売れない作家 高村裕樹の部屋

まだ駆け出しの作家ですが、作品の情報や、内容に関連する写真(作品の舞台)など、掲載していきたいと思います

体調不良

2013-05-31 21:51:36 | 日記
 今年は例年より早く、5月に梅雨入りしました。一昨年も5月下旬でした。
 今頃の時期は寒暖の差が大きかったりして、体調を崩しがちです
 私も最近体調を崩し、執筆が滞りがちです。
 右脇腹の不快感はずっと続いていますし、最近はめまいがひどいときがあります。
 車を運転しているときにフラフラすると、少し不安になります。
 先日、キャッシュカードで振り込みをするとき、なぜか勘違いで3度タイプミスをし、カードを無効にしてしまいました。
 今まで暗証番号を間違えたことは1度もなかったことですが。
 ほかごとをやっていたら、数分前にコーヒーをもう飲んだことを忘れ、また淹れてしまったこともありました。
 最近、ちょっと異常です。
 無理すれば山に登れてしまうので、それほど身体の状態がわるいわけではないと思いますが。
 一度大きな病院で検査を受けるほうがいいかもしれません。

『ミッキ』第9回

2013-05-28 10:39:50 | 小説
 今回は『ミッキ』第9回です。美咲たちが東谷山に登ります。



            

 入園したのと同じ北門から出て、私たちは右に進んだ。寮の近くから見る東谷山は、どっしりとした台形をしていて、堂々とした山容だが、このあたりから見ると、ちょっとした盛り上がりでしかない。これなら簡単に登れそうだ。しばらく行くと、丁字路となった。丁字路をまた右に折れ、道なりに歩くと、東谷山散策路の入り口となった。
 入り口からいきなり急な階段だ。昨夜はやはり雨が降っていたようで、地面がぬかるんでいる。宏美と、滑って転んだりしないように気をつけなきゃあ、と声をかけ合った。
「転んで尻餅ついたら悲惨ね。ズボンのお尻が泥だらけになっちゃう」
 登山道自体はよく整備され、危険なところはないのだが、階段の連続だった。日頃あまり運動をしていない私には、かなりきつかった。蒸し蒸ししていて、汗が流れ落ちた。私はフェイスタオルを取り出し、盛んに顔の汗を拭った。メガネのレンズに汗がつくと、視界が歪んでしまう。
「ミッキ、やせているのに、けっこう汗かきね」と汗を拭う私を見て、宏美が言った。
「汗をたくさんかくのは、新陳代謝が盛んなので、いいことなのよ」
 私は母の受け売りを宏美に言った。
「ジョンがもう少し大きくなったら、毎日散歩に連れてって、運動しなきゃね」
「ラブは大きくなるから、しっかりしないと、逆に引っ張られちゃうよ」
「そうね。けっこう力も強いというから。修作君は小さくていいね」
「でも、ちょこまかすばしっこいよ。悪知恵も働いて、よくいたずらもするし。前に、犬小屋の金網の破れから、前足を出して、巧妙に鍵を外して、小屋から逃げ出したりしたのよ」
「へえー、器用なんだ」
「小屋にいるはずなのに、何度も家の前を駆け回っているんで、おかしいと思って見ていたら、小さな穴から、前足を出して、扉の掛け金を外してたのよ。小さい穴だからと安心してたんだけどね。人間が鍵を開けるところを見ていて、覚えたのね。犬って、ほんと利口ね」
 それからしばらくは、宏美と犬の話をしながら歩いた。ときどき二人で、「歩こー、歩こー、私は元気ー」と、となりのトトロの『さんぽ』を合唱した。
 階段がなくなり、少し平坦なところに出た。道はほぼ直角に左に曲がった。そして、また階段の上りになった。途中、小さな祠があった。そこは猿投山(さなげやま)や三国山(みくにやま)の方角だけ展望が開けていた。しかし、そのあと、道がよくわからなくなった。それまで、整備され、はっきりしていた道が、不明瞭になった。

  猿投山(右)、三国山方面の展望です。

「どう行けばいいのかしら」と宏美が私に尋ねた。
 私も周りを見渡した。すると、下りになった道がはっきりしていた。
「たぶんこっちね。下りになっちゃうけど」
「せっかく登ったのに、下っちゃうのね」
 宏美は不平を言いながら、その道を下っていった。その道はやがて平坦になった。
 しばらく行くと、長い石段に合流した。おそらくそれは頂上にある尾張戸神社への参道だろうと思った。下の方から参道を登ってくる人が、三人見えた。
 石段はかなり長かった。木が鬱蒼と茂り、参道は薄暗かった。天気は曇っていた。

  合流地点の石段です。実際はたいした距離ではないのですが、初めて登ったときには、かなり長く感じました。
 
 まもなく、石段のずっと上の方に神社が見えた。そこが東谷山一九八・三メートルの頂上でもあった。
「もうすぐそこよ。あと一息。頑張ろう」と、私は宏美に声をかけた。
 宏美も「そうだね。一気に行っちゃおう」と応え、神社を目指して歩く速度を上げた。
 神社には何人か参拝している人がいた。

