ビター☆チョコ

店じまい後も変わらずご訪問ありがとう。
新居をかまえましたので
お近くにお越しの際はお寄りくださいませ。

ドット・ジ・アイ

2005-11-09 | 洋画【た】行
カルメン(ナタリア・ヴェルべケ)はストーカーと化した恋人から逃げて,イギリスにやってきた。
クラブでフラメンコを踊るカルメンに魅かれた資産家バーナビ(ジェームズ・ダーシー)は,カルメンに結婚を申し込む。
一見,幸せの絶頂にいるかのように見えるカルメン。
しかし,独身最後のヘン・ナイト・パーティで運命の男,キット(ガエル・ガルシア・ベルナル)と出会ってしまう。

なんの予備知識もなしにガエル君目当てで観てしまったけど,それがとてもよかったかもしれない。
濃厚なラブストーリーだと思ってみてたが,後半から一気に加速。
どんでん返しの連続。あっと驚くラストだった。
まさに「dot the i」,細かいところまで注意を払う,だった。

ガエル君は,真顔と笑顔の差がほんとにキュートだ。
八重歯はハリウッド的にも歯科的にもNGなんだろうけど,
ガエル君の笑顔にはかかせないチャームポイントになってる。
バーナビ(ジェームズ・ダーシー)と比べると小柄だし,役の上では失業中の役者で,絶対分が悪いのだが独特のオーラが漂う。
1度のキスでヒロインと恋に落ちていく役なんて,(デップ以外では)彼しか思いつかない。
ナタリア・ヴェルべケも,気性が激しくて情熱的で,それでいて脆さをもったカルメンのイメージにぴったり当てはまる。
ガエル君とナタリアのツーショットは「ラテンの血」そのものだ。

絶対結末を話してはいけない映画だと思うのだが,
この映画のほんとの主人公は,キット(ガエル・ガルシア・ベルナル)でもカルメン(ナタリア・ヴェルべケ)でもなかったのではないかと思う。
愛を求めて,人の人生をもて遊ぼうとした哀れな人の物語。
人の感情はそんなに計算どおりに動きませんよ。

最後に・・・
ガエルファンは,途中ちらりと着ぐるみ姿のガエル君が出ますので必見です。