ロレッタ(シェール)は37歳の未亡人。
ジョニーとの結婚を1ヵ月後に控えている。
ジョニーは危篤の母親に結婚の報告をするためにイタリアへ向かう。
一人残ったロレッタは、長い間絶縁状態にあるジョニーの弟ロニー(ニコラス・ケイジ)に会いに行くのだが、二人は恋に落ちてしまう。
今日は冷たい雨が降ってますけど、ここしばらく、すごく月の光がきれいでしたね。
青いような月の光に照らされたとき、ふいにこの映画を思い出してレンタルしてきました。
1987年の映画で、たしか主演のシェールがアカデミー主演女優賞を受賞した映画です。
ハリウッド映画なのにすごくイタリア的なムードです。
物語は、ロレッタとロレッタの婚約者の弟の恋物語を軸にした
ロレッタの家族のお話です。
突然思いがけない恋に落ちてしまったロレッタは、別れを決意しながらも美しく変身していきます。
夫の裏切りに心を痛めながらも、毅然として生きるロレッタの母のローズ。
人生のむなしさを新しい恋で埋めようとするロレッタの父。
みんなが自分の弱さをちゃんと理解しながら、それでも人生を楽しもうとする姿がとても素敵です。
悩みながらも、おなか一杯食べて、恋をして。。。
人生って悪くないと思えてしまう映画です。
実は、すごーく昔に観た映画だったのですが、そのときは軽くスルーしてしまいました。
でも、とても好きなシーンがあって、心に残っていたんですね。
イタリア移民1世のロレッタのじいちゃんが、夜の犬の散歩のときに
5匹ぐらいの犬に曳かれたじいちゃんが、摩天楼にかかる月に向かって吠えるんです。
こんな風に書くと全然素敵でもなんでもないけど、とてもいいシーンでした。
月の光に導かれたように、久しぶりに見返してみた映画でした。
日々の慌しさにちょっとイライラしてた気持が治まりました。
MOONSTRUCK。月の光にはホントに魔力があるのかもしれません。