売れない作家 高村裕樹の部屋

まだ駆け出しの作家ですが、作品の情報や、内容に関連する写真(作品の舞台)など、掲載していきたいと思います

御嶽山噴煙

2014-09-30 18:50:42 | 日記
 今日は弥勒山に登りました。今月も末になり、9月は2度目です。麓の気温は30℃近かったのですが、さすがに秋も本番となり、さわやかでした。麓の水田では、イネがたわわに実っていました。

 

 ヒガンバナはもう終わり、代わってコスモスが花盛りでした。

  

  

 頂上からは大気がどんよりとして、御嶽山がかすかでした。しかし噴煙は見えました。写真は現像ソフトで、コントラストを上げて、何とか噴煙が確認されます。
 
 

 

 まさか自宅のすぐ近くで、火山の噴煙が見られるとは思ってもいませんでした。
 多くの方が亡くなっているので、興味本位では申し訳ありませんが。

  稲田と道樹山

御嶽山噴火

2014-09-27 21:09:45 | 日記
 今日、御嶽山が噴火しました。インターネットのニュースで噴火のことを知りましたが、夜7時のNHKのニュースで見ると、思っていた以上に大きな噴火のようです
 御嶽山には登ったことがありますが、そのとき噴火口から、勢いよく水蒸気を噴出していました。
 このまま沈静化して、大きな災害にならなければいいですが
 先日NHKの「巨大災害」で大規模噴火のことを放映していました。
 そのシリーズでは、気候変動、スーパー台風、超巨大地震、大規模噴火など、いろいろな災害を取り上げていました。見ているだけでも恐ろしくなり、そのような災害が起こらないよう、祈るばかりです。
 しかし温暖化による気候変動は確実に迫っており、スーパー台風も温暖化が原因です。
 南海トラフ巨大地震や、首都圏直下の地震は確実に起こるといわれます
 川内薩摩市の原発再稼働が見込まれていますが、あの辺は火山が多いところです。もし大きな噴火が起きれば、取り返しがつかない事故になるかもしれません。

 約2億5000万年前、ペルム紀末の大量絶滅は、スーパープルームによる、地球規模の大噴火が原因だったといいます。そのときの絶滅は、地球で起こった大量絶滅のうちでも、最も規模が大きかったそうです。

 御嶽山噴火から暗い話題になってしまいました。
 
 よく登る弥勒山の頂上から、天気がよければ御嶽山がよく見えます。美しい山です。特に雪化粧をしたときは最高です。美しい御嶽山が、噴火で恐ろしい山にならないことを祈ります。

 

『幻影2 荒原の墓標』第37回

2014-09-26 17:33:12 | 小説
 今日は所用で多治見まで行きました
 行きは愛岐道路を走りました。庄内川(土岐川)に沿った、山と渓谷の風光明媚な道路です。私が高蔵寺に転居したころは、有料道路でした。現在は無料になっています
 しかし信号が少なく、スピードを上げる車が多く、注意が必要です。
 時速60kmで走っていても、後ろから「もっとスピードを上げろ」というように、かなり煽られました
 途中2度、路肩が広くなっているところで後続車に追い抜かせましたが、またそのあとから来た車に煽られました。
 せっかく美しい風景なので、のんびり走りたいのですが。左は庄内川、右は崖なので、運転に注意が必要です。カーブも多いですし。
 帰りは国道19号線を走りました

