このところ、真冬並みの寒さが続きます。週末には寒さが緩みますが、それでようやく平年並みということです。
『幻影』もあとわずかになりました。事件は解決し、あとはその後日談になります。おまけのようなものかもしれませんが、自分としては心温まる物語を、と心がけました。今回を含め、あと3回、お付き合いください。
34
二つの事件は解決した。
三浦と食事をしながら、美奈は報告を受けた。安くてボリュームがあると、刑事たちの間で評判の焼き肉店だった。三浦は焼き肉店の個室を予約した。
「いや、今回の事件が解決したのは、美奈さんのおかげですよ。ありがとう。今日は僕のおごりです」
「無理なさらなくてもいいですよ。推理小説では、刑事の給料は薄給だというのが相場のようですね。私は高給取りですから。私のおごりでは立場がない、というなら、割り勘でいきましょう」
「いやあ、そんなこと言われると、ますます僕の立場がないですよ」
自分よりはるかに経済力がある美奈を相手に、三浦は体裁が悪かった。
「やはり最後は千尋さんが五藤に訴えたようですね」
「五藤が、美奈さんが千尋さんの亡霊を連れてきた、と供述したので、神宮署の浅川警部もびっくりしてましたよ。やっぱり美奈さんは本当に千尋さんの霊と交流してたのですね」
「あれから千尋さんの霊が出なくなりましたけど、成仏したのでしょうか。私はお寺の娘だけど、住職だった父は、霊など存在しない、とよく言っていました。お坊さんなのに霊の存在を否定して、それでいて、ありもしない霊を慰霊するために、少なからざるお布施をとって法要するのは、詐欺じゃないか、と思えてしまって、私はお寺という仕事が、どうしても好きになれませんでした。全身にいれずみしちゃったのも、そんなお寺の娘、という自分の宿縁に反発してのことかもしれません。
それに、お釈迦様はもともと霊の存在を否定などしていないそうです。日本の仏教は、根本のお釈迦様の教えとは別の宗教になってしまったようです」
美奈の話は宗教談義になってしまった。
「はは、僕はどうも宗教の話はだめだな。信仰心がまったくないというわけではないけど。やっぱり美奈さんはお寺の娘さんですね。でも、そうして普通の服を着ていれば、立派に普通のかわいいお嬢さんとして通用しますよ」
「あら、私って、普通のお嬢さんじゃないみたいな言い方ですね。ひどいですわ」
美奈はわざとむくれて見せた。
「やあ、これは失言でした。ごめんごめん。衣を着たお寺の尼さんの姿を想像しちゃったから、尼さんに対して普通、ということです」
三浦は素直に謝った。
「いえ、謝ることないです。だって、私、どう見ても普通じゃないですから。だって、全身にいれずみがある女ですもの。いくら刑事さんのこと、好きになっても、やっぱり叶わぬ恋ですものね。刑事さんと全身いれずみのソープレディーでは。どうせ報われない恋だから、はっきり言います。私、刑事さん、いえ、俊文さんのこと、好きです。大好きです。本当に、心の底から……愛してます。でも、こんな私じゃ、とても俊文さんの恋人になんてなれない。諦めるしかない。今はこの時間が一分一秒でも長く続いてほしい……」
美奈は最初はおどけた調子で言ったのだが、やがて心の中に巻き起こった激しい感情に耐えられなくなり、泣き出した。個室とはいえ、衝立で二カ所仕切ってあるだけで、出入り口もオープンなので、泣き声は隣の部屋にも丸聞こえだ。それでもかまわず、美奈は心ゆくまで泣いた。そして三浦に抱きついた。三浦も美奈を抱きしめる腕に力をこめた。二人は唇を重ね合った。
「いつまでも、いつまでもこうしていたい。時間の流れが恨めしい」
二人はしばらく抱き合ったままでいた。
やがて、美奈は顔を赤らめて三浦から離れた。
