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森のオーケストラ

2006-12-29 | music : newcomer


最近、ギターの音よりもピアノ、特に生ピアノの音が中心の音楽が増えてきたような気がする。
“美メロ” とか “エモ” という言葉が氾濫し出した頃からだろうか・・・。
泣きのギター・メロ同様に、ピアノの美しい旋律はやはり心にぐっとくるものがある。
ここにまたひとつ、ピアノの美しい音色が響く音楽が、私のCDコレクションに仲間入りした。
Duke Special、北アイルランドBelfastのアーティストのデビュー・アルバム 『Songs From The Deep Forest』。
ちょこっと試聴した時のピアノの音と、ジャケが可愛かったので、聴いてみようと思い購入した。
それまでピアノの美しいサウンドを生み出すバンドと言えば、御大Ben Foldsを始め、Mae、Jack's Mannequin、The FrayなどUSのバンドが目立っていたので、このDuke Specialが北アイルランドと知って、少なからずとも意外な感じがした。
と言うのも、アイルランド(南)は緑豊かな美しい自然が溢れる国で、昔訪れたDublinの町は本当に美しかったが、私の中の北アイルランド、特にBelfastのイメージはやはりIRAのテロ行為の印象があまりにも強すぎて、Londonの地下鉄のBomb騒ぎやCovent Gardenの爆破を知っている私にとって、Belfastは恐ろしい町というイメージが未だに消えていなかったから・・・。
今では停戦して武装解除もされているので、きっと美しい平和な国に生まれ変わっているんだろうが、勝手に怖い町と決め付けていた町から生まれた美しい音楽。
そのギャップが、更に私を惹きつけたのかも知れない。
そしてもうひとつギャップが・・・。CDをトレイから取り出した時に飛び込んできた、透明トレイの下にあった写真。
それはそれはびっくりした! The Cureかと思った。Robert Smithがそこに居た。
 まるでロバ・スミ!

M-1 「Wake Up Scarlett」 から流れてきた、力強いイントロ。歌に入ると優しいメロディが流れてきた。
そしてオーケストレーションをバックに展開する、まるで映画のクライマックスに流れてくるようなドラマティックなサビ。
このクマさんが指揮するジャケの秘密は、ココにあったのか・・・とひとり頷く。
Duke Specialオーケストラの幕開けにふさわしい、ダイナミックなアレンジの壮大な素晴らしい曲。
ガラッと変わって、M-2 「Everybody Wants A Little Something」 はとても軽快で楽しいメロディ。
間奏のホルンの音色が、ほっこりと温かく沁みてくる。
USのバンドの音と違うところは、どこか陰のある憂いがあって、軽快なリズムの曲の中にも、哀愁がそこはかとなく感じられる。
やはりそれは土地柄なのかも知れない。
オーケストラ曲は第一楽章~最終章で構成されているが、正にこのアルバムもそんな感じ。
M-6 「Portrait」 のジプシーっぽい曲は、まるでアイリッシュ・パブで演奏しているかのようで、M-7 「Last Night I Nearly Died」 と共に明るいメロディでアルバムの中盤を彩る。
ジャケの中にもクマさんのイラストが書かれていて、物語性を感じさせられる。
歌詞付きなのだが、それが曲順とは異なる順に載っているのが意味あり気なので、今度じっくり歌詞を解読してみようと思う。
最終章では、“これは、私の最後の日” と繰り返し歌い、希望と失望が歌われ、切なく幕を閉じる。
ストリングスやホーン・セクションをふんだんに取り入れたアレンジが、どの曲もドラマティックに色づけされ、完成度の高い楽曲が連なっている。
Qマガジンで “Sumptuous, symphonic pop anthems” (Sumptuous=豪華な) と評されたのも、十分に納得できる。
それにしても、こんな綺麗でセンチメンタルなサウンドを生み出すルックスには、とても見えない。まだ慣れない・・・。

