私のブログのアクセス解析を見ると、最近はこの放流同意に関した検索で訪れる方が増えている様子ですので、続きを書くことにします。
前回までは溜池の樋(ヒ)の話を書いていたのですが(それはまた後日として)、話をタイトルどおり、その後の放流問題がどうなったかを書きましょう。
8月25日の記事に書いたように、近くの地権者が放流にクレームをつけたので
「私の説明で納得いかないなら役所へ行って問い合わせしてください」
と、地権者との話し合いは交渉決裂で終わりました。
後日、その地権者は市役所へ出向き環境整備課で問い合わせをしたようですが、たぶん言葉の行き違いでしょう。彼が帰ってきて私に言いました。
「あんたが言うように役所へ行ってきたが、役所は(放流に)許可(同意のことか?)がいると言ってる!」
「その法的根拠もこれに書いてある」
と合併浄化槽設置普及のパンフレットと条例かなにかのコピーを手にかざして、意気揚々と私に言いました。
「それは役所の勘違いでしょう。なんなら私と二人で役所へ行きましょうか?」
と、あまりのバカバカしさに本気で取り合わなかったのです。
今考えるとその法文のコピーをもらっておけば良かったと思います(反論の証拠として)。
さらにその後、田主(タズ)の会合があったらしく、合併浄化槽からの放流は、私たちに不備はなく水路への放流を認めてあげるべきと、他の地権者から話をしてくれたようですが、相変わらず納得できないその地権者は再度市役所へ出向いたようで、ある日(10月1日)市の担当職員を現場へ同行して現地でいろいろ説明をしていました。
と言うのは、私は家の中からその様子を知り、話に参加しようと一瞬考えましたが、一緒に来いと言われたわけでもなく、そのまま家の中で話の終わるのを待ちました。
長い話が終わり地権者が帰ったあと、市職員がそのまま帰ろうとしたので私は呼び止め「畑の中で話をしていたことは予想がつくけれど、私の意見も聞いてください」と私の立場から今までの状況を話しました。
”放流許可”については、やはり両者の勘違いで”合併浄化槽の設置許可”と”水路への放流同意”がごちゃまぜになっていたのです。地権者から見れば”放流同意”は”水利組合、あるいは地権者が許可”と同じなんでしょうけど、”許可”が必要なのは浄化槽の設置のことです。
市職員は私たちの浄化槽設置届の書類に不備はなく工事も正しく行われているようだし(この段階では完了検査が未済です)、合併浄化槽の水質についても充分な説明をしてくれたようですが、その地権者は”浄化槽から出る水は下水”と、やはり肌で拒否したものは頭では理解できないのでしょう。
ただ、担当職員は妙なことを言って帰りました。
1.放流している水路が青線(農業用水路、現在は地方自治体の管轄地)ではなく、現状では通常の水路の形状をしていない。水路であるとの判断が難しいので県へ判断を仰ぐ。
(数日後に現況写真を撮影にきたときの話)
これもおかしな言い分で、放流が青線以外認められないなどとはあり得ません。浄化槽設置届(浄化槽に関する調書)の放流先は(1)側溝、(2)河川、(3)湖沼、(4)海域、(5)その他の項目があり、今回の放流先は(5)その他になります。そもそも青線はクモの巣のごとく田畑をカバーしているわけではなく、青線しか放流できないのであれば、浄化槽の普及を促進する制度と相反することになります。
現在の水路は確かに青線ではありません。それは私も土地を入手する段階で確認していますし、里道(赤線)が付近にない事も同様に確認済です。またその水路は個人専用の排水溝ではなく、水上の地権者から下の河川に流れるまで、溜池からの放流水も含め数人の地権者が利用する水路です。これが農業用水路でないと誰が言うのでしょう。
本来、家庭用小型合併式浄化槽を普及させる制度は、地方自治体のインフラ整備の遅れを助けるもので、大きくは水資源(海域や湖)の水質を悪化させないよう国が制度を決めたものです。だからこそ個人が合併式浄化槽を設置すると助成金が支払われるのです。
ところがこういった地元でのトラブルが発生したことから補助金の支払いが一時停止になりました。虚偽の申請や工事の不備があった訳ではないのにです。
続く
←応援してくれると励みになります
前回までは溜池の樋(ヒ)の話を書いていたのですが(それはまた後日として)、話をタイトルどおり、その後の放流問題がどうなったかを書きましょう。
8月25日の記事に書いたように、近くの地権者が放流にクレームをつけたので
「私の説明で納得いかないなら役所へ行って問い合わせしてください」
と、地権者との話し合いは交渉決裂で終わりました。
後日、その地権者は市役所へ出向き環境整備課で問い合わせをしたようですが、たぶん言葉の行き違いでしょう。彼が帰ってきて私に言いました。
「あんたが言うように役所へ行ってきたが、役所は(放流に)許可(同意のことか?)がいると言ってる!」
「その法的根拠もこれに書いてある」
と合併浄化槽設置普及のパンフレットと条例かなにかのコピーを手にかざして、意気揚々と私に言いました。
「それは役所の勘違いでしょう。なんなら私と二人で役所へ行きましょうか?」
と、あまりのバカバカしさに本気で取り合わなかったのです。
今考えるとその法文のコピーをもらっておけば良かったと思います(反論の証拠として)。