 今回は『幻影2 荒原の墓標』37回目の掲載です。
 次回はいよいよ最終回です


            8

 明るくなるのを待って、美奈たちは下山した。美奈は空腹と喉の渇きで、早く食事をしたかった。身体中泥と汗にまみれていたので、入浴もしたかった。そしてゆっくり眠りたかった。美奈はそんなことを考えるだけの余裕を取り戻していた。しかし裕子は食事どころではないようだった。裕子にとっては、今回の事件は一生忘れられないものとなった。
「美奈さん、腕を怪我してますが、大丈夫ですか? 早く治療しなくては、化膿したら大変です」
「大丈夫です。少し痛みはありますが、もう出血も止まっていますし。舐めときゃ治ります」
 心配する三浦に、美奈は冗談も交えて、大丈夫だと強調した。美奈は怪我が、卑美子に彫ってもらったタトゥーの部分じゃなくてよかったと思った。タトゥーがあるところに怪我をすれば、せっかくの美しい絵に傷をつけてしまう。
 気がついた武内は、おとなしく刑事たちに従った。ここ数日の記憶が全くないと主張した。自分がなぜこんな山の上にいるのか、さっぱりわからないとも言った。刑事たちもキツネにつままれたようだった。
 武内の身柄はひとまず北勢署に引き渡された。まず美奈と裕子に対する逮捕監禁罪、殺人未遂罪で取り調べられることになった。そのあと、小幡署、篠木署、加茂署、上松署でも取り調べられる。さらに神宮署が扱う金剛堂の強盗殺人事件や、二課が担当する詐欺事件のこともあった。
 三浦が提供したICレコーダーに録音された武内、いや秋田の証言は、北勢署の刑事たちをさらに混乱させることになった。

 美奈と裕子が人質として拉致されたというニュースは、全国に放送された。連続殺人事件が絡んでいるというネームバリューがあるためでもある。恵やさくら、美貴ばかりではなく、静岡の葵からも 「テレビ見てびっくりしたわ。大丈夫?」 と電話があった。
「だからあれほど事件に首突っ込まないように言っておいたのに。でも、美奈も裕子も無事でよかった」
 葵は心から美奈と裕子のことを心配してくれた。

 オアシスに北村がやってきた。
「あれから、とんでもないことになっていたのですね。ニュースを見てびっくりしました」
 北村はあのあと、無事西藤原駅まで歩いて、三岐鉄道の電車で帰ったそうだ。
「美奈さんの作品、僕がお世話になっている文学舎の飯田さんに見てもらいましたが、すごい評判だったそうですよ。おかげで僕の新作がかすんでしまいましたよ。ぜひうちから出版したいとのことです。作家、木原未来の誕生、おめでとうございます」
 北村は自分の新作がかすんだと冗談を言ったが、実際はこれまでの最高傑作と評価されたそうだ。その新作は、秋田の霊はいっさい関与していない。また、『鳳凰殺人事件』と『荒原の墓標』は、一部を改作し、登場人物の名前も変更することとなった。
 そして、美奈の『幻影』は、北村の新作に勝るとも劣らない評価があったという。
「近日中に、担当から美奈さんに連絡が行くはずです。クラブのホステス探偵、如月美穂がなかなか魅力あるキャラクターなので、評判がよかったら、シリーズ化したいと言ってましたよ。美奈さん、聞くところによると、あの刑事さんと結婚して、ここを辞めるそうですね。以前言っていた、一緒に竜に登った“怖いお兄さん”というのは、あの刑事さんのことでしょう。僕はもうここには来ません。今日が最後です。これからは作家としてのお付き合いをお願いします」
 北村がどこでその話を仕入れたのかわからないが、突然そう言われ、美奈は驚いた。考えられるのは鳥居だろうか?
 もし鳥居だとしたら、 「作家の後輩として、これからあの娘をあんばよう(よくなるように)めんどうみたってちょう」 というように、美奈を思いやってのことだろう。この件ではいっさい鳥居を責めないでおこうと美奈は思った。
「こちらこそよろしくお願いします。それにまだ一冊本になるだけで、作家だなんておこがましいです。今後とも精進しますので、先生、どうかご指導お願いします」
 今まで店で先生と呼ばれることに抵抗を感じていた北村も、今度は何も言わなかった。北村も美奈さんと本名で呼んでいる。
「ところで美奈さん、作家になったらそのタトゥー、どうするのですか? 実は担当もそのへんのこと、興味あるみたいです。前に派手に事件の報道がされたので、担当も作品を読んで、この作者はひょっとしたらあの事件の人ではないか、と気づいたんですよ。美人タトゥー作家として、タトゥーを売り物にするのも、話題になると思いますが」
 北村に言われ、やはり私にタトゥーがあることは、多くの人が知っているんだと思った。実際は事件との関連を指摘した飯田に、北村が美奈のことをしゃべってしまったのであるが、飯田が美奈のことに気付いていた事実には変わりない。
「いいえ、タトゥーはなるべく隠します。たぶん、多くの人に知られていて、隠そうにも隠せないとは思いますが。実は今月号のタトゥー専門誌にも、私の写真が出ちゃったんです。でも、タトゥーを自分から披露することは、極力しないようにします」
「そうですね。僕もそのほうがいいと思います」
 タトゥーをできるだけ隠すことに、北村も賛成してくれた。