メランコリック・ポップス

2006-12-26 | music : normal


私も人並みに年の瀬で何かと忙しく、更新もままならない毎日・・・。
今日は少し時間ができたので、久しぶりにゆっくりとPCに向かえる。
↓の2006年ベスト・アルバムにThe Wonder Stuffが抜けていることに気づき、ハッとなった。
もちろん、彼らのアルバム 『Suspended by Stars』 もランク内。

さて、先日 “PLANET LULU GALAXY !” のルルさんが、Burt Bacharachのトリビュート・アルバムを取り上げていて、そこに参加しているGladhandsのことを誰か教えて、と書かれていたので、今日はそのGladhandsを取り上げてみる。
惜しくも解散?(実は無期活動休止とのこと) してしまった彼らは、ガレージ・バンドやパワー・ポップの聖地とも言われるUSノースキャロライナ州のChapel Hill出身で、The BeatlesやThe Move、Cheap Trickなどに影響を受けた、パワー・ポップ直系の3ピース・バンドである。
90年代のパワー・ポップ・シーンに欠かすことのできなかったレーベルに、Big Dealというレーベルがあった。
残念ながら倒産してしまったそのBig Dealからリリースされた数々のアルバムは、それはそれは素晴らしいものばかりだった。
既出のBurt Bacharachのトリビュート・アルバムもそうだし、私の大大大好きなSplitsvillを始め、The Rubinoos、Wondermints、The Vandalias、Enuff Z'Nuff、Chopper、Nick Heywardなどなど、そしてパワー・ポップのバイブル的コンピ 『Yellow Pills』 シリーズもここからのリリースだった。(倒産は実に勿体ない・・・)
オーナーのJordan Oakes氏は、同名の “Yellow Pills” という雑誌も出版していた。
Gladhandsは、そのBig Dealから3枚アルバムをリリースしていて、これは95年リリースの彼らの1st 『From Here To Obscurity』。
本当は2nd 『La-Di-Da』 の方が好きなのだが、1stはジャケが気に入っているので敢えてここに紹介。
リードVo.は、ドラムスのDoug Edmunds(このジャケ写を撮ったのも彼)で、ちょっとかすれる高音が特徴。
そして3人の爽やかなハーモニーに絡んでくる、ヘヴィなギターがエッジを効かせ、メロディのセンスもなかなかのもの。
ちょっぴりひねったメランコリックなメロディ、どこかサイケな彩りを感じさせる展開。
1stではまだまだ荒削りだが、単にキャッチーなパワー・ポップ・サウンドで終わっていないところが魅力と言える。
また彼らは、自分たちが影響を受けてきたバンドのカヴァー曲をアルバムにすすんで取り上げ、この1stにはないが、2ndではTodd Rundgren、3rdではPilotとCheap Trickのカヴァーを収録している。
彼らもまた、活動を休止してしまったことが残念なバンドのひとつである。

2006年 あれこれベスト

2006-12-13 | music : various


今年もこういう時期がやってきた。“今年の○○ベスト10” もの。少し早いけど、好み丸出しの “2006年のベスト・シリーズ” を挙げてみる。
(記事にしたものは、リンク付き。ちなみに去年のベストはこちら


2006年アルバム BEST 10 (2006年リリースのもの)


1. 『The Silver Lining』  Soul Asylum
    このアルバム以外に、今年の私のベスト・ワンは有り得ない。
    Soul Asyum、8年ぶりのスタジオ・アルバム。
    衰えのない素晴らしい楽曲の数々、ストレートで熱いロックがここに確実に健在している。
    かけがえのない生涯愛するバンドの、“おかえりなさい” アルバム。

2. 『Lp』  Landon Pigg
3. 『The Land of Pure Imagination』  Roger Joseph Manning Jr.
4. 『Sound of Melodies』  Leeland
5. 『Open Season(Original Soundtrack)』  Paul Westerberg
6. 『Razorlight』  Razorlight
7. 『Alpacas Orgling』  L.E.O.
8. 『Popaganda』  Head Automatica
9. 『Another Fine Day』  Golden Smog
10.『Under The Iron Sea』  Kean