「ごめんなさい、刑事さん。失礼なことしちゃいました。今のことは忘れてください。私は、心の祭壇に、青春の一時期のほのかな思い出として、大切にしまっておきます」
「まあ、今日はせっかくの食事会ですから、楽しく行きましょう」
三浦はいろいろ美奈に伝えたいことがあるのだが、それ以上言葉が出なかった。
「そうですね。最後は笑って別れたいですから。憧れの刑事さんとの初めての口づけが、焼き肉のニンニク臭い口でだったなんて、ロマンがないですね」
美奈はコップの梅酒をぐっと飲み干した。
それからしばらく食事を楽しんだ。
「美奈さん、これ、もう焼けてますよ」
「はい、ビール、注ぎましょうか」
「美奈さんはチューハイのほうがよかったですね」
二人は箸を動かし、コップを空けた。
「あー、食った食った。もうおなかいっぱい」
美奈はふだん使わない「食った」という言葉をあえて使った。
「遠慮しないで、どんどん食べてくださいよ」
食事が一段落ついて、「結局、千尋さんとしては、横領の罪を償った上で、繁藤とやり直したかったのですね」と三浦がしんみりと言った。
「千尋さんは自首をするつもりだったのに、自首されては自分たちにまで火の粉が飛んでくるからと、同じ日に二人の男から殺されたようなものです。たまたま五藤のほうが数十分早く実行した、というだけのことで……」
三浦は怒りとやるせなさで、それ以上言葉が続かなかった。
「ほんとにそうですね。千尋さんの無念を考えると、私……」
美奈もここまで言うと、また涙がこみあげてきて、声が出なくなってしまった。
今度の事件は、たまたま美奈が千尋と同じ図柄のいれずみを彫っていたことにより、巻き込まれた事件といえた。繁藤がミクに近づいたのは、オアシスのホームページを見て、かつてあざむいた千尋と同じ騎龍観音の図柄を見て興味を抱いたからだった。もし別の図柄だったら、果たして繁藤はミクを指名しただろうか。
でも、もし別の図柄、たとえばさくらが彫っているような天女の絵だとしても、近づいてきたかもしれない。要は繁藤としては、いれずみがある女に取り入って、結婚を餌に金を巻き上げることが目的だったから。
繁藤は何度も美奈に接触し、人がいい美奈は与し易し、と踏んだのだった。
繁藤には、生きて罪を償ってほしかったと、美奈は思った。いくら憎い相手とはいえ、一度は美奈の心を奪った男なのだ。生きていてほしかった。そして罪を償ってほしかった。
おそらく、千尋だって、生きて罪を償ってほしかっただろう。償わないまま死んでしまったのでは、怒りの持って行き場所がなくなってしまう。
五藤は二人殺しているので、死刑になる可能性が高い。いや、千尋のおなかにいた赤ちゃんを合わせれば、三人を殺している。だが、繁藤は悪人で、仮借のない恐喝を五藤に対して繰り返していたことで、情状酌量の余地はあるかもしれない。できれば、五藤にも生きて罪を償ってほしい。命でもって罪を償うのではなく。
この事件の余波として、雑誌の興味本位の報道により、美奈は家族の絆をめちゃくちゃにされてしまった。兄の勝政との軋轢(あつれき)は、もう取り返しがつかない状態になってしまった。兄との仲を修復するには、いったいどれだけの時間がかかるだろうか。
原因はいれずみを彫った美奈にある。マルニシ商会を勝手に退職し、ソープランドで働いていたことも、兄には許せなかった。
けれども、いずれ兄に知れることになるにしても、今回のような決定的な決裂だけは避けるたかった。
