without A trace

favorite stuff...
music, trip, cinema, art, and so on.

秋冬の旅2009

2009-11-23 | others


weezerの新譜はなかなかいい!
でもまだ2回しか聴いていないので、記事にするのはもう少し聴き込んでから。

ちょっと早いけど、テンプレートをクリスマス仕様に変更し、今週末から旅に出ます。今はその最終準備で忙しい。

今回は、  と、   と、ちょこっと   に行ってきます。

5年ぶりのせっかくのUKなので、今回は観光だけではなく久々にライヴも予定あり。ちょっぴりロックなひとときも楽しんできます。
がーーー、しかし! 今UK北西部は大変なことになっている。連日豪雨が続き、何でも1000年に一度の豪雨らしく、カンブリア地方では橋崩壊といった洪水の被害も出ている。
この時期に行くので雨は覚悟の上だが、同じ雨でも限度がある。天気予報のサイト巡りをしたところ、月末からは少し落ち着くみたいな感じだが、それぞれ微妙に違っていて信用できない。
果たして計画どおりの旅になるのか?
詳しくは帰国後、旅行記とライヴ・レポでお伝えしますので、しばらく更新はお休みです。では少し早いけど、行ってきます!

The Boat That Rocked / Original Soundtrack

2009-11-18 | music : basics


最高にホットで楽しかった映画 『パイレーツ・ロック』 を観たあと、やっぱり・・・と言う感じでサントラが欲しくなったので購入。
サントラなんて、『リアリティ・バイツ』 以来の購入かも・・・いや、『アイ・アム・サム』 がいちばん最近だ。
『パイレーツ・ロック』 のサントラは、劇中に流れた60年代を代表するロック・アンセムやポップ・チューンの集大成。2枚組全36曲のディープな内容で、聴き応え十分。
今更各曲についてあれこれ語るまでもないので、収録曲のみ紹介。

『The Boat That Rocked』
【Disc 1】
01.Stay With Me Baby / Duffy
02.All Day And All Of The Night / The Kinks
03.Elenore / The Turtles
04.Judy In Disguise (With Glasses) / John Fred & His Playboy Band [邦題:ジュディのごまかし]
05.Dancing In The Street / Martha Reeves & The Vondellas -Single ver.-
06.Wouldn't It Be Nice / The Beach Boys [邦題:素敵じゃないか]
07.Ooo Baby Baby / Smokey Robinson & The Miracles
08.This Guy's In Love / Herb Alpert & The Tijuana Bross
09.Crimson And Clover / Tommy Jones & The Shondells
10.Hi Ho Silver Lining / Jeff Beck
11.I Can See For Miles / The Who [邦題:恋のマジック・アイ]
12.With A Girl Like You / The Troggs
13.The Letter / The Boxtops [邦題:あの娘のレター]
14.I'm Alive / The Hollies
15.Yesterday Man / Chris Andrews
16.I've Been A Bad Bad Boy / Paul Jones
17.Silence Is Golden / The Tremeloes
18.The End Of The World / Skeeter Davis [邦題:この世の果てまで]

【Disc 2】
01.Friday On My Mind / The Easybeats
02.My Generation / The Who -Original Mono ver.-
03.I Feel Free / Cream
04.The Wind Cries Mary / Jimi Hendrix -Stereo ver.- [邦題:風の中のマリー]
05.A Whiter Shade Of Pale / Procol Harum [邦題:青い影]
06.These Arms Of Mine / Otis Redding
07.Cleo's Mood / Junior Walker & The All Stars
08.The Happening / The Supremes [邦題:恋にご用心]
09.She'd Rather Be With Me / The Turtles
10.98.6 / The Bystanders
11.Sunny Afternoon / The Kinks
12.Father And Son / Cat Stevens [邦題:父と子]
13.Nights In White Satin / The Moody Blues -Single Edit- [邦題:サテンの夜]
14.You Don't Have To Say You Love Me / Dusty Springfield [邦題:この胸のときめきを]
15.Stay With Me (Baby) / Lorraine Ellison
16.Hang On Sloopy / The McCoys
17.This Old Heart Of Mine / The Isley Brothers
18.Let's Dance / David Bowie