2006年ヘヴィ・ローテーション・アルバム BEST 10

1. 『The Silver Lining』   Soul Asylum
    7月にアルバムがリリースされてから、今でもほぼ毎日通勤のお供に聴いている。
    繰り返し聴いても全く飽きない、最高に手応えのある愛すべき一枚。

2. 『Lp』   Landon Pigg
3. 『de nova』   The Redwalls
4. 『Rooney』   Rooney
5. 『The Land of Pure Imagination』   Roger Joseph Manning Jr.
6. 『Sound of Melodies』   Leeland
7. 『Solid State Warrior』   Roger Joseph Manning Jr.
8. 『Razorlight』   Razorlight
9. 『Splitsville Presents ・・・ The Complete Pet Soul』   Splitsville
10.『Riot City Blues』   Primal Scream


2006年ライヴ BEST 5


1. Roger Joseph Manning Jr. @渋谷クラブクアトロ 10/30 他
    Jellyfishの来日から13年、夢のようなミラクル・ポップ・ワールドにいざなってくれたRoger。
    アンコールでまさかのJellyfishのナンバー。鳥肌が立ち、涙が出た。

2. Razorlight @渋谷クラブクアトロ 9/25 他
3. Noel Gallagher & Gem @LIQUIDROOM 11/15
4. BMX Bandits @渋谷O-Nest 2/19
5. Primal Scream @Zepp Tokyo 9/21


今年の傾向としては、好きなアルバムが自然とヘヴィ・ローテーションになっていたこと。
そして、ライヴに行ったバンドのアルバムもやはりヘヴィ・ローテーションだ。
つい最近購入したLeelandが、早くもヘヴィ・ローテーション入り。毎日聴いている。
今年はSoul Asylumを見に行く予定が都合により中止になったが、13年ぶりのRogerのステージが、私を熱くしてくれた。

In My Life

2006-12-08 | music : basics




世界中の誰よりも平和を願ったJohn
世界中の誰よりも愛を歌い続けたJohn
Rest In Peace Forever...

There are places I'll remember
All my life, though some have changed
Some forever, not for better
Some have gone and some remain
All these places had their moments
With lovers and friends, I still can recall
Some are dead and some are living
In my life, I've loved them all

But of all these friends and lovers
There is no one compares with you
And these memories lose their meaning
When I think of love as something new
Though I know I'll never lose affection
For people and things that went before
I know I'll often stop and think about them
In my life, I'll love you more

Though I know I'll never lose affection
For people and things that went before
I know I'll often stop and think about them
In my life, I'll love you more


