【軍の関与を消去、曖昧にする狙い】
今回の教科書検定では、文部科学省の調査官によって、「集団自決」に関する記述が次のように「修正」されている。
山側出版社「日本史A」
〈申請図書の記述〉
日本軍によって壕を追い出され、あるいは集団自決に追い込まれた住民もあった。
〈修正後〉
日本軍に壕から追い出されたり、自決した住民もいた。
東京書籍「日本史A」
〈申請図書の記述〉
日本軍が . . . 本文を読む
【障害となる沖縄戦の記憶】
だが、米軍再編と連動した沖縄の自衛隊強化が、全て円滑に進んでいるかというとそうではない。宮古島の下地島空港の軍事利用については、地元に強い反対の声がある。下地島には民間専用のパイロット訓練施設として三〇〇〇メートルの滑走路がある。島の位置や滑走路の規模からして、自衛隊だけでなく米軍もその軍事利用を望んでおり、それに呼応した一部議員の画策によって二〇〇五年三月には、当時 . . . 本文を読む
初出は『世界』(岩波書店)2007年7月号。文中の役職、計画、年数等は2007年6月時点のものです。雑誌掲載時の傍点は表されていません。
「ある教科書検定の背景ーー沖縄における自衛隊強化と戦争の記憶」
【辺野古沖「事前調査」への自衛隊投入】
〈日本本土の政治家が、民衆が、沖縄とそこに住む人々をねじふせて、その異議申し立ての声を押しつぶそうとしている。そのようなおりがきたのだ〉(大江健三 . . . 本文を読む
1月13日付沖縄タイムスに〈与那国島への陸自配備要請 町長 防衛相に〉という見出しの記事が載っている。短い記事なので全文引用する。
〈【東京】与那国町の外間守吉町長は12日、防衛省で北沢俊美防衛相と面会し、与那国島への陸上自衛隊の部隊配備を要請した。
北沢氏は同日の閣議後会見で「検討すべき課題だ」としつつも「省内で必要性があれば上申するよう言っているが、現在のところ来ていないと」述べた。要請 . . . 本文を読む
14日午後7時から稲嶺ススム予定候補者の久辺三区合同懇談会が開かれた。ティダの会の皆さんも参加するので会場の久志公民館まで足を運んだ。
新基地建設に反対する予定候補者の懇談会が、久辺三区合同で開かれるのは初めてとのことだった。稲嶺氏の選挙事務所の支所が辺野古区に設けられているが、これも今回が初めてという。また、地元を代表して男性があいさつする前に、司会の方からメディアに対し、撮影を控えてほしい . . . 本文を読む