海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

琉球セメント桟橋での土砂積み込みに抗議

2019-06-27 23:52:12 | 米軍・自衛隊・基地問題

 27日(木)は安和の琉球セメント桟橋に行き、土砂積み込みに抗議した。この日は午前10時55分頃から1隻目のmarumasa号に土砂の積み込みが始まった。同船は25日に少しだけ積んでいたので、その続きの作業だが、いつもに比べればかなり遅い開始だった。

 昼休みに安和沖に停泊しているガット船を見に行った。航安丸、第八そうほう丸、神峰、第二十八旭丸、marumasa2号、marumasa3号、第六十三さだ丸、松龍丸の8隻が空の状態で停泊していた。

 25日に土砂を積み込んだ第百三十六伊勢丸、清明、第八藤進の姿はなかったので、大浦湾に行ったものと思われる。

 この日は構内に仮置きされた土砂は利用されず、新たにダンプカーで運んできた土砂だけがガット船に積み込まれた。その分、ゲート前の抗議行動が有効なのだが、参加者が少ないのが残念だった。

 数は少なくても、ゲート前で抗議するのとしないのとでは大きな違いがある。国道の車列が切れると、ダンプカーは右折して突っ込んでくる。人が往復していれば減速や停車をして待たねばならない。

 完全に阻止することはできなくても、こうやって歩き続けるだけで、入構する台数を減らすことはできる。ただ、前日の雨が嘘のように晴れ、日差しが注ぐなかで午前、午後と歩き続けるのは簡単なことではない。キャンプ・シュワブのゲート前よりもこちらの方が体にこたえる。

 それでも、毎日入れ代わり立ち代わり抗議に人がやってくる。二度と沖縄を戦争の犠牲にしたくない、これ以上新たな軍事基地を造らせたくない、自然と人を守りたい、いろいろな思いを抱いて、新基地建設に反対する行動が続けられている。

 50メートルほど離れた琉球セメントの前で、抗議行動を写真に撮っている3名の男がいた。見るからに胡散臭いが、G20大阪サミットとの関連で、公安警察が偵察に来たのだろうか。

 意図的に姿を見せているのだろうが、各国の首脳が集まっている時にわざと事件を起こして、反戦・反基地運動を弾圧する謀略が引き起こされないとも限らない。杞憂と言われるかもしれないが、こういう時は注意しておいた方がいい。

 午後2時25分頃、土砂を積み終えたmarumasa1号が桟橋を離れ、2隻目の松龍丸が接岸して午後2時47分頃から土砂の積み込みを開始した。

 次の予定があったので、午後4時頃まで抗議行動に参加して安和を離れた。琉球セメント桟橋沖には第六十三さだ丸が待機していた。松龍丸はまだ土砂を積み込んでいて、満載まであと30分くらいはかかりそうだった。この日は2隻を出しただけだろう。

※28日に大浦湾に第六十三さだ丸が来ていたので、27日はさだ丸を含めて3隻が土砂を積み込んで安和を出たようだ。

 7月が近くになり、これから台風もやってくる。埋め立ても土砂運搬もそんなに簡単に進んでいるのではない。しかし、現場で日々の抗議行動を続けなければ、くさびを打ち込んで止めることも遅らせることもできない。頑張りましょう。

 


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