ありがとう・・・ジョン

『エリザベスタウン』

2006-12-07 | cinema & drama


やっぱりこの人の映画は、音楽が素晴らしい。
Cameron Crowe監督の2005年の作品 『Elizabethtown』。
それまでコスプレものばかりだったOrlando Bloomが初めて現代ものに挑戦、主演した作品。
相手役のヒロイン、クレアには 『スパイダーマン』 のKirsten Dunst、母親役には私の大大大好きなSusan Sarandonがキャスティングされている。
すべてを失い人生に絶望したひとりの青年が、父親の死をきっかけに、人生の再生をして行く道のりを描いた心温まる作品。
主人公のドリューが、父の故郷である小さな田舎町ケンタッキー州エリザベスタウンで経験する、町の人々の父親への愛情、親戚や町の人々たちとの温かい触れ合い、そして新しい恋愛に心癒されていく。
私は、この映画の宣伝の中心だった父親のことよりも、ドリューとクレアが育んで行くふたりの愛のかたちを描いているところに好感を覚えた。
ま、実際父親のことは大した問題もなく描かれていただけで・・・というのは、父親との確執のために長年疎遠だった息子が、父親の死に直面して・・・というような内容を想像していたから。
でも、父親が残した “人生は山あり谷あり” 、劇中何度も出てくる “最後の視線” は、父親ことをなくして語れないものなのだが・・・。
ドリューとクレアがずーっと長時間、携帯電話でデートするシーンがとっても可愛くってステキだったし、やはり最後の “旅” のシーンはとても良かった。
父親のお葬式でドリューの従兄弟のバンドが演奏した、Lynyrd Skynyrdの 「Free Bird」 には泣けた。
この曲がきっかけで旅に出るドリューなのだが、クレアは旅の初心者ドリューのために自作の素敵な地図をプレゼントするのだが、これがめちゃくちゃ素晴らしい。
父親の遺灰を助手席に乗せ、アメリカ南部を車で旅するのだが、クレアはその地その地に合わせたBGMのCDまで用意していて、ミシシッピー川を渡る時に流れるのはブルーズ、ニューオリンズではジャズ、メンフィスではElvisではなくJeff Buckleyのお墓を案内し、キング牧師が亡くなったモーテルへと導く。
このシーンでは、キング牧師を讚えた歌として知られるU2の 「Pride (In The Name Of Love)」 が流れる。
“旅に音楽は欠かせない” というクレアのセンスが光るが、やはりこれは監督と彼の奥さんで音楽プロデューサーであるNancy Wilson(ex-Heat)のセンス。
音楽が全てを物語っているので、旅のシーンにセリフはいらない。
こういう人間味に溢れ、心温まるストーリーには、VFXをふんだんに使った映画の効果音と違い、生きた音楽がぐっとくる。

大好きなSusan Sarandonは、いちばん感動的なシーンで中心となり、あまり出番はなかったけどそこでガツンと印象を与えてくれて、最高にカッコ良かった。

『WE WILL ROCK YOU』 by QUEEN and Ben Elton

2006-12-02 | performance


ミュージカル 『We Will Rock You』 を観てきた。
先日観たFreddie Mercuryの映画以来、私の中でちょっとしたQueenブームが起きている。
元々ミュージカルというものがどうしても苦手だった私。どうもメロディのついたセリフというのがしっくりこない。
でも、このミュージカルはQueenの曲が原形で、Brian MayとRoger Taylorが完全監修しているということもあって前から気にはなっていたが、いま一歩躊躇していた。
ところが、去年London公演を観たpagさんが 「最高!」 と言っていたことと、毎晩深夜に放送していた番宣を見ていたら、やたらと行きたくなった。
会場となっている新宿コマ劇場は、初めて訪れるところ。
新宿コマと言えば、北島三郎ショーのような演歌歌手のショーをするところというイメージが強い。
席は前のブロックのいちばん後ろだったが、15列目センター寄りということもあってとても観易くていい席だった。
扇形になっている客席は、全体的にステージをとても観易い感じに造られていた。
両サイドにはバンドが演奏するスペースがあった。