 勤務が終了してから、美奈は恵、美貴となじみのファミレスに行った。美奈は事件後、しばらくオアシスを休んでいたので、三人が揃ってファミレスに行くのは、久しぶりだ。美奈と裕子の拉致のニュースを聞き、オアシスのコンパニオンや従業員みんなが二人のことを心配していたという。美奈が出勤すると、誰もが美奈に 「よかったよかった」 と声をかけてくれた。
 裕子は兄のことを両親に話した。両親は最初は信じようとはしなかった。ところが宏明が 「二人とも心から愛していたのに、俺がひねくれていたせいで、素直に感謝の気持ちを伝えることができなかった」と代わって謝っておいてほしいと言っていた、と伝えたら、両親は涙を流した。
「信じるよ。宏明、おまえの真心を信じるよ。俺も悪かった。成績が悪いからと叱ってばかりいるのではなく、もっとおまえを認めてやるべきだった。父さんを許してくれ」
父親はそう言って号泣した。そして家族三人で泣いた。
これまで軟禁状態になっていた裕子も、もう自由にしてよいと許可されたそうだ。近くオアシスに復帰すると言っていたことを、美奈は恵と美貴に伝えた。
「え、ほんと? また裕子と一緒に仕事をできるのね。やったー」
 美貴が嬉しさを隠さず表現した。
「見えるところまでタトゥーを入れて、もう会社勤めが難しくなったので、今まで通りやればいいと、お父さんから許可をもらったそうです。ただ、月に一度は実家に帰ることを義務づけられたそうですが」
「実家といっても近いんだし、まあ、よかったじゃない。車ならいなべに一時間ちょっとで行けるでしょう。名阪使っても、桑名までならたいした料金ではないし」
 恵も裕子の復帰を喜んだ。裕子のワゴンRは、恵が二年ほど前にセレナに買い換えたとき、恵から格安で譲ってもらった車だ。恵が大事に乗っていたので、車の状態は非常によかった。
 美奈はそれから、自分が書いた小説が出版されるということを話した。北村弘樹が文学舎に紹介してくれ、編集者からも好感を持って迎えられたことを伝えた。
「美奈もいよいよ作家の先生ね。『幻影』、よかったものね。本になったら、みんなに勧めるわ」
「あたしは本を読むのは苦手だけど、美奈の作品はこれからどんどん読むね。これでオアシス退職後も、安泰ね」
 二人は美奈を祝福した。
「でもまだ駆け出しのひよっこ、いや、卵かもしれない状態です。北村先生でさえ、一度は挫折している厳しい世界ですから。茨の道だと覚悟してます」
 美奈は処女作が出版されるといっても、決して慢心することはなかった。これから作家としてやっていけるかどうか自信がないが、精一杯頑張ると恵、美貴に宣言した。
「大丈夫。美奈ならきっとやれるわよ。私、昔から美奈の才能、誰よりも高く評価していたんだから」
「ぜひとも茶川賞取ってね。期待してるよ」
「それを言うなら、芥川賞でしょう、美貴」
「わかってて、わざと言ったのよ。ギャグよ、ギャグ。映画にも、茶川竜之介って出ていたでしょう」
恵に突っ込まれ、美貴は顔を赤らめながら弁解した。
「ま、そういうことにしといてあげるね」
 恵と美貴が美奈にエールを送った。こんな素晴らしい親友とも、間もなくお別れかと思うと、つい美奈の目から涙があふれてしまった。でも、オアシスを辞めても、一生友として付き合っていけるのだ、決して別れるわけじゃない、と思い直した。
「そういえば、美貴さんの新しいタトゥー、どうなりました?」
「うん。さくらがすっごくかっこいい絵を用意してくれたので、それを左の太股に入れることに決めたよ。オスカルの上半身で、周りにバラをたくさんあしらった絵なの。さすが漫画家志望だっただけあって、すごくうまい。腰から太股にかかる、かなり大きな絵だよ。座るとお尻の下になっちゃって、ちょっとオスカルに申し訳ないけど。来週から始めるの。バラはバラは気高くー咲ーいーてー、バラはバラはうーつくしくー散るー。ところで、さくらも美奈と裕子の事件のことで、すごく心配してた。無事でよかったって、目を潤ましてたよ」
 そう。さくらも葵も、みんな大切な友なんだ。美奈はこんなに素晴らしい仲間に恵まれていることを、天に感謝したい気持ちだった。