このように、UKだけでなくUSのロック&ポップスも収録されている。
でも劇中で特に印象に残っていた、The Who 「Won't Get Fooled Again(邦題:無法の世界)」、Lulu 「To Sir With Love(邦題:いつも心に太陽を)」、The Young Rascals 「Groovin」、Donovan 「Sunshine Superman」、The Beach Boys 「Little Saint Nick」、The Small Faces 「Lazy Sunday」 が入っていなかったのが残念!
国内盤のジャケは映画のチラシと同じだが、上のタイトル写真の輸入盤のジャケの方が断然カッコいい。
曲を聴いていると、映画のいろんなシーンが目に浮かんできて、これまた楽しい。

『パイレーツ・ロック』

2009-11-08 | cinema & drama


早く観たくて観たくてうずうずしていた映画、『パイレーツ・ロック』(原題:The Boat That Rocked / アメリカではPirate Radio)を観に行ってきた。
笑って泣いて、文句なく私にとって今年のNo.1映画となった。それまでは、『スラムドッグ$ミリオネア』 が今年のNo.1だったが、コレに決まり!
特に音楽好きにはぞくぞくするくらいに琴線触れまくりで、最高に楽しくてステキな映画だった。もう大満足!
監督は、『Mr.ビーン』 『ノッティングヒルの恋人』 『ブリジット・ジョーンズの日記』 『ラヴ・アクチュアリー』 のリチャード・カーティス。

【ストーリー】
1966年イギリス。ブリティッシュ・ロック絶頂期。政府は “ロック=諸悪の根源!” とみなし、BBCでのポピュラー音楽の放送を1日45分以下と規制していた。
しかし厳しい取り締まりなんてどこ吹く風。海賊ラジオ局は、英国の法律が適用されない北海の船上から24時間ロックを流し続け、若者に圧倒的な支持を受けていた。
その北海に浮かぶ船に、高校を退学になったカールがやってくる。更正のため、母親から名付け親のクエンティンに預けられたのだった。
クエンティンは海賊ラジオ局の経営者。アメリカ出身のザ・カウントらクールなDJたちが、24時間ロックを流し続ける一方、政府はこのラジオ局を潰そうと画策しているのだった。
個性豊かなDJたちが送る破天荒でゴキゲンな日々、そんな彼らが贈るメッセージには皮肉もユーモアも愛情も、たくさんのエネルギーが満ち溢れている。
ロックで繋がっていく強い絆は、やがてイギリス中を巻き込み、とんでもない奇跡を巻き起こす!
※goo映画、シネマトゥデイ、HMVから抜粋

冒頭からいきなり、The Kinks(キンクス)の 「All Day And All Of The Night」。もうそれだけで、期待に胸が膨らんだ。
海賊ラジオ局 “Radio Rock” のボス、クエンティン役は、『パイレーツ・オブ・カリビアン』 シリーズのデイヴィ・ジョーンズ(タコ男)役を演じたビル・ナイ。タコ男では顔が分からないが、とっても渋くてステキなおじさま。
 渋い!

24時間放送の中で、いろんなDJが番組を担当している。トップDJはアメリカからやってきたザ・カウント(伯爵)で、自身が製作総指揮も手がけた 『カポーティ』 でオスカーを受賞したフィリップ・シーモア・ホフマンが演じている。ザ・カウントは、“Fワード”(いわゆるF**Kの四文字言葉)を初めて電波に乗せようとしたりして盛り上げ、仲間からの信頼もリスナーからの支持も厚い、どんな時でも音楽を愛しているタフ・ガイ。
 Big DJ!

