「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

気になる都議選の低投票率

2013-06-24 05:42:27 | Weblog
夏の参院選挙の前哨戦ともいうべき東京都議選は、自公の大勝、民主の地すべり的惨敗に終わった。あらかじめ予想はされていたものの都議会第一党だった民主党が共産党にも抜かれて第四党に凋落するとは、まさに天下の秋を知るである。結果とは別に僕が気になるのは投票率の低さである。昨日の東京は好天に恵まれたが、投票率は43.50%と四年前の前回の54.49%に比べて、はるかに低く過去二番目の低記録だ。二人に一人も投票していないわけだ。

もともと都議選は国政選挙や地元に密着した区議選に比べて関心は薄いが、とくに今回はこれといった争点がなかったのが低投票率になったのかもしれない。それに僕ら後期高齢者の目からみると、選挙管理委員会の老人に対する投票所の選定などに配慮が足りないのではないだろうか。先日、渋谷の歩道橋の階段を踏み外して大けがをした友人は、早々と選挙には行けないと電話してきた。投票所まで遠いのと、階段を上って二階にあるのが理由だ。

僕も膝が悪いので自転車で投票所まで出かけたが、駐輪所が用意さていない。校門の外に自転車を置いて投票所のある教室まで歩かなければならない。若い人にとってはなんでもない距離でも杖をつく老人にとってはきつい。先月、国会で知的障害のある高齢者13万人の対して選挙に参加できるよう公選法の一部が改正されたが、知的障害でなくとも超高齢者は身体的に事実上選挙に参加できない。

が人施設にいる老人たちの場合はどうなっているのだろうか。日曜日でも看護の人たちが投票所まで随行しているのだろうか。全体的からみれば数は少ないが、超高齢者時代が、もうすぐ目の前にきている。上下のエレベーターのない投票所の選定ぐらいは配慮して欲しい。