 武内は多くの罪状で起訴されることとなった。死刑判決が確実視された。三浦が提供した秋田の告白の録音は、証拠として用いられることはなかった。
 ただ、藤原岳で不思議な現象に出会った北勢署の刑事たちは、その証言に信憑性があることを主張した。だから、武内は自分の意志で山下、佐藤、大岩を殺したのではなく、霊に操られて犯行に及んだのだと、武内を弁護した。しかし、霊の証言など、採用されるはずがなかった。死刑回避を狙う、武内の自作自演だと一蹴された。
 三浦や鳥居も、武内に極刑を適用しないよう主張し、弁護士などにも相談した。検察としても、刑事たちの主張をむげに退けることはできないとしながらも、霊の証言など取り入れるわけにはいかなかった。
 結局、弁護士たちは武内がそのような戯言(たわごと)を口走ったのは、心神耗弱(こうじゃく)の状態にあり、責任能力に疑問があるので、刑を軽減するという、苦肉の策に出た。逮捕される前、数日間にわたり武内が全く記憶を失っていたことは、精神科医の鑑定でも間違いないと認定された。それ以外にも、最近は記憶が欠落していたり、曖昧になっていたことがときどきあったという。武内がオアシスで裕子に会ったときも、途中から意識を秋田に乗っ取られた状態だった。そのとき武内に憑依していた霊が、悪意を持った怨念霊だったら、千尋が気づき、その時点で事件は急展開していたかもしれない。しかしそのときの秋田は、妹を慈しむ守護霊のような状態だったので、千尋も看過したのだった。
武内は詐欺事件や金剛堂襲撃事件について、積極的に供述し、事件の全容解明に協力した。また、事件の被害者たちにも、深くお詫びの言葉を述べた。そのことは検察官にも好印象を与えた。
公判のときには、北村も裕子も美奈も、武内側の証人として出廷するつもりだ。武内はやってもいない殺人で、極刑に処されることは回避できそうだ。

電波時計

2014-09-25 13:23:48 | 日記
 最近、電波時計がよく狂います。正確さがモットーなのに。最初は電池切れかと思い、新しい電池に入れ替えましたが、やはり狂います。
 現在、1時間以上先の時刻を示しています。一瞬、もう2時過ぎたのかと、びっくりしました。
 時々自動的に修正して、正確な時刻を示すものの、何日か経てば、また狂ってきます
 もう10年近く使っているので、そろそろ寿命かもしれません。
 ちなみに、デジタルではなく、針があるアナログ式です。

台風16号

2014-09-25 01:49:01 | 日記
 台風16号崩れの温帯低気圧が近づいています。
 外はけっこう激しい雨と風です。
 ジョジョの奇妙な冒険が先週で終了し、今週から水曜日の夜は早く寝ようと思っていましたが、風雨の音が気になり、まだ起きています。
 ジョジョの一行がエジプトに到着したところで終わってしまいましたが、続きはまた放映されるのでしょうか?
 オラオララッシュ無駄無駄ラッシュの戦いをぜひ観たいと思います