政府のもくろみでスポンサーから締め出しを食らいそうになり、スポンサーの支援を得るために、クエンティンは英国を離れていた伝説の人気No.1DJギャヴィンを呼び戻す。
ギャヴィン役は、『ノッティングヒルの恋人』 でヒュー・グラント演じるウィリアムの同居人、スパイクを演じたリス・エヴァンス。あのブリーフ一丁で歩き回っていたひょうきん者のスパイクが、ここでは超渋くてカッコいいダンディな男に変身。
The Rolling Stones(ローリング・ストーンズ)の 「Jumpin' Jack Flash」 をバックに初登場するシーンでは、キザなんだけど思わずキャーッと叫びたくなるほどカッコ良くてキメキメで、DJする姿もイカしていた。ずっと、Tom Petty(トム・ペティ)に似てるな~と思いながら観ていたのだったが・・・。(笑)
 これがその初登場シーン     キザなのに嫌味がない

そして、高校を退学になったカール。この青年が本当に可愛かった。典型的なイングリッシュ・ボーイって感じで、役柄も好青年。
演じているのは、トム・スターリッジ。ちょこちょこ映画に出演しているみたいだが、初めてお目にかかる。父親は劇作家兼プロデューサー、母親は女優で、名門パブリック・スクール出身のお坊ちゃまのようだ。
煙草とマリファナで退学になって更生のために乗せられた船だったのに、そこで彼を待っていたのは、更生する場所にしては全くかけ離れた世界だったから、最初は戸惑う毎日。
でも周りの大人たちはみんな気のいい奴らばかりで可愛がられ、気ままな行動に引っ張り回されながらも、すぐにその空気に溶け込んで行った。
 クエンティンの姪っ子マリアンにひと目惚れしてチェリー・ボーイを卒業するカール

愛すべきキャラクター揃いで、全登場人物を写真付きで紹介したいくらいだ。私もこの船の一員になりたいな~とマジで思った。
良過ぎるくらいにいい人ゆえ、愛する人に裏切られてどん底まで落ち込んでいる時もマイクの前では明るく振舞うサイモン、デブデブなのに何故かセクシー・キャラでモテモテなデイヴ、どんなことでもニュースにしてしまうニュースと天気予報に命を賭けるニュース・ジョン、言葉を発せず女性を夢中にさせる翳りのあるマーク、早朝の担当番組の時以外は部屋にこもってレコードを聴いているヒッピーなボブ、男ばかりの中で唯一の女性だけどレズビアンの料理人フェリシティなどなど。
海賊ラジオ局を潰そうともくろむ政府側の大臣と側近、秘書も忘れてはならないキャラクターたち。大臣役は、『ハリーポッターと秘密の部屋』 でギルデロイ・ロックハート先生を演じたケネス・ブラナー。嫌味でねちっこいけど、何故か憎めない大臣役を好演。
そして、冒頭のThe Kinksを始め、The Rolling Stones、The Who(ザ・フー)、The Beach Boys(ビーチ・ボーイズ)、The Yardbirds(ヤードバーズ)、Cream(クリーム)、Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)、Donovan(ドノヴァン)、The Turtles(タートルズ)、Dusty Springfield(ダスティン・スプリングフィールド)などなど、究極のロック・アンセムが常にバックに流れ、要所要所でストーリーを盛り上げ、登場人物をフィーチャリングして行く。
中でも印象的だったのは、カールが失恋した時に流れるLeonard Cohen(レナード・コーエン)の 「So Long Marianne」、後半で船がタイタニック状態になった時、“YAAAAAA~!” の雄叫びと同時に鉄砲水が襲うThe Whoの 「Won't Get Fooled Again」(無法の世界)、ラジオ局のその後の行方に涙を誘ったProcol Harum(プロコル・ハルム)の 「A Whiter Shade of Pale」(青い影)。
エンド・ロールでは、David Bowieの 「Let's Dance」 に乗って、甲板で出演者全員がインド映画並みに踊るのだが、クエンティン演じるビル・ナイのステップの何と見事だったこと!
 Let's Dance!

