ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

肥溜め

2013年12月29日 | 時事
下ネタで恐縮ですが、大事なシクミ。
ローテクでも生活の知恵がハイテクを上回る成果を出しているというこの事実。

あの故郷の香り(笑)の中で自然のチカラが凄い仕事をしていることを知りました。

肥溜め・・・なんと嗅覚を刺激する単語なのでしょう。(爆)

-----------------------------------
<肥溜め…日本伝統の方法でソロモンの水質改善へ>
読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/ 2013年12月29日

 し尿による地下水や河川の水質汚染が深刻な南太平洋・ソロモン諸島の衛生環境の改善に役立てようと、環境省が、自然発酵でし尿を分解して肥料を作る、日本古来の「肥溜こえだめ」の仕組みを生かした汚水処理システムの普及に乗り出した。

 現地で効果を検証後、他の途上国にも普及させたい考えだ。

 日本の高い水浄化技術を途上国支援に生かそうと、同省は2011年度から、こうした技術を持つ企業の海外進出を応援するモデル事業を展開。ソロモン諸島の事業もその一環で今月、上下水道整備を手がける「オリジナル設計」(東京)が担当して始まった。

 同社によると、ソロモン諸島では、汚水は処理されないまま地面や河川に流されることが多い。公衆トイレもあまり普及しておらず、人口増加で衛生環境が悪化。島民約50万人のうち年間約2万4000人が下痢になっているという。

 今回のシステムの最大の特徴は、し尿を肥料として使っていた日本の伝統的な仕組みを取り入れた点だ。水洗トイレから汚水を地中の水槽に流し込み、40度近い自然発酵熱などで病原菌を殺菌。汚水はさらに、水槽に敷き詰めた砕石を通過させて浮遊物を除去し、隣接する畑に流して土壌の中のバクテリアで浄化する。

 同社は現地の環境コンサルタント会社と共同で、首都ホニアラ市内に、このシステムを使った公衆トイレを2基設置。現地の素材で作った機械できちんと排水を処理できるか確認したり、ビジネス化できるか検証したりしている。

 途上国支援では高機能の浄化槽を供与することもあるが、故障しても現地で修理できないことも多い。このため安価で大規模に導入できる「ローテク」の支援を求める国もあるという。

 同省は、今回のケースを含め10件の事業を採択。うち1件がビジネス化の検証段階にある。同省は「日本独自の技術を一つでも多くビジネス化できれば、中小企業の活性化にもつながる」と期待している。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする