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の無料配信で、『あゝひめゆりの塔』を見ました。
1968年、吉永小百合さんの主演です。
1995年の『ひめゆりの塔』は映画館
で見ました。
このような戦争の悲惨さを描く映画は、見ていていやになってしまうこともあります
。
これでもか、これでもか、というほど、人が死にます。
非戦闘員への無差別攻撃です。
東京、大阪、名古屋など大都市への空襲
も、非戦闘員の大量虐殺といえるでしょう。
原爆投下は言うに及びません。
日本はわるいことをしたので、原爆投下はやむを得ない、とか、天罰だという人もいますが、私としてはそんな言い方は承諾できません
。
確かに戦前の日本は、帝国主義の膨張政策による侵略性
があることは否定できないと思います。
しかし、対日経済閉鎖やABCD包囲網、ハル・ノートを突きつけられるなど、日本は自衛のために、どうしても海外に進出するしかなかった、というやむを得ない事情もあったと思います。
もちろん私としては日本の戦争責任を否定するつもりはありません。
しかし欧米諸国も帝国主義に基づき、アジアを植民地化したという事実もあります。
明治維新により、遅れて近代化を目指した日本としても、このままでは欧米列強の植民地にされてしまうのではないか、という不安
は大きかったでしょう。
日本の戦争は帝国主義のぶつかり合い、という意味もあり、日本だけが悪だ、という考え方には疑問を持っています。
話が横道にずれました。
『あゝひめゆりの塔』を見て、やりきれない気持ちになりました
。
以前、沖縄に行き
、ひめゆり学徒隊の生き残りの方の話を直接聞いたことがあります。
そのときの感想を書いたら、ひめゆり平和祈念資料館の機関誌
に私の文が掲載されたこともあります。
とにかく、悲惨な戦争
は2度と起こしてはならない、ということです。
中国や韓国では、日本は右傾化し、戦争準備をしている、などということを言う人もいるようですが、日本には戦争を望んでいる人はほとんどいない、ということを知ってもらいたいと思います。
憲法改定(あえて改正という言葉は使いません)に関しては、私はかつては護憲の立場でしたが、今は少し考えるべきかと思います。
自衛隊は実質的には“軍隊”
です。いつまでもそれを認めないわけにはいきません。
自衛隊を軍隊と認めた上で、2度と悲惨な戦争を起こさない、という決意を憲法に表記すべきではないか、と考えています。