さくらは、美奈のアリバイがはっきりしており、警察もシロと断定していたにもかかわらず、容疑者扱いしたことに対し、名誉毀損で雑誌社や記者を訴えるべきだ、と憤っていた。三浦も、訴えるなら、弁護士などを紹介すると言ってくれた。でも、美奈は訴訟に持ち込むことはしなかった。またそれを話題にされては、馬鹿馬鹿しいと思ったからだった。それに、そこまで闘う意志もなかった。ただ空しいだけだった。
とにかく事件は終わった。これで千尋さんは成仏できるだろう。あれから美奈のところに現れないのは、もう高い霊界に行けたからだろうか。
「鳥居さんはどうされたんですか?」
美奈は鳥居のことが気になった。
「事件が解決し、コンビは解消ですよ。最初、鳥居さんと組まされたとき、とんでもない人とペアにされたな、と思いましたが、でも付き合ってみると、なかなかいい人でした」
「そうですよね。私も最初は怖い人だと思いましたが。でも、卑美子さんが昔、お世話になったそうですし」
「その話、僕も聞きました。卑美子さんの旦那さんとは、かなり激しくやりあったそうですね。鳥居さんも柔道はかなりの腕ですが、相手は手加減ということを知らないチンピラだったので、命がけだった、と言っていました。でも、結局、それで心が通じ合ったそうですね」
「いい話ですわ。男の友情、すてきですね。私も卑美子さんから聞きました」
「かすぎゃーで事件が起こってまったら、またおみゃーさんとコンビを組もみゃあ、歓迎したるぎゃ、と言われましたよ」
三浦は鳥居のしゃべり方を真似て笑った。美奈も鳥居の名古屋弁を思い出して、一緒に笑った。
美奈もときには名古屋独特の言い回しが出ることがある。名古屋に長く暮らしていれば、名古屋弁が口をついて出てしまうものだ。とはいえ、今では鳥居のような下町ふうの名古屋弁を話す人は、めったにいない。まさに絶滅危惧種ですね、と美奈は冗談を言った。
三浦さんと鳥居さんはまたコンビが組めるけど、私と三浦さんは、この事件が終わり、もう会うこともなくなるんだわ。そう思うと、美奈は急に寂しくなった。
『幻影』もあとわずかになりました。事件は解決し、あとはその後日談になります。おまけのようなものかもしれませんが、自分としては心温まる物語を、と心がけました。今回を含め、あと3回、お付き合いください。
34
二つの事件は解決した。
三浦と食事をしながら、美奈は報告を受けた。安くてボリュームがあると、刑事たちの間で評判の焼き肉店だった。三浦は焼き肉店の個室を予約した。
「いや、今回の事件が解決したのは、美奈さんのおかげですよ。ありがとう。今日は僕のおごりです」
「無理なさらなくてもいいですよ。推理小説では、刑事の給料は薄給だというのが相場のようですね。私は高給取りですから。私のおごりでは立場がない、というなら、割り勘でいきましょう」
「いやあ、そんなこと言われると、ますます僕の立場がないですよ」
自分よりはるかに経済力がある美奈を相手に、三浦は体裁が悪かった。
「やはり最後は千尋さんが五藤に訴えたようですね」
「五藤が、美奈さんが千尋さんの亡霊を連れてきた、と供述したので、神宮署の浅川警部もびっくりしてましたよ。やっぱり美奈さんは本当に千尋さんの霊と交流してたのですね」
「あれから千尋さんの霊が出なくなりましたけど、成仏したのでしょうか。私はお寺の娘だけど、住職だった父は、霊など存在しない、とよく言っていました。お坊さんなのに霊の存在を否定して、それでいて、ありもしない霊を慰霊するために、少なからざるお布施をとって法要するのは、詐欺じゃないか、と思えてしまって、私はお寺という仕事が、どうしても好きになれませんでした。全身にいれずみしちゃったのも、そんなお寺の娘、という自分の宿縁に反発してのことかもしれません。
それに、お釈迦様はもともと霊の存在を否定などしていないそうです。日本の仏教は、根本のお釈迦様の教えとは別の宗教になってしまったようです」
