安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

カーステン・ダール BEBOPISH RUBBISH RABBIT

2018-08-26 19:12:00 | ピアノ・トリオ

先週、横浜のジャズ喫茶マシュマロ(マシュマロレコード)のオーナーの上不三雄さんが信州にお見えになったので、松本市梓川のジャズ喫茶「アンの家」で懇談の機会をもたせていただきました。「アンの家」の宮坂オーナーも加わり、上不さんが実際に接したジャズ・ミュージシャンの話などに耳を傾け、興味深い内容に時の経つのを忘れました。上不さんがプロデュースしたアルバム。

CARSTEN DAHL (カーステン・ダール)
BEBOPISH RUBBISH RABBIT (Marshmallow 2007年録音)

   

カーステン・ダール(1967年生)は、デンマークのピアニストで、ジャズばかりでなく、クラシックの作品を作曲したりするなど、キース・ジャレットを髣髴とさせるところがあります。マシュマロレーベルには、ダールのアルバムは4作ありますが、どれもが素晴らしい出来で、このアルバムも入魂の一作です。

メンバーは、カーステン・ダール(p)、レナート・ギンマン(b)、フランス・リフべア(ds)。この3人は、2004年録音の「Blue Train」(Marshmallow)と同じメンバーで、その録音の時と同じスタジオ、同じピアノで録音されたもので、「Blue Train」の続編ともいえるものです。ジャケットの絵は、ダールの愛娘セリーナ(当時4歳)ちゃんが書いたイラストです。

曲目は、7曲のスタンダードに3曲のブルースで、ブルースはスタジオに入って即興で作ったもの。スタンダードが「When You Wish Upon A Star」、「What is THis Thing Called Love」、「Someone To Watch Over Me」、「The Man I Love」、「A Night In Tunisia」、「Angel Eyes」、「You and The Night and The Music」の7曲に、ダールの自作が「Bebopish Rubbish Rabit」、「Mituo After Midnight」、「Coming Home」の3曲。

どの曲の演奏もビ・バップ~ハード・バップの王道をいっていて、疾走感があり、ブルージーでためもあり、気迫のこもったプレイは、これぞジャズといいたくなります。アップテンポの「What is This Thing Called Love」、バラード「Someone to Watch Over Me」、バド・パウエルが乗り移ったようなプレイの「A Night In Tunisia」や手でたたいているドラムとの掛け合いもスリリングな「You and The Night and The Music」、そして、ダール自作のリラックスしたブルース「Mituo After Midnight」や「Coming Home」と、思わず惹き込まれました。

【信州ジャズミーティングatアンの家】

ジャズ喫茶マシュマロとズート・シムズファンクラブのパンフレット。アンの家のマスターの宮坂さんに渡したものです。

入店したのが平日の午後6時半くらいと遅かったので、お客様は上不さんと僕の二人だけ。貸し切りでした。

事前に電話を入れておいたので、ズート・シムズのレコードを飾るなどして、歓迎していただきました。

僕が持っていったズート・シムズのレコードをかけてもらいました。

上不さん、宮坂さん

【ジャズ喫茶マシュマロ(マシュマロレコード)】

住所:神奈川県横浜市中区山下町214巴里堂ビル2F
電話:090-2202-3292 
ホームページ:マシュマロ

【アンの家】

住所:長野県松本市梓川梓459
電話:070-5455-1941
営業:13時~20時。月曜・火曜定休


岩茸山(白馬岩岳)登山(2)(標高 1,289m 北安曇郡白馬村)【山頂レストラン、下山、出会った花や蝶】

2018-08-25 20:12:43 | 登山・ハイキング

岩茸山(岩岳)登山の続きです。昼食、下山、出会った花や蝶について記します。行程を記しておきます。

【行程】

(往路) ゴンドラ山麓駅 8:42 ~ 西山登山道入口 8:47 ~ 天狗の庭 9:42ー51 (休憩・撮影) ~  山頂 10:30

ねずこの森散策 10:38 ~ 11:18   休憩・レストラン昼食 11:25 ~ 12:17                     

(復路) 山頂 12:18 ~ 天狗の庭 12:48ー52 ~ 駐車場 13:36

(温泉) 白馬ハイランドホテル 天神の湯 (温泉については別記事に書きます。

【レストラン「スカイアーク」で昼食】

ホームページ:スカイアーク (白馬岩岳マウンテンリゾートのページです)