ほぼ時刻どおりに開演。ミラーボールの光が客席全体をキラキラ照らし、スクリーンには時代の音楽背景を現わすフレーズが出る。
いちばんうけたのが、“ミリ・バニリ、歌を歌わずにナンバー・ワンになる” だった。(笑)
物語の舞台は近未来のグローバル化した “Ga Ga World” というところ。
もちろん、この “Ga Ga” は、「Radio Ga Ga」 から名付けられたもの。
若者は自由を奪われ、音楽はあらゆる楽器が禁止されていたが、それに反発する若者たちが生きたロックの聖地を探し求める・・・と言った感じのストーリー。
イントロダクションの 「Innuendo」 で幕が開き、そのGa Ga Worldに住むクローン人間たちが歌う 「Radio Ga Ga」 。
間奏のハンド・クラッピングは、もうQueenのコンサートと同じ。
しばらくして登場した貫禄あるディーバは、その名も “Killer Queen”、歌うのはもちろん 「Killer Queen」。
私がQueenの音楽を初めて聴いて即落ちたのがこの曲で、いちばん好きとも言える曲。
生でバンドがプレイしているので臨場感もあり、当たり前だがみんなもの凄く歌が上手くて迫力満点だった。
ギターの音色も、Brian Mayの奏でる音に近い音色を忠実に表現しようとしているところも良かった。
セリフにはメロディが付いていなく、ストーリーは全て曲で展開して行った。
Galileo Figaro(もちろん、「Bohemian Rhapsody」 から命名)役の主人公は、小柄なのに声量があって高音もそつなくこなし、女の子と一緒のキーで歌ったりもしてハモりも綺麗だった。
ヒロインのScaramouche(こちらも 「Bohemian Rhapsody」 から)はとってもチャーミングで、ギターも弾く元気な女の子。
クローン人間の世界に反発する “ボヘミアン” たちの名前は、全て過去のミュージシャンの名前。
廃墟で見つけたという、過去の雑誌に載っていたミュージシャンの名前を付けているのだ。
男女・ジャンルの区別も分からず、自分の気に入った名前を付けているだけなので、もうハチャメチャ。
めちゃくちゃヘビメタ系の男の子の名前はBritney Spears、そのガール・フレンドはOzzy Osbourneという風に・・・。
日本用にセリフも変えていて、“ハンカチ王子” とかの最近話題になった言葉などが織り交ぜられているという粋な計らいもあった。
セリフと歌詞は、訳された日本語が両サイドの電光掲示板に出ていた。
途中、 「No-One But You (Only The Good Die Young)」 で若くして他界した才能あるミュージシャンの写真がスクリーンに映し出されるのだが、Jimi HendrixやBrian Jones、John Lennon、Kurt Cobainなどに混じって、hideと尾崎豊が映し出された。
最後の写真は、もちろんFreddie。
物語の終盤 「We Will Rock You」 で一気に加速し、ハンド・クラッピングしながら足でリズムを取り、客席は総立ちで大盛り上がり。
続く、「We Are The Champions」 で幕が閉じた。
が、すぐにスクリーンに “Do you want to sing Bohemian Rhapsody?” と出て、大歓声が上がる。
すっかりステージに吸い込まれ、キャストたちの虜になっていた私も一緒になって歌った。
Queenのライヴでは、Wembley Stadiumのライヴ映像を見る限りあのオペラの部分は映像をリンクさせているみたいだが、それを生のコーラスで聴けたってことに感動し、鳥肌が立った。
そして 「I Was Born To Love You」 で終了。
なんでも、去年の公演の時に丁度この曲がドラマの影響で話題になっていたこともあり、日本公演でのみ歌われているとか?
間の15分間の休憩を除いて2時間半、いやぁ・・・、文句なしに楽しかった。最高に楽しめた。
もうミュージカルと言うより、ロック・コンサートだった。
そして何と言っても、全部曲がわかるというのが、楽しめたことのイチバン大きな理由だろう。
好きな曲の歌い出しやサビを聴くだけで、私の中に潜在しているQueenがビビッと反応し、ジワッと涙腺が緩んだりもした。
一緒に歌って一緒にグルーヴして、そしてステージと客席が一体となる感覚は、去年New Yorkで 『STOMP』 を観た時と同じような感覚だった。
先入観だけでミュージカルを避けてはいけない、こんなことなら2年前にLondonに行った時に観とけば良かった、などと思ったり・・・。
東京公演は12/24まで。来年は大阪公演を控えている。

★Song List★
Innuendo
Radio Ga Ga
I Want To Break Free
Somebody To Love
Killer Queen
Under Pressure
I Want It All
Headlong
No-One But You (Only The Good Die Young)
Ogre Battle
One Vision
Flash
Seven Seas Of Rhye
Don't Stop Me Now
Another One Bites The Dust
Hammer To Fall
These Are The Days Of Our Lives
We Will Rock You
We Are The Champions
Bohemian Rhapsody
I Was Born To Love You