安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ロイ・ハーグローブ EMERGENCE

2018-01-28 10:03:02 | トランペット・トロンボーン

汽車旅の楽しみは駅弁にもありますが、それは新幹線でも変わりません。今回の札幌旅行では、帰りに新函館北斗駅で購入した「みがき弁当」(函館みかど製造)がなかなか美味しく、北海道らしさもあってよかった。「数の子」が3本と「身欠きにしんの甘露煮」が3切れのっているのは、見た目に豪華で、さらに甘じょっぱい柔らかなにしんにプリッとした数の子が相まって味もよく、駅弁の傑作といっていいものでした。ジャズの方も傑作アルバムを。

ROY HARGROVE (ロイ・ハーグローブ)
EMERGENCE (Groovin' High 2008年録音)

   

ロイ・ハーグローブ(tp, 1969年生)については、人気トランぺッターですが、ポストハードバップだと疲れるからいいやという気持で、関心を寄せることはありませんでした。ところが、昨年末にディスクユニオン新宿ジャズ館で、CDを物色している時に、このCDの「September in The Rain」がかかり、いいなあと反応して、即購入してきました。歌ばかりでなくインスト部分もなかなかで、現在、彼への関心が高まっています。 

ビッグバンド作品です。メンバーを書ききれないので、曲を提供したり、アレンジを行った人などを記載しておきます。ロイ・ハーグローブ(tp, vo)、ジェイソン・マーシャル(bs, fl)、マックス・シーゲル(tb)、Saul Rubin(g)、ジェラルド・クレイトン(p)、ゲストとして、ロバータ・ガンバリーニ(vo)。

曲は、「Velera」、「Ms. Garvey, Ms. Garvey」、「My Funny Valentine」、「Mambo For Roy」、「Requiem」、「September in The Rain」(九月の雨)、「Everytime We Say Goodbye」(いつもさよならを)、「La Puerta」、「Roy Allan」、「Tschpiso」、「Trust」の全11曲。「My Funny Valentine」、「September in The Rain」と「Everytime We Say Goodbye」)がスタンダードで、あとは、ロイ・ハーグローブが作曲したものが多くなっています。

ビッグバンドジャズの多彩な楽しさ、面白さが詰まった傑作アルバム。木管、金管を全て使った柔らかくて厚いハーモニー、楽器のコンボ的な扱い、ハーグローブ自身の美音によるソロ、そして、ロバータ・ガンバリーニの名唱と、最近聴いた新しめの器楽作品の中でも傑出したアルバム。シャッフルリズムに乗せてバウンドする楽しい「Ms. Garvey, Ms.Garvey」、ハーグローブのソロが見事なバラード「My Funny Valentine」、ジョー・ウィリアムスの歌を髣髴とさせるハーグローブの歌う「September in The Rain」など素晴らしく、圧巻はクールなハーモニーをバックに長いフレーズを綴っていくロバータ・ガンバリーニが歌う「Everytime We Say Goodbye」でしょうか。ロイ・ハーグローブの実演を聴きたくなりました。

   

指揮をしているハーグローブ。

バンドのメンバー。

【にしんみがき弁当など帰りの車内】

札幌駅では昼食後に特急に乗ったので、サッポロクラシックとおつまみ。

新函館北斗駅で夕食用に購入。

にしんなので、骨がありますが、それも食べれます。どういう製法をとっているかわかりませんが、お年寄りにも大丈夫だと思いました。

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新函館北斗では、「北海道づくり」ビールを購入。夕食は電車の中でしたが、今回のお弁当は大当たりで、旅の最後まで美味しくいただきました。