レストランなどの入っている建物

芝生の広場で食事したり休んでいる人も大勢いました。

レストラン「スカイアーク」の入口

店内

注文と品出しはこちらで行なわれます。

はくば豚丼。

ボリュームがあって驚きました。生姜焼きだと思いますが、すごい量でした。

漬け物代わりでしょうか。山菜がついてきました。

こんな張り紙があり、注文せざるを得なくなりました。

美味しくて満足。満腹になり、ゴンドラで戻るつもりでしたが、歩いて下山することに決めました(笑)。

【山頂~山麓】
 

ゆり園の中を歩いていきます。

ゴンドラが見えました。帰りはこれに乗ろうかと思いましたが、歩きにしました。

スキー場から尾根らしき方へ入ります。

天狗の庭

午後になっているので、雲がかかっています。

パラボラアンテナ

犬の寝床。階段を下りていきます。

テレビ局の中継基地。

駐車場などが見えました。

西山入口に到着

【出会った花と蝶】

(百合など) 

(蝶)

メスグロヒョウモン?

カラスアゲハ?

ヒョウモンチョウ?


岩茸山(白馬岩岳)登山(1)(標高1,289m 北安曇郡白馬村)【上り、山頂からの景色、ねずこの森】

2018-08-24 20:05:51 | 登山・ハイキング

8月25日(日)に、白馬村の岩茸山(岩岳)へ一人で出かけました。スキーにはかつて何度も出かけていて、冬の白馬三山の息を飲むような景色は忘れられず、いつか夏にも上ろうと思っていました。現在の岩岳は、マウンテンバイクのメッカで、ゴンドラも動いており、山頂付近には観光客の姿も多数見受けられました。

歩行時間は、上り1時間40分、下り1時間15分、山頂近くの「ねずこの森」という散策路で40分と、全歩行時間は3時間40分くらいでした。当日は、気温が比較的低く爽やかな風も吹いていて歩きやすく、白馬三山の景色や岩岳ゆり園の百合を観ることができ、結構楽しめました。

【行程】

(往路) ゴンドラ山麓駅 8:42 ~ 西山登山道入口 8:47 ~ 天狗の庭 9:42ー51 (休憩・撮影) ~  山頂 10:30

ねずこの森散策 10:38 ~ 11:18   休憩・レストラン昼食 11:25 ~ 12:17                     

(復路) 山頂 12:18 ~ 天狗の庭 12:48ー52 ~ 駐車場 13:36

(温泉) 白馬ハイランドホテル 天神の湯 (温泉については別記事に書きます。)

