うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

錯覚:3

2012年01月25日 | 忘れかけていたこと

ディスククリーンアップという操作には、ファイルを圧縮して空き容量を増やすことも含まれることはわかったが、それでもまだ、頭はクリーンアップされるまでには至らない。

何が引っかかっているかというと、「古いファイルの圧縮」という10文字足らずの言葉なのである。
パソコンのデータなどというものは、歴史に関する資料ならともかく、何十年も保存しておいたところで、どうなるものでも、それをどうするものでもない。
活用からは価値が生まれても、保存から価値は生まれないから。

コンピューターのシステムは、日々新たにどこかが変わっていく。
古い古いデータをだいじに保存しておいたところで、半世紀も経たないうちにデータの形式そのものが消滅し、ごく特殊な装置を用意しなければ読み取りすらできないことになるかもしれない。
録音テープ、ビデオテープがよい例ではないか。

実際に行われるデータの削除量は、データ所有者の意思よりも、故障や錯覚によるほうが多い気がする。

ここに至って漸く気づいた。
ディスククリーンアップというのは、パソコンをいらいらなしに動かすために、ディスクの空き容量をある程度以上に保っておくことで、保存しなければならないのは、データそのものではなく、データのない部分ではないかということである。