いつもの映画レビューと違い、かなり力の入った記事になったが、UKロックとは言わず、ロック&ポップスを愛する全ての人に是非観てもらいたい作品、いや、絶対観るべき。
楽しくて気持ち良くてスカッとして、それでいてホロっとさせられる、シンプルながらしっかりしたストーリーで、本当にゴキゲンな作品だった。
あぁぁ、音楽ってなんて素晴らしいんだろう!!!


★公式サイトはこちら

★この予告を見たら、絶対に観に行きたくなる!?


Levellers / Letters From The Underground

2009-11-04 | music : normal


昨年結成20周年を迎え、今も精力的に活動を続けている英国バンド、Levellers(レヴェラーズ)。
90年代当時、フィドルを取り入れたサウンドがThe Wonder Stuff(ワンダー・スタッフ)とよく比較されがちだったが(Levellersの方が、フィドルを全面的にフィーチャーしている)、ポップでグルーヴィーなThe Wonder Stuffに対して、Levellersはアイリッシュmeetsパンクという感じ。
そして私はThe Wonder Stuffが大好きになって行き、Levellersはそこそこ曲は知っていたものの、アルバムは 「One Way」 が好きで買った91年の2nd 『Levelling The Land』 しか持っておらず、その後95年くらいからは他の曲は聴いていなかった。
ところが、3年前に始めたMySpaceで彼らからフレンド・リクエストが届いた時、“うわっ、懐かしい~!” と思い、それ以来彼らのマイスペで時々ここ最近の彼らの作品を聴いたりしていた。
今回取り上げる、昨年リリースされたアルバム 『Letters From The Underground』 に収録されている 「Heart Of The Country」 を視聴した時に、ビビビッと何かを感じ、ちゃんと聴いてみたいと思ってアルバムを購入した。
Levellersと言えばアルバム・ジャケットを中心に版画の素晴らしいアート・ワークが特徴だが、それらは全部ドレッド・ヘアのベーシストJeremy Cunningham(ジェレミー・カニンガム)の作品で、今回はいつものカラフルさはないものの、後ろ姿の男性の回りを囲むような文字が躍動的でカッコいい。

細かいバチさばきのドラムと、フィドルのイントロで始まるM-1 「The Cholera Well」。Mark Chadwick(マーク・チャドウィック)の声は変わらず、心地良い疾走感に気持ちが高揚して行く。
哀愁あるメロディで始まるM-4 「Before The End」 は、途中で一瞬明るいメロディに展開するのがポイント。
初めてこのアルバムを聴いた時、この辺から “いいんじゃない? いいよ、とっても・・・” という気持ちでいっぱいになっていた。
DL配信でシングル・カットされたM-5 「Burn America Burn」 は、キーボードがメロディアスに鳴り響き、とってもポップで元気が出てきそうなナンバー。
アルバムを買うきっかけとなったM-6 「Heart Of The Country」 は、今でもこのアルバムの中でいちばん好きな曲。ずーんと重いビートに乗る、軽やかなフィドルの音、そしてサビのちょっと不思議でポップなメロディ・ラインが気に入っている。
M-1と共に、先行両A面シングルとなったM-8 「A Life Less Ordinary」 は、トラッドなアイリッシュ音楽をスピード感溢れるパンキッシュなサウンドにしたような感じ。
フォーキーでカーニバルっぽいM-9 「Accidental Anarchist」、一気に突っ走るM-10 「Duty」 と続き、最後はMarkの力強いVo.が冴えるM-11 「Fight Or Flight」 でアグレッシヴに終わる。
通して聴くと、隅から隅までフィドルなくして成り立たないと言っても過言ではないような曲ばかりだが、このフィドルの音というのが本当に心地良く、トラディショナルな渋さをかもし出している。
メロディも親しみやすく、聴いていてスカッとする。何だかすっごく好きになった。