 【ゴンドラ山麓駅~岩茸山山頂】

ゴンドラ山麓駅に寄って、パンフレットをもらいました。

もらったトレッキングコースの地図。左下の西山入口から入りスキー場の端をぬって山頂に至るコースをとりました。

登山道(トレッキングコース)の西山入口。道標があります。

初めは車が通れる道幅の道を行きます。歩いてみてわかったのですが、テレビ局の中継基地があり、そのメンテナンス用の道路でもあるようです。

じぐざぐに上っていくと、テレビ各社の中継用のアンテナがたっていました。

中継基地から右手に入り、天狗の庭コースを行きます。

歩きやすい道です。

「犬の寝床」という名称がついていましたが、階段が342段あります。すぐ横には、階段でなくて少し急ですが、道もあります。

階段を上りきると左右に分かれて進めますが、どちらのルートでもこのパラボラアンテナのあたりに出ます。

木立があって気持ちのよい道です。

スキー場の横に出てきます。

スキー場の上部を進みます。

いったん下がりこのあたりで、マウンテンバイクのコースが横に出てきます。

ちびっ子ライダーもなかなかのスピードを出していました。

左に入り、天狗の庭へ進みます。

天狗の庭に到着。写真をとったり、水分補給など休憩しました。

名前の由来を書いた掲示板がありました。白馬岳の名前の由来を書いた掲示板も横にあります。

天狗の庭からの白馬三山の展望。

こちらは、唐松岳方面。雲で隠れています。

「名所 さかき岩」とプレートに書かれてありました。

しばらくいくと平坦になります。

スキー場の横に出てきました。

しばらくリフトに沿って歩きます。正面には白馬岳。

右にカーブを切りながら進みます。

スキー場の中を歩いていきます。

左手にはマウンテンバイクのコースと北アルプス。

山頂近くになってきて振り返ったところです。

広場に到着

山頂はレストランなどの入っている建物の奥にあります。山頂の表示と三角点。

【展望台からの景色】

展望台。ここまでは、普通の靴で大丈夫です。

右から白馬乗鞍岳、小蓮華山、白馬岳、雲の中ですが杓子岳、白馬鑓ヶ岳。展望台で一緒になった麓の集落から散歩にきたという同年代の男性と話が弾み、彼は『3週間前にこれらの山の稜線上を歩いたけど気持ちよくて、いつ行ってもいいね』と話していました。

真ん中あたりから左の方へ、天狗の頭、不帰キレット。もっと左には、五竜岳から鹿島槍ヶ岳も見えます。

白馬岳

白馬鑓ヶ岳

不帰キレット拡大

【ねずこの森】

散策をしてみました。進んでいくと展望が開けるかと期待したのですが、展望はありません。森林浴と森林の学習に適している散策路でした。

ブナなど樹木の紹介

親子連れの方が団体でいました。

うまブナと名付けられた面白い形のブナの樹。

インストラクターが解説をしています。

   

ねずこの巨木

元へ戻ってきました。展望台の近くです。

(2)へ続きます。(2)では、山頂レストランでのランチ、下山、出会った花や蝶について記します。


PASS MONTGOMERY(パス モンゴメリー)再訪 (ジャズ喫茶 長野県飯田市)

2018-08-23 20:15:53 | ジャズ喫茶

先日、飯田市のジャズ喫茶「PASS MONTGOMERY」(パス・モンゴメリー)に寄りました。2017年2月にオープンした比較的新しい喫茶店で、2回目の訪問です。入店時には先客が二人いましたが、二人ともジャズファンらしく比較的大きな音量でジャズがかかっていました。

その流れで、いろいろなアルバムを聴かせていただき、マスターとヴォーカルの話も出来て楽しいひと時を過ごすことができました。JBLのスピーカーからは、ヴォーカルが良い音で再生されていて、特にサラ・ヴォーンの古い日本編集盤の再生音には驚かされました。

外観

入口

店内。入ってすぐの右手から撮っています。

入口の方向。店名からもわかるように、マスターはギターがお好きのようです。

レコードやCDがたくさん。入れ替えているようです。

   

 スピーカー:JBL S3100MKⅡ。アンプはマッキントッシュです。

カウンターの上に展示してあったEP盤。ほとんどがUKのものだそうですが、今では入手できない貴重なものばかりで、目の保養をさせていただきました。

ジョシュア・ブレイクストーンのレコード。先日、飯田市でライブが行われて、聴きにいったそうです。CDはたくさん出していますが、このレコードは珍しい。

マスター推薦のパット・スズキのアルバム。声がよく出ていて、この一番上のアルバムはよかった。

初めて見たサラ・ヴォーンの日本盤レコード。ペラジャケの古いもので、中身はLondon HouseとMr.Kelly'sからのものですが、編集と音質、ジャケットがよくて、よく制作したものだと感心しました。1曲目の「You'd Be So Nice To Come Home To」が、こちらのお店の再生装置だと素晴らしくよく聴こえました。入手したいレコードです。

