イタリアワインの帝王
と呼ばれる【GAJA】(ガヤ)

初めて飲んだのは2002年の事だった

「荒井基之のイタリアワインの食卓」(BSデジタル大賞2002データ放送賞受賞)
に出演し
数日後の私の誕生日に
荒井基之さんのお店
【Vini Di Arai】
でパーティーをしよう
ということになり

その時に出て来たのが
【GAJA Barbaresco 1958】
だった

その時に飲んだボトル
ガヤの直筆サインが入っている

実はこの誕生日は
【Romanee Conti 1961】
を飲むのがメイン・イベントだった

これがその'61 ロマネ

その前座として出た【ガヤ バルバレスコ 1958】が
物凄く美味しく
強烈な印象として
忘れられない思い出となった


だから
今回の旅で
ガヤの帝王・アンジェロ・ガヤ氏に会う
というのを大きな目的の一つにしていた


緊張しながらバルバレスコ村の丘を登る

ぶどう畑が続く



丘を登りきったところの集落に
ガヤのワイナリーがあった

【GAJA】のプレート
こちらはメインのワイナリーへの入り口
古い建物だ

道を隔てたお向かいの、古い城も【GAJA】が買い取り
様々な客間と展示室が備えてある

格調高く緊張感のある廊下




庭も美しい
この庭の地下がワイナリーになっている



建物から見下ろすと、ぶどう畑と川
あの川が、葡萄に大切な湿気を運んでくれるそうだ

元は海底だったこの土地が持つ塩分も、重要な要素だという


97haの畑に、70人の専門職人が葡萄を管理する
その職人全員が夫々の担当ポジションにいつでも直ぐに向かえる様に
建築デザイナーに畑の近くに家を造らせ、職人たちを住まわせている
何という贅沢な…
【GAJA】のワインがいつも安定した品のある重厚な美味しさである事と
そして値段が高い事は
これで十分に納得できた





葡萄を搾り、一次熟成に至るまでの作業場

この部屋を更に拡張するため、現在工事が進んでいる




先程の庭の地下に位置する場所
庭の古井戸が空気穴として使われ、室内の湿度を調節
穴の真下にはオブジェが飾られている




整然と並ぶ二次熟成の樽




ガヤならではの特殊な楕円形の樽
天井の高さと、スペイスの効率を考えて楕円にしたそうだ




熟成が進むと、こちらの小樽に入れて
更に熟成をさせる



ガヤ・ファミリーと

寿子、Gaiaさん(長女)、梅雀、Rossanaさん(次女)
この日お父様のAngelo(アンジェロ)さんは、体調が優れず出て来られなかった
天才肌の帝王アンジェロさんに、是非会いたかった
残念…

今【GAJA】は長女のガイアさんが経営面と営業面の統括を担当し、次女のロザンナさんが畑や貯蔵の管理の責任者となっている
息子のGiovanni(ジョバンニ)さんは現在、葡萄やワインについて大学で学んでいる最中

初代Giovanni Gaja が1859年にバルバレスコ村にワイナリーを開き
1905年に二代目のAngelo の妻Clotilda Rey が、
Barbaresco を確立させるために強力に品質のクォリティを上げ、
1937年から三代目のGiovanni Gaja が【GAJA 】のBarbaresco をマーケットに広め地位を確立
1961年から現在の四代目のAngelo Gaja が、更に世界的に『イタリアワインの帝王』としての地位にまで【GAJA】を成長させた

偉大なるGAJAファミリーは、その哲学と強力な血を脈々と受け継がせている

この日、最新の5種類のワインを試飲させてもらった
どれも「流石はガヤ」と思う香りと味
長女のガイアさんの、情熱がほとばしる様な熱い説明は
試飲したワインの味を更に重厚にしていた
その勢いに圧倒されて、写真を撮る事も忘れてしまうほどだった(笑)



ワイナリーの大きな来賓室から見える、丘の上のガヤ邸
あそこでアンジェロ・ガヤ氏は静養中だ

どうぞお大事に




ガヤ・ファミリーのお勧めで
昼食は
La Ciau Del Tornavento (ラ・チャウ・デル・トルナヴェント)で

広いブドウ畑を見渡す素晴らしい景色のレストラン
ミシュランの星をもらっていつも超満員

元気な新鮮な素材を使い
全ての料理にヒネリが効いている
そしてなかなか美味しい

























店の地下には大きなワインストックの貯蔵庫
とんでもない数のワインだ


超高級なワインもズラズラと


当然、【GAJA 】のワインは初年度から全て揃っている

 

 

 

 

つづく



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