美奈の話は宗教談義になってしまった。
「はは、僕はどうも宗教の話はだめだな。信仰心がまったくないというわけではないけど。やっぱり美奈さんはお寺の娘さんですね。でも、そうして普通の服を着ていれば、立派に普通のかわいいお嬢さんとして通用しますよ」
「あら、私って、普通のお嬢さんじゃないみたいな言い方ですね。ひどいですわ」
美奈はわざとむくれて見せた。
「やあ、これは失言でした。ごめんごめん。衣を着たお寺の尼さんの姿を想像しちゃったから、尼さんに対して普通、ということです」
三浦は素直に謝った。
「いえ、謝ることないです。だって、私、どう見ても普通じゃないですから。だって、全身にいれずみがある女ですもの。いくら刑事さんのこと、好きになっても、やっぱり叶わぬ恋ですものね。刑事さんと全身いれずみのソープレディーでは。どうせ報われない恋だから、はっきり言います。私、刑事さん、いえ、俊文さんのこと、好きです。大好きです。本当に、心の底から……愛してます。でも、こんな私じゃ、とても俊文さんの恋人になんてなれない。諦めるしかない。今はこの時間が一分一秒でも長く続いてほしい……」
美奈は最初はおどけた調子で言ったのだが、やがて心の中に巻き起こった激しい感情に耐えられなくなり、泣き出した。個室とはいえ、衝立で二カ所仕切ってあるだけで、出入り口もオープンなので、泣き声は隣の部屋にも丸聞こえだ。それでもかまわず、美奈は心ゆくまで泣いた。そして三浦に抱きついた。三浦も美奈を抱きしめる腕に力をこめた。二人は唇を重ね合った。
「いつまでも、いつまでもこうしていたい。時間の流れが恨めしい」
二人はしばらく抱き合ったままでいた。
やがて、美奈は顔を赤らめて三浦から離れた。
「ごめんなさい、刑事さん。失礼なことしちゃいました。今のことは忘れてください。私は、心の祭壇に、青春の一時期のほのかな思い出として、大切にしまっておきます」
「まあ、今日はせっかくの食事会ですから、楽しく行きましょう」
三浦はいろいろ美奈に伝えたいことがあるのだが、それ以上言葉が出なかった。
「そうですね。最後は笑って別れたいですから。憧れの刑事さんとの初めての口づけが、焼き肉のニンニク臭い口でだったなんて、ロマンがないですね」
美奈はコップの梅酒をぐっと飲み干した。
それからしばらく食事を楽しんだ。
「美奈さん、これ、もう焼けてますよ」
「はい、ビール、注ぎましょうか」
「美奈さんはチューハイのほうがよかったですね」
二人は箸を動かし、コップを空けた。
「あー、食った食った。もうおなかいっぱい」
美奈はふだん使わない「食った」という言葉をあえて使った。
「遠慮しないで、どんどん食べてくださいよ」
食事が一段落ついて、「結局、千尋さんとしては、横領の罪を償った上で、繁藤とやり直したかったのですね」と三浦がしんみりと言った。
「千尋さんは自首をするつもりだったのに、自首されては自分たちにまで火の粉が飛んでくるからと、同じ日に二人の男から殺されたようなものです。たまたま五藤のほうが数十分早く実行した、というだけのことで……」
三浦は怒りとやるせなさで、それ以上言葉が続かなかった。
「ほんとにそうですね。千尋さんの無念を考えると、私……」
美奈もここまで言うと、また涙がこみあげてきて、声が出なくなってしまった。
今度の事件は、たまたま美奈が千尋と同じ図柄のいれずみを彫っていたことにより、巻き込まれた事件といえた。繁藤がミクに近づいたのは、オアシスのホームページを見て、かつてあざむいた千尋と同じ騎龍観音の図柄を見て興味を抱いたからだった。もし別の図柄だったら、果たして繁藤はミクを指名しただろうか。