おやつも兼ねて、白玉ぜんざいとブレンドコーヒーを注文。ぜんざいも美味しかった。

ジンジャーエールを注文。ちょっと辛目の手作りのものです。

【PASS MONTGOMERY(パス・モンゴメリー)】

住所:長野県飯田市山本646-5 
電話:080-5109-1176
営業:8:30~17:00 定休日:火曜日、水曜日
ホームページ:pass-montgomery


ダイアナ・ドーズ SWINGIN' DORS

2018-08-22 20:05:08 | ヴォーカル(A~D)

先日、飯田市に出かけた際、中央道の小黒川パーキングエリア(下り 名古屋・大阪方面)で休憩をとりました。数年前の飯田市単身赴任中にはよく休憩で使っていたPAですが、昨年(平成29年)9月にスマートインターが出来てから初めて立ち寄りました。このPAは、南アルプスの山々が望め、食堂もよいので、お気に入りです。かなりお気に入りのアルバム。

DIANA DORS (ダイアナ・ドーズ)
SWINGIN' DORS (Pye 1960年録音)

 

   

ダイアナ・ドーズ(1931年~84年)は、本来は女優で、しばしばイギリスのマリリン・モンローと言われます。ビートルズのアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のジャケットに金色のドレスと白い手袋をして登場しているので、ビートルズファンにも知られているかもしれません。これは、彼女が残した唯一つのアルバムです。

伴奏をしたのは、ウォリー・ストット・オーケストラで、彼は、スコット・ウォーカーやダスティ・スプリングフィールドと仕事をしたことで知られています。多分、編曲も彼の手になるものだろうと思いますが、切れのよいビッグバンドサウンドによる素晴らしい伴奏をつけています。

曲は、「The Point of No Return」、「That's How It is」、「Let There Be Love」、「Namely You」、「Imagination」、「Roller Coaster Blues」、「The Gentleman is a Dope」、「April Heart」、「I'm In Love For the Very First Time」、「Crazy He Calls Me」、「Come By Sunday」、「Tired of Love」の12曲。ポップスやミュージカルのヒット曲が選曲されていて、親しみやすい。

ポップスとジャズの中間をいく歌唱ですが、ダイアナ・ドーズは甘さを湛えた声で歯切れよく歌っていて、本業が女優とはとても思えません。少し一本調子のところはありますが、そのへんを補って余りある華やかさとスイングで、楽しませてくれます。最初の「The Point of No Return」はアップテンポで、伴奏もジャジー。「Let There Be Love」は、たくさんの女性が歌っていますが、語りかけるように明るく歌っていて、かなり魅力的。ミディアムからスローテンポの「Namely You」や「Imagination」ではしっとりさも醸し出しています。女優さんということもあってか、発音・発声が明瞭なのも特筆もの。

【アルバム「Swingin' Dors」など】

ブログの本文に掲げたジャケットは日本のノーマレーベルから出されたCDのものです。CDとはいえ観音開きのジャケットになっていて凝っています。

(英国Pyeレーベルのレコードを復刻したノーマレーベルのLP)

   

左右に開く(観音開き)ジャケットです。ファクトリーシールドで、中は開けていません。

(米国コロンビア盤)

     

ジャケットの状態がもう一つなのですが、とりあえず。

(英国コニファーレーベルからの復刻レコード)

     

その昔長野市のレンタル・レコード店で、どうやら借りる人がいないらしく300円で売っていたもの。曲目を見てゲットしたのが、ダイアナ・ドーズとの出会いでした。

   

コニファーレコードの裏面

(復刻されたFontanaのシングル盤)

   

「So Little Time」と「It's Too Late」の2曲を収録。オールディーズという感じです。このほかに、シングルはHMV、Pye、Polydorにあるようです。

 【小黒川パーキングエリア】

見えている山並みは中央アルプス方面です

四角な型枠のところに入って南アルプスを背景に写真を撮ることが出来ます。

南アルプスの山並み。冠雪すればもっとはっきりします。

仙丈ケ岳と右に大仙丈ケ岳

東駒ケ岳(甲斐駒ケ岳)

スマートインターが設置されていました。