先日、4344 mkⅡを手放した際、レコードを200枚ほど処分した。ここ10年近く、一度も針を降した記憶が無かったLPを中心に。大半が国内盤。中には世評で「名盤」と言われているものも、かなりありました。
その整理の途中、手が止まったのがコレ。
その昔、コルトレーン、アイラー、シェップ、テイラー、JCOA、等々が暴れまくったジャズ喫茶で、その間隙を縫って居並ぶ聴き耳の猛者達を黙らせた一枚。
まっ、それも風化の一途をたどっているかもしれないなぁ~
で、二言目に、エヴァンスの‘Waltz For Debby’が好き、と言う人の話はあまり信用しないけれど、このピーターソンの‘I Remember Clifford’が好き、という方は全面的に信用してしまう。
ノン・ビートで始まり、ロー、セカンド、サード・・・・・と徐々にシフト・アップする彼お得意のスタイルの中、ゴルソン、名曲中の名曲を、途中からTOPギアでダイナミックに飛ばすものの、些かもその曲想から外れることがありません。寧ろ、クリフォード・ブラウンと曲の素晴らしさをピーターソン流で訴えているかのようだ。知らず知らずの内、聴き惚れてしまう9分を超す熱演。
「偉大なる大衆作家」と有り難いような、有り難くないような称号の枠に収まらないピーターソンの真髄がギュと詰め込まれている。
もっとも、エンディングからフィニッシュに掛けて「大衆作家」の面目躍如ですが、これもライブならではのもの。僕如きがいくら褒め上げても信憑性は低いが、聴衆の反応がこの演奏の出来を如実に証明している。
いずれにしても、この「知られざる名演」を未聴の方はジャズ喫茶等で是非、耳通しを。
ピーターソンの‘I Remember Clifford’をさりげなく流すジャズ喫茶って、ずっと通いたくなる店ですね。
折角なので、話を伸ばしてB・パウエルの‘I Remember Clifford’を。手持ちのレコードが3枚。
左の2枚はヨーロッパでの録音(中央はオリジナルのジャケ違い)、右端は64年、アメリカに帰国してからのスタジオ録音。
ヨーロッパの2枚はピーターソンと同じ62年のライブ録音で、しかも収録時間も同様に9分を越している点、不思議と言うか、何故か符丁が合っている。
この頃、パウエルがレパートリーに‘I Remember Clifford’を加えるようになったのは、ひょっとして、自分の死期を覚悟し始めたのかもしれません。
‘at the Golden Circle’では沈鬱な雰囲気が漂い、‘at the Cafe Montmartre’では、幾分、指捌きが生き返っている。いずれも、絶頂期と比べ調子は、かなりダウンしているものの、「天才」として矜持を保ち、聴き手の胸に迫ってくる。
でも、この3枚の中で、一番好きな‘I Remember Clifford’は、実はメロメロなアルバムと評されている3枚目の‘The Return Of ・・・’。
4分台と前2曲の半分の演奏ですが、これは、‘I Remember Bud,Myself’ですね。
「もう、この世に未練はない」と ・・・・・・・
悪くない盤デス(笑)
ピーターソンは昔聴き過ぎてアナログ始めてからは余り
買って無いのですが、早速中古盤が見つかったのでポチ♪
ボク好みのカートリッジが見つかったのでユックリ聴いて
みます♪
チョットだけ信用してくれれば有り難い(爆)
安心しました、今の所、信用しますね、ちょっとだけ(笑)
勿論、名盤ですが、これまでの経験上、直ぐ‘Waltz For Debby’を振り翳す方ほど・・・・・・・でした。
ピーターソンのLP、Valentinのサウンド・キャラクターなのか? 「音」がややもっこりしていて、自分のシステムではそれほど上手く鳴ってくれません。
wooさん好みのカートでは、どうなのか、興味が湧きます。
もっとも、天と地ほどの違いがあるので話にならないのですが(爆)。
ピーターソンの「Something Warm」については、密かに傑作だと思っていたのですが、dodge(bs)さんの今回の記事で確信にいたりました。ピーターソンの定盤で挙げられるものは、だいたい決まっていて、この作品まで言及されることは滅多にないです。
長野市から投稿しています。名古屋は結構気に入っていたので、名古屋が遠くなった点だけは残念です。まあ、転勤族の宿命ですが(笑)。
>名古屋は結構気に入っていたので・・・・・・・・
名古屋から、関東、関西、北陸、九州へ転勤していった友人達、10人中10人が、出来れば名古屋に戻りたい、と言っています。先日も10年以上も前、大阪に転勤して行った友人の息子さんが、突然、「名古屋時代が懐かしい」と自宅に来てくれました。すっかり大人になった彼でしたが、あの当時の笑顔は、そのままでした。名古屋のイメージは、全国的にあまり良いとは言えないようですが、他に移ると、その良さが分かるそうです。
話が逸れましたが、やはり、azuminoさんんもこのアルバムをきちんと評価されていたのですね。なんだか、嬉しくなりました。
長野からの「ラブレター」(笑)、ありがとうございます!
飲み会のオンパレード、羨ましいですね。
隠居してから、まったくありません(涙)
ではでは。
鳴ってはくれます♪
やはり”I Remember Clifford”が秀逸ですかね^^ 彼の
良い部分が凝縮されてる?
B面になると何時ものピーターソン全快でチョッド月蝿いと
言うか、この人ジャズに必要な”間”の部分まで音入れちゃう
ンダナァ(笑)
やはり、そうでしたか。まっ、月とスッポンほどのシステムの差がストレートに出たようですね。クヤチィ~イ(ポロポロポロ)
「間」抜け(笑)になっていないところが「超一流」と、ポジティブに聴いてみましょう。