いよいよ始まった
中村梅雀主演の時代劇ドラマの撮影
ここは京都市街から北西の、高雄山の中腹にある神護寺
前の晩から降り続く雪が薄っすらと積もり
まるでケーキに振りかけた粉砂糖のよう
実に美しい
ここで
なんと
夏の日のシーンを撮った
当然、周りに雪の見えない場所で
雪を全てどけて撮影する
役者はもちろん薄着
そして
「暑くてかなわない」
という演技をする
それだけでは夏の空気感は出ない
そこで
カメラ前に
カセットバーナー
そう
夏の日差しが照り付けて浮かび上がる【陽炎】
これで映像が微妙に揺れる
映像の世界ではよく使われる
古典的だけど確実な技法