この前、Plain White T'sのアリバム 『Every Second Counts』 のことを書いた(こちら)約1ヶ月半後の7/28に、私が彼らを知るきっかけとなった曲 「Hey There Delilah」 が、なんとビルボード・チャート1位に!
そして、現在もまだまだチャート上位を持続している。
しかもこの曲は、今回紹介する2005年リリースのアルバム 『All That We Needed』 に収録されていた曲で、翌2006年に再度この曲をフィーチャーし、タイトルにしたミニ・アルバムにも収録されていた。
火が点いたきっかけはわからないが、最初のリリースから2年後の大ヒットという快挙。
まぁいちばん驚いているのは本人たちかも知れないが、“僕らは変わるつもりはない” と常日頃言っている10年選手の彼らにとっては、大騒ぎするほどのことでもないのかも知れない。
『Every Second Counts』 がとても気に入った私は、その後即、ミニ・アルバム以外の過去2枚のアルバムを購入。
この2ndは、『Every Second Counts』に比べると、スピード感が強いかなと感じる。
ポップなメロディはひねりが効いていて、ストレートでキャッチーな楽曲が並び、特に力強いドラミングが印象に残る。
そんな弾むような力強いドラムのビートで始まるアルバム・タイトル曲M-1 「All That We Needed」 。
とってもスピード感のあるM-3 「Take Me Away」。
マイナー・コード曲だがとてもキャッチーなM-4 「My Only One」 のサビは、ちょっと切なくなるメロディ・ライン。
M-8 「Lazy Day Afternoon」 なんて、パワー・ポップ好きの私には、直球ストレートと言った感じにもうツボに入りまくり。
M-10 「Sing My Best」 は変則リズム、最初はベース音だけで歌うM-11 「Faster」 も、かなりひねりが効いている。
そしてラスト曲 「Hey There Delilah」 は、アコギだけの弾き語り。
歌詞もメロディもたまらなく切なくて、Vo.でソングライターのTom Higgensonの実体験を歌ったもの。(彼は殆んど実体験を曲にしている)
Tomが友達に紹介されて一目惚れをした女の子、Delilahのことを歌っている。
New Yorkに住むDelilahには当時彼氏がいて、“もし僕が彼女と一緒にいられたら・・・” という叶わぬ想いをこめて作られた、とても優しくて切ないラヴ・ソング。
そんなストレートな想いを綴ったこの曲が、同年代の若者たちに共感を与え、しかもこういうシンプルな曲が注目され、大ヒットとなったことは素晴らしいことだと思う。
★PVもとっても切ない 「Hey There Delilah」。