CS初のオリジナル時代劇、時代劇専門チャンネル制作『鬼平外伝 夜兎の角右衛門』のロケ。

撮影が始まって間もない11月17日。

「日本海独特の厳しい色合いを使いたい」

 という井上昭監督のこだわりで、日本海の間人(たいざ)でのロケを行った。

京都市内から車で片道3時間という移動は大変。

そして日本海独特の変わりやすい天候。

特に間人は突き出した岬にあるため雲が停滞しやすい。

最初はご覧の様に晴れていたが、この後すぐに曇り始め、

ついには叩き付ける様な雨になり、撮影を中断して一時間半ほど待つことになった。

しかしやはり景色から伝わるものは違う。

どうやら天候が回復した瞬間に良いシーンが撮れた。

厳しい場面には厳しい景色が似合う。

そして間人といえば『間人蟹(たいざがに)』(間人でとれる松葉ガニ)である。

足に付いている緑のタグが『間人蟹』の印。

僅か5艘の舟で漁をするために数が少なく貴重なのだ。

今年は2月1日にも『赤かぶ検事京都篇』の撮影でここを訪れているが、

その時に地元の【漁火亭】さんで頂いた間人蟹のしゃぶしゃぶの味が忘れられなかった。

今回も支度部屋として【漁火亭】さんを使わせて頂いた。

当然の流れで(^_^)、ロケが終わってすぐに蟹を頂いた。

今回は時間も無かったため『間人蟹』はお土産にし、この時期にしか食べられないという『こっぺ蟹』(松葉ガニのメス)を食べた。

はち切れんばかりの卵を抱いた『こっぺ』。

数の子の様な外子と、カラスミの様な内子を混ぜて食べると、もう堪りません。

明らかに他で頂く『こっぺ』とは違う豊かな味わい。

遠くまで来た甲斐があるというものだ。

次回は是非プライベートでゆっくりと来て、『間人蟹のしゃぶしゃぶ』と蟹みそを満喫したいものである。

【漁火亭】さん、ありがとうございます。



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