安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ルード・ブリンク「DOUBLE FACE」とスピーカーを替えたジャズの流れる洋食店「バックドロップ」の話題

2020-05-28 20:01:42 | テナー・サックス

長野市内のジャズの流れる洋定食店「バックドロップ」に月に2回ほど寄っています。先日訪れたら、スピーカーをアルテックに変更してあり、ケニー・バレルのギターがやけにブルージーに聴こえていました。ポークソテー定食をいただきましたが、リーズナブルで美味しい。レコードは手がでないけど、最近再発されたCDはリーズナブルでした。

RUUD BRINK (ルード・ブリンク)
DOUBLE FACE (artesonora  1988年録音)

   

オランダのテナー・サックス奏者、ルード・ブリンク(1937年~90年)は、シーズ・スリンガー(p)のバンドやアン・バードン(vo)の伴奏などで名前は見かけますが、本人のリーダー作は少なく、しかも入手困難でした。今回のCD復刻は、朗報です。

メンバーは、ルード・ブリンク(ts)、Marcello Tonolo(p)、Giko Pavan(b)、Valerio Abeni(ds)。イタリアのVerona(ヴェローナ)で録音されていて、リズム陣はイタリアのミュージシャンです。ヴェローナは、クラシックファンには「アレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭」でお馴染みだと思います。

曲は、ルード・ブリンクの自作とスタンダードです。イタリア録音の故か、「Anema E Core」(With All My Heart)を取り上げています。
1  Double Face (Ruud Brink)
2  Cynthia Blue (Ruud Brink)
3  Conte (Ruud Brink)
4  Deep in a Dream (JImmy van Heusen)
5  Anema E Core (salve D'Esposito) 
    Body and Soul (Johnny Green)
6  What's New? (Bob Haggart) 

ルード・ブリング(ts)のゆったりとしたスイング感と、スタン・ゲッツに通じるようなメロディアスなプレイが堪能できます。自作3曲の中では、「Cynthia Blue」が哀愁味もあり、ブリンクの演奏にぴったりの佳曲。歌うように吹いてくれた「Deep in a Dream」が最も印象に残りましたが、早めのテンポの「Double Face」では乗りのよさが感じられ、闊達なピアノソロも入ります。「What's New?」でブリンクはヴォーカルを披露していて、強い思い入れがあるセッション(録音)だったに違いありません。

(参考:ルード・ブリンクの他のアルバム)

WHERE OR WHEN (BLUE JCAK  1983年録音)

ライブ録音です。ブリンクは快調で、熱気も感じられる演奏になっています。

【ジャズの流れる洋定食店「バックドロップ」】

住所:長野市鶴賀上千歳町1137-5
電話:026-237-8887
ホームページ:back-drop.jp

以下、スマホによる撮影です。

店内。逆光でうまく撮れていません。

スピーカーはJBLからアルテックのものに変更になっていました。50年代、60年代のジャズに似合います。

店内の模様替えを少し行ったみたいです。この冊子棚は初めて見ました。

ケニー・バレル「BLUE MOODS」がかかりました。スピーカーを替えたせいものあるのか、ブルージーでこれぞバレルといった音が出ていました。ブルー・ミッチェルの「OUT OF THE BLUE」もかけてくれました。

ポークソテー定食。ぼけてしまいました。他に珈琲も注文。

ポークの上には、デミグラスソースときのこがのっています。これ結構好きです。美味しくいただきました。