「地元」
とっても安心感のある言葉。
地元でとれた野菜を
地元特産のお醤油を使って料理する。
そんな地元で人気のイタリアンレストランが
新しくできたショッピングセンターにお店を出しました。
お店といっても
そのレストランのお惣菜売り場の
そのまた一画で
カウンターに席が7席あるだけの
ちいさなレストランです。
若い頃はひとりでお店に入って食事するなんて
とても出来ませんでした。
でも、なんとなーく憧れてました。
群れずにひとりで歩ける女の人に。
ここ数年、ひとりで行動するのも案外気楽なことに気がつきました。
こんな小さなカウンターのお店で
行列が出来てても
ひとりだとスルッと入れてもらえて得することもあります。
地元野菜がふんだんに使われたパスタ。
おいしく食べ終わって会計をしている時、
私の後に座った女の人がオーダーをしてる声が聴こえました。
「白ワイン、ありますか?」
年は私よりもちょっと上。
ひとりで買い物に来て
お昼ご飯にさらっとひとりでワインでも飲んじゃお♪というのが
とってもかっこよく見えました。
ざわざわしてて
白ワインがあったのかどうか分からないのだけど
いずれぜひ、やってみたいものです(笑)
そのためには電車で行動しなくてはいけないですね。
さくら草
たまに往診を頼まれることがあります。
ずっと通ってきている患者さんの中には
病気で通院することが難しくなった方もいて、
そういう時は器具を車に積んで往診に出かけるのです。
今日もお供で行ってきました。
治療が終わって、
器具を片付けながら患者さんと世間話をします。
「お花見に行った?」と訊かれたので
「R大学に行って来ましたよ。
また構内に入れてくれるようになったんですよ。」
と答えました。
「ここにこうしてチューブに繋がれたまま何年もたって、
桜はもう何年も観てないわ。
いつの間にか80を越えてしまったのよ。」
そう話す彼女の顔は、
酸素のチューブが鼻に入ってはいるものの
白くなった髪をきちんとまとめ
真っ白な肌はシワもほとんどなく
淡いピンクのパジャマを着て
椅子にちょこんと座ってる様子は
少女のようでした。
お子さんがいない方なので
夫婦二人の暮らしです。
だんなさんがひとりで切り盛りする家は
きちんと整っていて
表通りから奥まったところにある家は静かです。
居間からみえる日当たりのいい庭には、
まだ椿が咲いていました。
うららかな昼さがりでした。
ここだけ、この空間だけが
世間とは切り離されてるような気がして
不思議な気持ちになりました。
仕事を終えて帰ってくると
さくら草が咲いてるのに気がつきました。
ほとんど白くみえる薄いピンクの花が
さっきお会いした患者さんの
白い肌の色とだぶって見えて
胸の奥のほうが「すーん」としました。
この「すーん」の正体がなんなのか
自分でも分からないのですけどね。
1949年 ルイジアナ州。
市の不正を弾効する出納官ウイリー・スターク(ショーン・ペン)は州知事選に立候補するチャンスを得る。
そのチャンスは対立候補の当て馬として謀られたものだったのだが、
貧民層の圧倒的な支持を得て、ウイリーは見事に当選する。
そんなウイリーの記事を書き続けてきたジャック(ジュード・ロウ)は新聞社を追われ、
ウイリーの参謀としてウイリーと行動を共にすることになる。
かつて市の不正を強く弾効したウイリーだったが、
いざ知事になってみると、かつて自分が嫌ったはずの不正に手を染めてしまうのだった。
重厚な映像の中、ウィリーの演説が一際光を放つ。
貧しいものに希望を与える演説は富裕層にとっては鋭い刃になる。
その刃が鋭くなればなるほど、
貧民層はウィリーに熱狂し、富裕層はウィリーを嫌悪する。
両者の深まる溝の中でウィリーが具体的に何をしたのかは詳しく描かれていない。
ウィリーの言葉や行動から察して
ぼんやりと想像するだけだ。
いつだってそうなのだ。
政治の世界のことは、庶民にはいつも上っ面しかわからない。
この映画を観ながら
私たちの国の某県の知事選を思い出してしまった。
確か、前知事さんが汚職で逮捕されたのだったと思う。
ラジオで聴いた話なので
もし違ってたら申し訳ないのだが
その逮捕された前知事さんは元は県の職員で
県政を変えたいと思って、周囲の反対を押し切って知事に立候補したのだそうだ。