さらにその後、田主(タズ)の会合があったらしく、合併浄化槽からの放流は、私たちに不備はなく水路への放流を認めてあげるべきと、他の地権者から話をしてくれたようですが、相変わらず納得できないその地権者は再度市役所へ出向いたようで、ある日(10月1日)市の担当職員を現場へ同行して現地でいろいろ説明をしていました。
と言うのは、私は家の中からその様子を知り、話に参加しようと一瞬考えましたが、一緒に来いと言われたわけでもなく、そのまま家の中で話の終わるのを待ちました。
長い話が終わり地権者が帰ったあと、市職員がそのまま帰ろうとしたので私は呼び止め「畑の中で話をしていたことは予想がつくけれど、私の意見も聞いてください」と私の立場から今までの状況を話しました。
”放流許可”については、やはり両者の勘違いで”合併浄化槽の設置許可”と”水路への放流同意”がごちゃまぜになっていたのです。地権者から見れば”放流同意”は”水利組合、あるいは地権者が許可”と同じなんでしょうけど、”許可”が必要なのは浄化槽の設置のことです。
市職員は私たちの浄化槽設置届の書類に不備はなく工事も正しく行われているようだし(この段階では完了検査が未済です)、合併浄化槽の水質についても充分な説明をしてくれたようですが、その地権者は”浄化槽から出る水は下水”と、やはり肌で拒否したものは頭では理解できないのでしょう。
ただ、担当職員は妙なことを言って帰りました。
1.放流している水路が青線(農業用水路、現在は地方自治体の管轄地)ではなく、現状では通常の水路の形状をしていない。水路であるとの判断が難しいので県へ判断を仰ぐ。
(数日後に現況写真を撮影にきたときの話)
これもおかしな言い分で、放流が青線以外認められないなどとはあり得ません。浄化槽設置届(浄化槽に関する調書)の放流先は(1)側溝、(2)河川、(3)湖沼、(4)海域、(5)その他の項目があり、今回の放流先は(5)その他になります。そもそも青線はクモの巣のごとく田畑をカバーしているわけではなく、青線しか放流できないのであれば、浄化槽の普及を促進する制度と相反することになります。
現在の水路は確かに青線ではありません。それは私も土地を入手する段階で確認していますし、里道(赤線)が付近にない事も同様に確認済です。またその水路は個人専用の排水溝ではなく、水上の地権者から下の河川に流れるまで、溜池からの放流水も含め数人の地権者が利用する水路です。これが農業用水路でないと誰が言うのでしょう。
本来、家庭用小型合併式浄化槽を普及させる制度は、地方自治体のインフラ整備の遅れを助けるもので、大きくは水資源(海域や湖)の水質を悪化させないよう国が制度を決めたものです。だからこそ個人が合併式浄化槽を設置すると助成金が支払われるのです。
ところがこういった地元でのトラブルが発生したことから補助金の支払いが一時停止になりました。虚偽の申請や工事の不備があった訳ではないのにです。
続く
←応援してくれると励みになります
それにしても、役所が補助金をストップするなんておかしな話ですよね。
放流先が認められないところに浄化槽の設置許可など出さないだろうし、放流同意がないからといって、補助金をストップするのは、役所の逃げの体制ですね。
常に難しい問題に直面すれば、自分たちの責任逃れと保身に走るのは公務員の性でしょうか。
負けないでがんばってください。
一時停止も解除され事務手続きが再開されました。
この件についても後で書くことにします。
ただねぇ・・悪口ばかりのような記事は
書くのに気がめいるのですよねぇー。
書いていても楽しくない。。。
読むほうはもっと楽しくないかもしれませんが・・
気になるのは役所の対応ですが、仮に許可出来ない事であった場合、差し戻すんですか?
許可を得て合併浄化槽を設置し、すでに使用開始しているのに、「やっぱり流しちゃだめです」って、
そんなことありうるんだろうか?損害賠償請求出来るんじゃないですか?申請を許可した市に対して。
市の職員が同行して立ち会っていること自体、おかしいですね。
申請書類を調べ、審査した担当者に聞けば分かること、それに一方的に見に来て帰ろうとしたのもおかしい。
そんなの、調査でも何でもないじゃないですか、解決するためには相手方と話をするのが当然でしょ。
その市職員はこの問題を解決しようとしていないですね、単にクレーマーをなだめる為に現場に足を運んだだけ。
あまり真剣に取り組まない方が、健康の為ですね。(^_^;)
私も放流以外に根はあると感じます。
でも、できるだけの解決はしておかないと、
春から秋まで、家の前で農作業されるのですから
そっぽ向くわけにもいかないし。。。
しかし、この地がここまで閉鎖的とは想像できませんでした。
まだまだ愚痴りたいことは山ほどあるんですよ。
awaji_aicさんはもとよりお役所の方も他の地権者のかたも、みなさん振り回されてお気の毒ですね。
不毛な交渉が一刻も早く片付くようにお祈りいたします。
あ、でもこれも勉強と思ってはどうでしょう?
私、「ふ~ん、こういうこともあるんだぁ。」と後学のために銘じていますよ、訪問者の1人として。
私にも到らぬ処はあるわけですから。
もっと楽しい事を書きたいですが、同じような悩みを抱えた方が検索でここを訪れ、正しく読んでくれるよう、正確に伝えたいと思って書いています。