  石段の最上部から見た尾張戸神社 

 神社の東側からは、瀬戸市街の向こうに猿投山と三国山が見える。
 社の向こう側に、尾張戸神社古墳がある。木がたくさん生い茂った、こんもりと盛り上がった小山だった。周囲には柵が設けられている。頂上に小さな社のようなものが建っている。

  尾張戸古墳。小さな丘の上に社が建っている、という感じでした。

「最後は何となくあっけなかったね」と宏美が言った。
「あっけないというわりには、かなりきつそうな感じじゃないの」
「そういうミッキだって、ばてばてって顔してる。汗びっしょりだし」
「私たち、まだ高校生なのに、ちょっと情けないね。弟だったら、一気に駆け登っちゃいそう。もう年かな。やっぱりジョンが大きくなったら、一緒に運動しよう」
 私は噴き出る汗を拭った。そして、ペットボトルの飲み物を飲んだ。
 一息ついたら、神社の左手にある木製の大きな展望台に登った。
 展望台には二人先客がいた。
「ここが名古屋でいちばん高いところね」
 私はちょっと感動した。そう思うと、疲れも吹き飛ぶようだ。
「いや、ここより、セントラルタワーズやミッドランドスクエアのほうが高いよ」
 宏美が私の感動に水を差すようなことを言った。それらのビルは二四〇メートルを超えている。
「もう、せっかく私が名古屋でいちばん高いところに登ったと思って、感激してたのに。宏美、ロマンがないのね」
「へへ、ごめんごめん。ちょっと現実的すぎたかな。ところで、ミッドランドスクエアって、まだ完成してなかったかしら」
「さあ、どうだったかな。今年の秋ぐらいのオープンじゃなかった?」
 私もそのことについてはあやふやだった。
 展望台からは、眼下に流れる庄内川をはさんで、名古屋市、春日井市の市街地が見える。すぐ近くにうちの寮があるのだが、ちょうど樹木が生い茂り、視界を塞いでいたので、寮の周辺は見えなかった。展望台といっても、周囲は高い木が多く、名古屋、春日井方面の一部以外は視野が閉ざされていた。南東の方角には、瀬戸市街があるはずだが、見えなかった。そういえば、すぐ目の前はもう瀬戸市なんだと気がついた。東谷山も東半分は瀬戸市の領域だ。
 曇っているせいで、遠くまですっきり見晴らすことはできなかった。それでも、ここまで苦労して登ってきた甲斐があったと満足した。

   展望台と、そこから見た景色。美咲の寮は、写真の右にある木に隠れて、見えません。瀬戸市街も樹木で隠されています。

「きれいな眺めだな。今度はぜひ、春日井市最高峰の弥勒山に行ってみたいね」
「うん、行こう。弥勒山は小学六年生のとき、遠足で登ったことあるけど、眺めはここよりずっといいよ。そのときは松本さん誘いなよ」
「いいけど、松本さんにちょっかい出さないでよ」
 私たちはそんなことを話しながら、展望台からの眺望を楽しんだ。一昨日の朝、春日井駅で宏美と一緒になり、そのとき宏美を松本さんに紹介してあった。
 私はデジカメを出して、展望台からの眺めをカメラに収めた。父からズームレンズの使い方を教えてもらったので、望遠にしたり、広角にしたりして、いろいろな景色を写した。宏美も何枚か写した。宏美にデジカメを渡して、自分も撮ってもらった。
 メモリーカードは大容量のものを入れてあり、フィルムなら十数本分撮れるので、いい被写体があれば、気兼ねなくどんどんシャッターを押せばいい、と父が言っていた。
 景色を堪能して、私たちは下山することにした。尾張戸神社は二千年近い歴史を持っているそうだが、そんな由緒がある神社とはとても思えなかった。
 帰りは往路に使った参道を下った。しばらく行くと、〝東谷山フルーツパーク 1・2KM〟〝中社(なかやしろ)古墳 50M〟という表示があった。宏美と古墳も見ていこうと話し合い、中社古墳の方に向かった。目分量で五〇メートルほど進んでいった。すると、右手に細い登り道があり、その上に小さな祠があった。私たちはてっきりその祠があるところが中社古墳だと思った。その祠に行っても、何も説明文がない。宏美と「古墳といっても、たいしたことないね」と話し合った。
 けれども、それだけが中社古墳ではなかった。少し先へ行くと、そこに中社古墳の説明の立て札があった。先ほどの祠のところから、ずっとここまで続いているとしたら、かなり大きな古墳だ。こういうとき、小林先生や松本さん、河村さんたちがいると、いろいろと説明してくれ、もっと古墳への興味が涌くのかもしれない。