地盤も後ろ盾もない中、やっと当選を果たして知事になってみると
今度は無名だった自分を支えてくれた地元の企業に対して「借り」を作ってしまったような感じで
気がついてみると
自分があれほど変えたいと思っていた悪循環にすっぽりはまっていたのだそうだ。
その後を引き継いだ元タレント知事さんは柵(しがらみ)もなく、
悪循環にはまる要素はなさそうなのだが、そこは政治の恐いところ。
善から悪が生まれることがあるかもしれない。
時代や国が違っても
権力をもった人間の変化は、哀しいことに避けては通ることが難しいことなのかもしれない。
注意深く追ってないと
物語の流れを見失ってしまいそうになるのだが、
ショーン・ペンの演説には惹きこまれてしまった。
ちょっと引いて見ると、あの迫力に胡散臭さも感じてしまうのだが
明日に希望が持てない貧しい人たちには、あの強いカリスマ性が希望の光に見えたのだろう。
ショーン・ペンの演説の間は
私も明らかにあの演説を聴いている貧しい人たちの一員だった。
そして絶対1票入れたと思う(笑)
ショーン・ペンを堪能した映画だった。
セッションでした。。。
イタリアンレストランのちょっとしたサンルームのようなスペースで。
マイクがポツンとありますが
とっても恐い場所なんですよ
セッションの記事を書くのはもう3度目ぐらいですが
毎度、同じ内容なのが我ながら情けないっす。。。。。
ガクブルでした
13人ほどの参加者だったでしょうか
ひとり2曲歌えて2巡します。
今回は『I feel the earth move』と『デスペラード』を歌いました。
1曲目は『I feel~』で心臓バクバクで歌い終わって
次の曲を待ってる間に気が抜けてしまいました(苦笑)
気が抜けたら楽に歌えるってわけでもなくて
直前になると、待ってたようにまた緊張が押し寄せてきて
結局、歌ってる時はずっと緊張しっぱなしだったってことです。。。
緊張と緩みの落差が激しくて
帰ってきてから改めてぐったりしてしまいました。
曲の合間に緩むっていうのは
他の参加者の歌に聞き惚れてるからなのよね。
完全に聴衆になりきってるんです。
みなさん、それほどうまい。
成長がないなぁ~。。。自分。。。
無理にでも良かった点を挙げると
今回はちゃんと歌う前にMCができたこと(苦笑)
。。。それぐらいかなっっ。。。
先週のレッスンの時、新しい課題曲をもらってきました。
ダイアナ・ロスの『If we hold on together』
セッション前に新しい曲ってどうよ。。。とも思うのですが
新しい曲ってやっぱりワクワクします。
歌詞が英語なので、覚える前に四苦八苦して大雑把に訳してみます。
いくら歌詞が英語でも
失恋して落ち込んでる歌なのか
恋が始まってウキウキしてる歌なのか
それぐらいは把握しておきたいじゃないですか。
この曲はバラードだから
せつない恋の歌なのかしら。。と思っていたら、どうやら違うみたいです。
Don’t lose your way
With each passinng day
You’ve come so far
Don’t throw it away
Live believing
Dreams are for weaving
Wonders are waiting start
Live your story
Faith. hope and glory
Hold to the truth in your heart。。。。
流れゆく日々に自分を見失うことがあるかもしれない。
それでも、このはるか遠い道を歩いてきたあなたの生き方に自信を持って。
信じて歩き続ければ
きっと道は開けるよ
あなたはあなたの人生を生きて。
ものすごい端折った訳し方で
もしかして、かなり違ってるかもしれないけど
私は大体こんな感じで受け取りました。
落ち込んだときに聞く言葉というのは
なかなか素直に聞けないものです(私は)
励まされるのがかえってしんどくて、邪魔くさいこともあります。
この歌詞だって、ただ「言葉」として誰かに言われたのだとしたら
素直に聞けそうもないような気もします。(私は)
あまりにもきれいごと過ぎて(苦笑)
でも、不思議なことにこうして美しい歌になると
なんと素直に心に沁みこむことか。
ダイアナ・ロスを聴きながら
「歌」の持つ力を感じた夜でした。