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Tinted Windows @Duo, Shibuya 01/15/10

2010-04-06 | performance


UKの旅行記が長引いたため、もうだいぶ月日が経ってしまったのだが、1月に行った今年最初のライヴのこと。
Fountains of Wayne(ファウンテインズ・オブ・ウェイン)のAdam Schlesinger(アダム・シュレシンジャー)と、ex-Smashing Pumpkins(元スマッシング・パンプキンス)のJames Iha(ジェイムズ・イハ)と、Cheap Trick(チープ・トリック)のBun E. Carlos(バン・E・カルロス)と、Hanson(ハンソン)のTaylor Hanson(テイラー・ハンソン)がタッグを組んだグループ、Tinted Windows(ティンテッド・ウィンドウズ)の来日公演。
当初はZeppで行なわれる予定だったが、ライヴが近付いてきたある日、e+経由でSMASHから会場変更の案内がきた。渋谷のDuo Music Exchangeに変更とのこと。
Zeppのキャパでは大きすぎて、捌けなかったのだろう。私には渋谷はウンと近いので、嬉しい変更だった。

Duoでライヴを見るのはニ度目。ステージに置かれた楽器やアンプを見て、Adam側に行きたかったのだが、背の高い人がいたので仕方なくIha側に行くことに・・・。しかし、その選択がサイアクの状態になるとは、その時は思いもしなかった。
真ん中は、Taylor目当てのアイドル並にイラストやメッセージ入りのボードを持った女の子たちが占領し、Iha側にはギター小僧や彼の信者のような人もいた。Duoは横長なので、Adam側の客層はわからなかったが・・・。
もう3ヶ月も経ってしまったので、少し記憶は薄れつつあるが、強烈に残っていることがひとつ。それは、私がこれまでに数え切れないほど体験したライヴの中で、史上最悪の音響だったということ。サイアクの状態というのがこのこと。本当に有り得なかった。
アルバムでの最後の曲 「Take Me Back」 からスタートしたのだが、ギュイーーーンとIhaのギターの音が鳴った瞬間、その音の異常なまでの大きさに思わず顔をしかめるほど。
それでもイントロが終わるまでの辛抱だよな~と思っていたが、結局それはライヴが終わるまで続いた。Ihaのギターの音しか聞こえなかったのである。
TaylorのVo.なんて、遠くの方でかすかに聞こえる程度。大袈裟ではなく、本当にかすかにしか聞こえなかったし、Adam側にはサポートのギタリストが居たが、もちろんその人のギターの音なんて、これっぽっちも聞こえなかった。
Adam側で見た人は、Ihaのギターの音が聞こえなかったとブログにレポしていたのを読んだので、音のバランスが悪すぎたということだろう。ということは、真ん中はVo.しか聞こえなかったということか?
でもこれはDuoだから、Duoが横長だからということではないはず。前に見たJack's Mannequin(ジャックス・マネキン)の時はもっと端で見たが、全く問題なく、気にもならなかったから。
結局Ihaの音しか聞こえないまま終わったので、キャッチーなバンド・サウンドは全然楽しめなかった。

ステージ袖にアジカンから贈られた花が置かれていて、アメリカには花なんか贈ってくるバンドなんていないよ、と言ったAdamは、お腹がポッコリ出てすっかりメタボなおじさんになっていた。(苦笑)
Taylorは、白いシャツが眩しいくらいの爽やか青年。カメラ持参で、ステージから客やメンバーの写真を撮っていた。でもそのカメラ、久しぶりに見る使い捨てカメラだったような・・・。
90年代に行ったCheap Trickのコンサート以来のBun E.は、以前よりだいぶ痩せちゃったかなという印象。でも、時々後ろからTaylorに何か叫んだりしてイタズラっぽい笑みを浮かべるお茶目なところは、昔のPVの中のおどけた彼のままだった。
でもパワフルで正確に刻まれるビートは、さすがの御大。後ろでバンドをガッチリ支えるBun E.は58歳、Taylor26歳、まるで親子みたいだった。
そして、Bun E.の横に座って微動だにせずに彼を見つめて、スティックを渡したりしていたドラム・テクの男性の、師匠を見つめるその真剣な眼差しが、とても印象的だった。

アルバムはキャッチーでポップなサウンド満載だったので、ライヴも期待していたのだが、そんなわけでライヴそのものに関しては、Ihaのギターが耳障りなほどうるさいということしか残らず。
決してIhaを責めているわけではなく、ちゃんとバランスの取れたサウンドであれば、あれだけの才能あるミュージシャンなのだからもっと楽しめただろうに、いい曲も全て台無しだった。あぁー、本当に残念だった。


★アルバムについてのトピはこちら


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2 Comments

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こんばんは! (ヒロ)
2010-04-10 23:41:46
お久しぶりです。
英国旅行記、読まさせていただきました。詳細な記事に感心するばかりです。
昔、英国の食事はあまり美味しくない、というような話を聞いたことがありますが、そんなことはないようですね。

ウェールズといえば、僕が真っ先に思い出すのは、“THE ALARM”かなぁ。

そうそう、THE WONDER STUFFの来日ライヴでも思ったんですが、外人さんはライヴ中でも平然と撮影してるんですが、英国では特に禁止されてるわけではないのでしょうか?

そして、TINTED WINDOWS!
アルバムは僕も好きですが、せっかくのいい曲が楽しめなくて本当に残念でしたね。途中で修正とかできないものなんでしょうかねぇ。
これに懲りず、また素敵なライヴを体験できるといいですね。

まとめてコメントしたために長くなってしまいすみませんでした。
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こんばんは~♪ (bloom)
2010-04-12 01:30:15
旅行記、楽しんで頂けたでしょうか? 今回は写真を多くしてみました。
確かに最近は英国人の味覚もマシになったのか、さほどまずいと思いませんでしたが、典型的な英国料理はあまり美味しくないと思います。フィッシュ&チップスも、ロンドンなど都会では有り得ないまずさだったりするんですよ。

海外のライヴは、基本的に撮影も録画も自由なところが多いです。
私はUSとヨーロッパとオーストラリアとカナダで体験しましたが、こんなに規制が厳しいのは日本だけと思います。
しかし、アーティスト側から規制することもあるようで、最近USでは規制する会場が増えているみたい。

そうなんです、Tinted Windows。本当に残念でした。
今のところライヴの予定はないのですが、そろそろ何か見に行きたい気分です♪
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