ビター☆チョコ

店じまい後も変わらずご訪問ありがとう。
新居をかまえましたので
お近くにお越しの際はお寄りくださいませ。

アバウト・ア・ボーイ

2005-11-01 | 洋画【あ】行
ウィル(ヒュー・グラント)38歳,独身,無職。
亡き父が残したヒット曲の印税で優雅に暮らしている。
わずらわしい人間関係ももたず,
気が向けば居心地のいい自分だけの「島」からガールハントに出かける毎日。
そんなウィルの前に現れたのが
マーカス(ニコラス・ホルト)12歳,いじめられっこ。
鬱病気味のシングルマザー(トニ・コレット)との2人暮らしに閉塞感を感じてるマーカスは,ウィルの生活にどんどん入り込んでくる。
はじめはそんなマーカスに恐れを抱いていたウィルだが,二人の間にはいつしか奇妙な友情が芽生えてくる。
そんなときウィルが初めて本気で恋をした。
相手はパーティで知り合ったシングルマザーのレイチェル(レイチェル・ワイズ)
レイチェルにマーカスのシングルファーザーだと誤解されたまま
二人の交際が始まるのだが・・・

なんとなく疲れて,誰にも会わずに閉じこもりたくなったときに観たくなる映画。
観終わった後は,「人間は孤独な島」じゃないよね
と思い直して,少し元気になってる私がいる。
家族のような,友達のような,夫婦のような微妙な関係の人々で過ごすクリスマスの夜。
ラストシーンがとっても暖かい。

マーカスが鬱病で自殺癖のある母親のことで悩んでたり
学校でいじめられてたり,よく考えるとかわいそうな話なんだけど
ヒュー・グラントがいつもの調子で,かる~く演じてしまうので
コミカルで暖かいものになっている。
ヒュー・グラントには脇見をせず,ずっとこの路線を走ってもらいたい。

いつも私に優しいこの映画だが,今回はこの場面が発表会間近の私にはきつい。
鬱病の母を慰めようと,学校のロックコンサートで歌うことにしたマーカス。
マーカスの危機を救うためステージに立ったウィルは,ブーイングの嵐をあびる。

「社会的自殺」。。。今の私にはきつすぎる言葉だ。。。