でも、もし別の図柄、たとえばさくらが彫っているような天女の絵だとしても、近づいてきたかもしれない。要は繁藤としては、いれずみがある女に取り入って、結婚を餌に金を巻き上げることが目的だったから。
繁藤は何度も美奈に接触し、人がいい美奈は与し易し、と踏んだのだった。
繁藤には、生きて罪を償ってほしかったと、美奈は思った。いくら憎い相手とはいえ、一度は美奈の心を奪った男なのだ。生きていてほしかった。そして罪を償ってほしかった。
おそらく、千尋だって、生きて罪を償ってほしかっただろう。償わないまま死んでしまったのでは、怒りの持って行き場所がなくなってしまう。
五藤は二人殺しているので、死刑になる可能性が高い。いや、千尋のおなかにいた赤ちゃんを合わせれば、三人を殺している。だが、繁藤は悪人で、仮借のない恐喝を五藤に対して繰り返していたことで、情状酌量の余地はあるかもしれない。できれば、五藤にも生きて罪を償ってほしい。命でもって罪を償うのではなく。
この事件の余波として、雑誌の興味本位の報道により、美奈は家族の絆をめちゃくちゃにされてしまった。兄の勝政との軋轢(あつれき)は、もう取り返しがつかない状態になってしまった。兄との仲を修復するには、いったいどれだけの時間がかかるだろうか。
原因はいれずみを彫った美奈にある。マルニシ商会を勝手に退職し、ソープランドで働いていたことも、兄には許せなかった。
けれども、いずれ兄に知れることになるにしても、今回のような決定的な決裂だけは避けるたかった。
さくらは、美奈のアリバイがはっきりしており、警察もシロと断定していたにもかかわらず、容疑者扱いしたことに対し、名誉毀損で雑誌社や記者を訴えるべきだ、と憤っていた。三浦も、訴えるなら、弁護士などを紹介すると言ってくれた。でも、美奈は訴訟に持ち込むことはしなかった。またそれを話題にされては、馬鹿馬鹿しいと思ったからだった。それに、そこまで闘う意志もなかった。ただ空しいだけだった。
とにかく事件は終わった。これで千尋さんは成仏できるだろう。あれから美奈のところに現れないのは、もう高い霊界に行けたからだろうか。
「鳥居さんはどうされたんですか?」
美奈は鳥居のことが気になった。
「事件が解決し、コンビは解消ですよ。最初、鳥居さんと組まされたとき、とんでもない人とペアにされたな、と思いましたが、でも付き合ってみると、なかなかいい人でした」
「そうですよね。私も最初は怖い人だと思いましたが。でも、卑美子さんが昔、お世話になったそうですし」
「その話、僕も聞きました。卑美子さんの旦那さんとは、かなり激しくやりあったそうですね。鳥居さんも柔道はかなりの腕ですが、相手は手加減ということを知らないチンピラだったので、命がけだった、と言っていました。でも、結局、それで心が通じ合ったそうですね」
「いい話ですわ。男の友情、すてきですね。私も卑美子さんから聞きました」
「かすぎゃーで事件が起こってまったら、またおみゃーさんとコンビを組もみゃあ、歓迎したるぎゃ、と言われましたよ」
三浦は鳥居のしゃべり方を真似て笑った。美奈も鳥居の名古屋弁を思い出して、一緒に笑った。
美奈もときには名古屋独特の言い回しが出ることがある。名古屋に長く暮らしていれば、名古屋弁が口をついて出てしまうものだ。とはいえ、今では鳥居のような下町ふうの名古屋弁を話す人は、めったにいない。まさに絶滅危惧種ですね、と美奈は冗談を言った。
三浦さんと鳥居さんはまたコンビが組めるけど、私と三浦さんは、この事件が終わり、もう会うこともなくなるんだわ。そう思うと、美奈は急に寂しくなった。
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