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糸田十八文庫

キリシタン忍者、糸田十八(いとだじっぱち)が、仲間に残す、電子巻物の保管場所。キリスト教・クリスチャン・ブログ

イスラム教徒が守り行うべきこと 其の二

2017-11-08 13:55:48 | 神尾貴夫博士のイスラム情報
お断り:内容は元イスラム教徒である神尾貴夫博士の記述に拠ります。糸田の判断ではありません。

イスラムの五つの柱とされ、全てのイスラム教徒が実践しなければならないことが有ります。

一、信仰告白: 先に掲載しました信条を繰り返し告白しなければなりません。

二、祈り: 着衣、清潔さ、姿勢、動作、方向(メッカに向かって)についての細かい決まりが有ります。祈りはアラビア語でささげられなければなら  
  ず、一日に五回決められた時刻に祈らなければなりません。

三、断食: イスラム暦の第九月、ラマダンの時には、日の出から日の入りまでの時間断食しなければなりません。食物の他に飲み物、香水、煙草、性
  交も断たなければなりません。晩餐はお腹がはちきれるほど出されます。幼い子供は断食を免除されます。また、病人、妊婦、旅人は、次の機会ま
  で延期することができます。

四、施し: 全ての自由人、健常者は、収入の一定額を貧しい人に施さなければなりません。自身が貧しい場合は免除されます。スンニ派であれば、
  2.5%となっています。

五、巡礼: 全てのイスラム教徒は一生に一度は、イスラム暦の第十二月にメッカに巡礼しなければなりません。

あるイスラム教徒たちは、これに六番目としてジハドを加えます。ジハドは精進、努力という意味ですが、様々な異なった解釈が有ります。ある人たちは、それは罪や誘惑に対する個人的な戦いだと考えます。別の人たちは、善行のことだと考えます。しかし、イスラム興隆の初期においては、イスラムによる支配を防衛したり拡張するための戦争を意味しました。現在でもこのようにジハドを理解している人たちがたくさんいます。






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イスラム教徒が守り行うべきこと 其の一

2017-11-07 14:37:31 | 神尾貴夫博士のイスラム情報
お断り:内容は元イスラム教徒である神尾貴夫博士の記述に拠ります。糸田の判断ではありません。

イスラムの信条を簡潔に述べますと、「アラーの他に神は無く、モハメッドは神の預言者である」ということになります。忍者にとりましては、キリストの神性と神の子であることや、キリストが神の特別啓示であるということと相容れない部分になります。しかし、イスラム教徒が実際に守り行わなければならない事柄は他にも無数に有ります。

イスラム教徒が信じなければならない六項目

一、神は唯一である。(すなわち三位一体の神という概念は否定される)

二、天使と対照をなすジンという霊が存在し、あるものは善であり、あるものは悪であったりします。サタン(イブリスとかシェイタンと呼ばれます)は天使と呼ばれたりジンと呼ばれたりします。

三、聖典は神がその意思を預言者を通して書き表したもので、百四存在したが、今日現存するものは四つである。それは、モーセ五書、詩編、四福音書、コーランである。しかし、イスラム教徒は、最初の三つについてはユダヤ人とキリスト教徒が内容を恣意的に変えてしまったと信じており、実際には読むことはない。

四、預言者には多くの旧約聖書の預言者やイエスが含まれており、他にもイスラム教徒の間でしか知られない預言者たちが有る。モハメッドは最後の預言者である。

五、審判の日は、戦争や災害などの印の後に来る。反キリストが現れるが、マーディという人物が現れてこれと戦い、地上にイスラム教を完全な形に回復し、神の国を打ち立てる。キリストはイスラム教徒として再臨し、マーディを助けて反キリストを打ち負かし、キリスト教徒を全てイスラム教徒に改宗させ、全ての十字架を破壊する。その後全人類の復活が有り、最後の審判が有る。イスラム教徒は全て天国に入り、それ以外は全て地獄に行く。ただし、一部の伝統では、多くのイスラム教徒が一度は地獄で一定の期間を過ごさなければならないとする。

六、神が善悪すべての宿命を掌握しており、人類は神の意志と運命を受け入れなければならない。






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イスラムの経典等 其の二

2017-11-06 20:39:38 | 神尾貴夫博士のイスラム情報
お断り:内容は元イスラム教徒である神尾貴夫博士の記述に拠ります。糸田の判断ではありません。


二番目に大事な書物は、ハディスです。モハメッドや初期の弟子たちが言ったり行ったりしたことの回想録を含んだ伝統を記したものです。
伝統というのは、数世代にわたって伝承されたものが、後に様々なイスラム学者によって編集されたものです。
ハディスはコーランの説明や解釈のために用いられます。