  中社古墳。大きな前方後円墳で、24mm広角でも、全容が入り切りませんでした。写真では、古墳らしくなく、単なる森という感じです。

 しばらくは階段の急な下りの道が続いた。少し登り返すと、南社(みなみやしろ)古墳があった。
 往路、一時道を見失ったところだった。行きに見た祠のところが、南社古墳だった。気づかないうちに南社古墳に入り込んでしまったため、散策路ではない、別の道を進んでいた。だから、あれほど整備されていた道から外れてしまったのだった。
「でも、行き、道間違えてよかったね」と宏美が言った。
「何で?」
 間違えてよかった、という真意がわからなかったので、私は宏美に訊き返した。
「だって、さっきかなりの下り階段だったでしょう? もし本来の道行ってたら、あれをずっと登らなきゃあいけなかったんだよ」
「そういえばそうだね。参道よりもずっと急だったもんね」と私も同意した。
 南社古墳から散策道の登山口まではすぐだった。下りは登りよりずっとペースが速かった。私たちは下りのほうが楽だと信じていた。でも、実際は下りのほうが膝に負担が大きくかかる、ということを知らなかった。復路は大股でどんどん階段を下っていったので、しばらくして、脚にどっと疲れが来た。
 しかし、この程度の山で参っていては、弥勒山に登るのに、おおいに苦労しそうだ。やはりもう少し運動しなければならない。

   (左)往路、美咲たちが立て札脇の階段に入り込んだおかげで、道を間違えました。そこが南社古墳です。 (右)宏美が間違えてよかった、という急な階段。実際は写真よりずっと急に見えます。 

 帰りは白鳥塚古墳を見るつもりだった。しかし宏美と話しながら歩いているうちに、通り越してしまい、気づいたら東谷橋の近くまで来ていた。疲れてもいたし、また引き返すのもおっくうなので、そのまま寮に戻った。

  白鳥塚古墳。帰り道の途中、道の左側にあるのですが、気付かずに通り過ぎてしまいました。

 寮で母が冷たい飲み物とおやつを出してくれた。宏美と私は、しばらくジョンを相手にしていた。ジョンはずいぶん新しい環境に慣れたようで、活発に走り回っていた。でもまだどことなく足取りが頼りなかった。
 夕方、宏美と一緒に高蔵寺駅まで行った。私たちは改札口で別れた。今度は連休中に弥勒山に行こうと約束した。

大相撲夏場所

2013-05-27 00:13:02 | 日記
 今場所は稀勢の里の奮闘で、久しぶりに熱くなりました
 残念ながら、栃東以来の日本人優勝はなりませんでしたが
 来場所名古屋ではぜひとも日本人力士の優勝を実現してほしいと思います。
 千秋楽、稀勢の里が勝って14勝をあげていれば、来場所優勝すれば、横綱昇進もあり得たのですが、
13勝ではちょっと難しいかも?
 琴奨菊や豪栄道など、日本人力士にはぜひとも頑張ってもらいたいと思います

北斗の拳

2013-05-23 11:19:15 | 日記
 昨夜、執筆で遅くなり、ちょうどテレビで『DD北斗の拳』を放映していたので、見てみました
これまで“GyaO!”で見たことはありますが、テレビで見たのは初めてです。
 原作の『北斗の拳』のイメージがあまりに強いせいか、ギャグにすると、ちょっとなじめない感じがしました
 もともと原作にもギャグの要素がありましたし。特に断末魔の悲鳴など。
 連載時にはよく「おまえはもう死んでいる」「おまえにかける情はない」「ひでぶ!!」などと言い合ったものです
 昨夜はラオウがトウに誘拐されたり、強い近視のアイリが、ジャギをケンシロウと間違えて、助けを求めたり……。
 これまで「俺の名を言ってみろ」しか台詞がなかったジャギが初めて主役になりました。
 原作とは違い、ラオウが熱血漢で意外と人情味があり、好感が持てます。よくけんかはしても、けっこうケンシロウに対し、弟思いの兄、という面もあります。
 ただ、トキがやや狡猾なところがあり、あまり好きになれません
 名古屋弁で言えば、「こっすい」という感じです。
 しかし、やはり原作があまりに偉大だったので、ギャグにして笑い飛ばすのには、違和感を感じました

 『幻影2 荒原の墓標』230ページに、“我が生涯に一片の悔いなし”など、『北斗の拳』にまつわるエピソードがあります。

アイスクリーム

2013-05-22 09:42:07 | 日記
 暑くなってきたので、また飴玉でアイスクリームを作りました。
 牛乳、飴玉、生クリームで作れます。
 フルーツキャンディーだと、シャーベットのような味わいがあります。
 お勧めはミルクキャンディーです。バニラアイスのような味になります

 最近、パソコンの動作が遅くなりました
 IE10が立ち上がるまでに、10分以上かかることがあります。フリーズすることも多くなりました
 IE10にバージョンアップしてから具合がわるくなりました
 Windows7を再インストールしようと思いますが、データのバックアップやインストール自体に時間がかかり、なかなか実行することができません。