないが、X型のアーチを描く天井がとっても美しかった。主祭壇の奥には、イングラド北部で最も偉大な聖人とされている聖カスバートの遺体が安置されている聖堂があったのだが、そこに足を踏み入れると、何かスーッと体が浮遊するような感覚があった。あれは何だったんだろう・・・。
修道院が併設されていて、修道士の扉と呼ばれる重い扉の向こうにクロイスター(回廊)に囲まれた中庭があった(タイトル写真)。
ここは写真撮影OKだったと思ったが、念の為丁度扉を開けて入ってきた係りのおじさんに確認した。“もちろんもちろん、好きなだけ撮って行ってね。あなたの写真撮ってあげるよ” と言ってくれた。しかし、最初デジカメを逆にして撮ってしまったお茶目なおじさん。“こっちを向けるのよ” と教えると、自分で自分の頭を小突いていたのもお茶目だったなー。
これがその証拠写真  白いヒゲがサンタさんみたい。そして、ここのクロイスターは世界中の人が見ているところ。


どこかで見たことはないだろうか・・・? 
実はこの場所、『ハリー・ポッター』 シリーズでホグワーツ魔法魔術学校の回廊(廊下)としてロケが行なわれた場所。
今にもハリーたちが向こうから歩いてきそうな錯覚がするほど、暗さといい雰囲気といい、正に映画のシーンそのものだった。クロイスターを一周して大聖堂の裏に出てみると、外はすっかり雨も上がっていた。
 それまでの雨が嘘のような晴れっぷり
 大聖堂裏の建物に付いていた紋章   ここにも紋章
歩兵隊のメモリアル・ガーデンの植え込みに差してあった小さな十字架 

大聖堂を出たあとは、広場を挟んで向かい側にあるダラム城へ行ってみた。
大聖堂前から見えるダラム城   途中の抜け道 
敷地内にはバス停が!   図書館の前を通って 
       ダラム城の正門が見えてきた  学生達がたくさん行き来する
 
ん?学生? 実は、現在城はダラム大学の施設として使われていて、見学は事前申込のガイド・ツアーのみ。
私は時間もあんまりないことだし、この日に行くか翌日にするがハッキリ決めていなかったのでツアーには申し込まず、外観だけの鑑賞。
先日のバトル・アビーの高校もそうだが、英国では城や大聖堂などの伝統的建造物が学問の施設として使われているところが多い。
ここでは結婚式なんかも行なわれるらしい  雰囲気は最高!

城と大聖堂の周辺を散歩したあと、そろそろヨークに戻ろうと駅に向かって歩いていると、また雨が降ってきた。でも、散策の間は晴れていてくれたので良かった。


★「Day4 ②」 につづく。



2010年の始まり

2010-01-05 | others


少し遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
今年も音楽だけに留まらず、私の “favorite stuff=好きなもの” を取り上げて、まったりとマイ・ペースにやって行きたいと思っています。

今年は平城遷都1300年、国際宇宙ステーション完成年を始め、スポーツ界ではバンクーバー・オリンピック開催、サッカー・ワールドカップ開催、音楽界ではショパン生誕200周年、シューマン生誕200周年、マーラー生誕150周年、カラヤン没後20年と、とりわけクラシック界ではそれにちなんだイベントが関連国などで行なわれ、その他にも何かとメモリアルが多い年です。
そして、The Beatlesの解散から40年を迎え、Johnが居なくなってから30年経ちます。
私は、写真のスーパーおじさんたちが、いつまでツアーを続けて行くのかも楽しみのひとつです。


May the New Year turn out to be the happiest and the best for you all...