スンナという語がモハメッドの行動を示すものとして用いられ、イスラム教徒が倣うべき模範とされています。ハディスはそのスンナを記録したものという面が有ります。

シャリアについては別にアップしますが、コーランとハディスを元にして八、九世紀のイスラム学者たちが細かい生活の規定として発展させたものです。





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イスラムの経典等 其の一

2017-11-06 17:50:16 | 神尾貴夫博士のイスラム情報
お断り:内容は元イスラム教徒である神尾貴夫博士の記述に拠ります。糸田の判断ではありません。

コーランは114章で構成されています。第一章はムスリムが毎日唱える神への祈りになっています。第二章からは文章の長い順に配置されています。つまり第二章が一番長い章ということになります。章は番号でも区別されますが、月の章、象の章というような呼び方も有ります。

コーランにはユダヤ人やキリスト教徒への言及も多数有り、聖書に登場する人物も多く登場します。聖書と共通の内容は殆どが少しずつ異なった記述になっており、キリストの神性、十字架刑等は否定されています。

章の長さを基準にして編纂されているため、単純に通読しても理解が難しくなっています。理解が難しい理由の一つは、原典が子音だけで記されていたために、原意が明確でない場合があるということです。また、モハメッドの態度や教えがメッカからメディナへの遷都の後で異なっていたりする点も理解を難しくしています。イスラムの教師はコーランに矛盾と思える部分が出てきたら、新しい啓示が古い啓示を無効にするとしています。多くのイスラム教徒は、アラビア語で暗唱することに重点を置き、暗唱している語句の意味や理解自体には重点を置いていません。

コーランはいろいろな編集方針で印刷されるために、章、節の番号が版によって異なったり、解説が本文に挿入されるものや欄外の注となるものが有ります。また非イスラム教徒にイスラムの信仰を魅力的伝えることに特化した版も有ります。






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カテゴリー新設のお知らせ

2017-10-30 10:13:41 | 神尾貴夫博士のイスラム情報
「神尾貴夫博士のイスラム情報」というカテゴリーを新設いたします。

 糸田自身はイスラムに関する知識が乏しいのですが、巷で聞かれるイスラム情報は矛盾していたり混乱していたりすると感じていました。此度、貧困に苦しむ忍者(クリスチャンのことです)の救済活動をしているNPOが発行している無料の小冊子を入手して読む機会を得ました。成程そういうことであったかと思うような情報も有りましたので、少しずつここでお分かちしたいと思います。

 著者の名前は仮名(神尾貴夫)を使わせていただきます。ご本人に先日お会いする機会がありましたが、ご自身が元イスラム教徒であり、忍者になった後は殺害予告や脅迫が有ったということでした。そういうわけで、匿名性を持たせたいと思うのです。

 以前、イスラムに関する考古学的調査をして成果をビデオにまとめた方の発表会に出席しましたが、その方も仮名で活動しておられました。
 因みに、その内容も興味深いものでした。イスラム教徒はメッカに向かってお祈りしなければなりません。教祖モハメッドが生まれた都市だからということです。しかし、イスラム文書の記述を見ると、その都市の有様はメッカの状況に合わないのだそうです。本来どこに向かって祈ったのかということを調べ始めると、興味深いことが判りました。モスクには、祈る方向を指し示す構造が有ります。最も古いモスク群を調べると、その指し示す方向に有るのは別の都市であり、その都市であればイスラム文書の記述に合致するというのです。また、その都市の表記はラビア文字でメッカと一点、もしくは一画違いなのです。更に調査対象を広げると、あるモスク群は、その都市とメッカの間に引いた線と平行になる方向に祈るようになっているということでした。
 イスラム文化は発達していましたので、方向を間違えるということはあり得ないということです。ですから、これは、後世に権力闘争が起きて、力の有った方が都合が良いように変えてしまったと理解できるということです。三つ目の方向は、弱い方が妥協策として編み出した方法ではないかという考察がされていました。
 このような方向の混乱は、イスラム教徒にとっては大変な問題になります。何故ならば、正しい方向に向かって祈らなければ、その祈りは聞かれず、また、天国につながる善行に数えてもらえないことになるからです。実名でこのような問題提起をすることには命の危険が伴うかもしれないということで、仮名で研究成果の発表をしているわけです。

 話が逸れてしまいましたが、カテゴリーに用いられているのは仮名であるということお断りしておきたかったということです。投稿はあまり頻繁にはできませんし、内容、回数も限られますが、忍者の仲間の皆様の参考になればと思います。





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