安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

高崎元旦コンサート【鈴木優人指揮群馬交響楽団、山中千尋(p)】 (1月1日 群馬県高崎市群馬音楽センター)

2018-01-02 10:06:42 | 演奏会・ライブ

高崎元旦コンサートは、回を重ねて2018年で28回目になるそうですが、今回は、山中千尋(p)が「ラプソディ・イン・ブルー」の独奏を行うというので興味を惹かれて初めて聴きに行ってきました。

   

(出 演)

指揮:鈴木優人
ピアノ:山中千尋
ベース:須川崇志
ドラムス:桃井裕範
管弦楽:群馬交響楽団

(曲 目)

J.シュトラウスⅡ/喜歌劇《こうもり》序曲
J.シュトラウスⅡ/トリッチ・トラッチ・ポルカ
ロッシーニ/歌劇《ウィリアム・テル》序曲
J.シュトラウスⅡ/ポルカ・シュネル「雷鳴と電光」
バーンスタイン/《キャンディード》序曲

ガ―シュイン/ラプソディ・イン・ブルー

(以下アンコール曲)
J.シュトラウスⅡ/美しき青きドナウ

八木節 (山中千尋編曲、山中千尋トリオと群響)
J.シュトラウスⅠ/ラデッキー行進曲

(感 想)

指揮者の鈴木優人さんは、古楽専門の方だと思っていたので、ウィンナワルツやラプソディ・イン・ブルーの選曲には驚きましたが、なんのことはなく、しっかりとこなしていました。トークの入る新年ならではのコンサートでしたが、お話も上手で、こういう演奏会にピッタリの方です。「選曲を任された」と言っていたので、彼の興味が反映したプログラムでした。

新年の幕開けに相応しい楽しいコンサートでした。前半のシュトラウスのものは、《こうもり》序曲が華やかで気分を盛り上げ、ロッシーニの《ウィリアム・テル》序曲における細かなヴァイオリンパートの動きが軽やかで群馬交響楽団も調子を上げていたようです。《キャンディード》序曲は、バーンスタイン生誕100年の年に合わせた選曲でもあり、後半への前ぶりにもなっていました。

後半は、山中千尋トリオを迎えた「ラプソディ・イン・ブルー」でした。ベース、ドラムスが演奏に加わりスイングして、山中が細かいパッセージを弾くところは、手に汗握るスリリングなもので素晴らしかった。アンコールの「八木節」は、バックで管弦楽がメロディを軽やかに奏でていたので、トリオ編成だけの演奏より音に柔軟性が加わり、よりメロディを意識したものになっていて、好ましいものでした。

アンコールの「美しき青きドナウ」、最後はお約束の「ラデッキー行進曲」と、群馬県民の方が羨ましくなるコンサートでした。ホールの出口でお土産をいただき、駅前の高崎だるま市が開かれている賑やかな通りを抜けて、帰りの新幹線に乗り込みました。来年もプログラムによっては聴きにくるつもりです。

   

高崎在団の主催なので、高崎市が行政として支援しているようです。群馬銀行、群馬トヨペット、GATEAU FESTA HARADA(お菓子製造販売の(株)原田)さんが協賛しています。

   

お土産付きのコンサートで、お土産に(株)原田 ガトーフェスタハラダの「ラスク詰め合わせ」をいただきました。