管理栄養士Atsukoの日々

 コーチングを用いた栄養・食事相談が得意です。
 専門:透析を含む腎疾患・糖尿病・生活習慣病・栄養教育

糖尿病の食事療法

2007-12-13 18:25:02 | 仕事
透析患者さまで、透析終了時の血糖が1度だけやや高った方がおられます。

その方は、糖尿病になりたくないという必死の思いから、
炭水化物を極力減らした食事療法を始めました。

もともとやせ気味だったその方は、あっという間に
4kgも痩せて、ガリガリになってしまいました。

血糖が高くなる理由は、食事量が多いからなるとは限りません。

遺伝素因に加え、運動量や食事の質、インスリンの分泌量、
それにストレスでも高くなる場合があるのです。

闇雲に食事を減らして、体重が減ったとしても、
脂肪が減らずに筋肉が減っていたら、
逆に、インスリンが効きにくくなる体になってしまいます。


糖尿病の疑いがあると診断された方は、
まずは、きちんとした検査を受け、
主治医や管理栄養士と相談をしながら、
生活習慣や食生活を変えていくようにしましょう


医療の現状

2007-12-11 22:19:45 | 仕事
病院は、さまざまな専門職を持った人の集まりですので、
私の目から見た他種職の仕事内容、現状について
機会があるごとに書いていこうかな、
書くとしたら、まずはドクターかしらと思いながら
今日は帰ってきました。

ブログを書く前に、yahooの最新記事のトッピックスに「医療崩壊」という文字が…。

記事を読んで、本当にそうだなと…。

医師の過剰な勤務状況は当院でも例外ではありません。

看護師は、夜勤をして次の日の朝9~10時頃に退勤になり、
さらにその次の日も休みとなります。

でも、医師はそうではありません。
当直明けでも通常と同じように勤務をしています。
勤務も日勤であれば、17時か17時半終わりですが、
その後も、残って仕事をしていることが多いですし、
私達以上に、勉強会などにも出席をしています。
勉強会はたいてい19時から21時か22時くらいまであります。
また、役職がある医師(医局長、院長など)になれば、
院内の委員会(17時30分~開始)にも多数出席しなければいけません。

医師の勤務内容を見ていると、
頭脳明晰であるのは必須事項ですが、
知力に加え、体力、精神力が必要だなと思います。

もし、私に医師になれるくらいの知力があったとしても、
体力、精神力の面でなれないし、
なったとしても続かないだろうなと思います。

また、病院の財政難。
これもあるだろうなと思います。
診療報酬の引き下げが原因です。

他の部門の収支はよく分からないのですが、
病院の入院食がまさしくよい例かと思います。
厚生労働省は、病院は入院食で儲けているからという理由で、
去年4月より入院食の診療報酬を下げましたが、
当院においては、まったくそのようなことはありませんでした。

去年の3月まででも、やや赤字経営でやってきたのに、
診療報酬の引き下げにより、食事の面ではかなりの赤字経営です。

それに加え、
管理栄養士の主な収入源である個人の栄養指導点数は1回130点(金額で1300円)で、
入院中は2回まで、外来では初月のみ2回、次月からは1回しか取れません。

また本人にのみ指導した場合のみ点数が発生し、
家族やヘルパーなどの介護者に指導した場合は、点数はつきません。

ちょっとお金の話になり、いやらしいのですが、
例えば、糖尿病の教育入院では、2週間の入院中に、
管理栄養士は30~40分/日×6日間、患者様に食事の説明を行います。
入院前の他種職とのミーティング、
指導1回ごとの指導内容記録、
入院前・外泊時の食事記録の栄養価計算などを含めると、
1人の教育入院患者さまにつき最低6時間は費やしています。
診療報酬は130点×2回ですから、なんと時給は430円くらいなんです。

栄養部門は、「完全に赤字やな。」とトップの方からは何度言われたことか…。

金額では表せない部分で、貢献していると自負しているのですが…。

「病院の財政難」、とても難しい問題ですが、
病院の一職員として、
一人一人が安心して医療を受けられる時代であって欲しいと願うばかりです。

久々の2連休でした。

2007-12-09 20:48:10 | 仕事
ほんとうに数ヶ月ぶりに
何にも仕事が入っていない2連休を取ることがでした。
1日は休めても、もう1日は研修会があったり、仕事だったりで
ゆっくりする暇がありませんでした。

昨日は、子供達と一緒に昼食用にピザを作りました。

写真を撮ろうと思っていたのですが、
あっという間になくなってしまい、
残念ながらお見せすることが出来ません。

強力粉でピザ生地を作り、
トッピングの一つは
ゆで卵のスライス、ブロッコリー、トマト、チーズ、マヨネーズで
もう一つは、
シメジとたまねぎのソテー(ハーブシーズニングソルトで濃い目に味付け)+チーズにしました。

本当に久しぶりにのんびりとした日を過ごしました。

明日から、また忙しい日々です。

年末、年始もほとんど休みなく働くことになると思います。

毎年、初出勤は『元旦』のことが多いので…。

前回、ブログに書いた濃厚流動食の変更ですが、
今のところトラブルなく、経過しています。
ほんとうにほっとしました。

経管栄養剤

2007-12-05 21:45:41 | 慢性腎臓病(CKD)
入院患者さまのうち、
経管栄養をされている方の栄養剤(市販の濃厚流動食)を
今日より変更しました。

最近は、本当にいろいろな種類の濃厚流動食が増えてきました。
エネルギー、たんぱく質はもちろんのこと、
微量元素・食物繊維・糖質などの種類にこだわった栄養剤が増えてきました。

そこで、今まで経管栄養で問題となっていた点を解消するために
数ヶ月前より、各食品メーカーのパンフレットを見比べながら、
最終的に値段の折り合いのついた商品に決め、
医局、病棟看護部に説明を行い、了解を得て
ようやく今日から変更の運びとなりました。

今までの主な問題点は、
①食物繊維が入っていなかった。
②血糖コントロール不良のため、必要量の投与が出来ない。
という2点でした。

今回は、『糖質調整食品』といって
消化・吸収が穏やかな糖類を使用した商品の中から、
高エネルギー、高たんぱく、低カリウム、低リン、
そして、食物繊維が含まれているという条件で選びました。
(腹膜透析の方は、高カリウムという条件です)

血液透析と腹膜透析の方用に今までも2つの商品を使用していましたが、
両方とも変更をしました。

自分でも「ちょっと大胆だったかなあ。」と思いましたが、
これも患者さまのためを思えばこそです。

患者さまの体調に変化をきたすことなく、経過することを祈るばかりです

そして便通の改善やインスリンの量が減るなどの効果が出てくれば
ほんと、がんばった甲斐があったというものです。

とりあえず、大きな仕事を終えて一安心しているところです。

マラソン

2007-12-04 20:45:37 | 子育て
とうとう師走。

なんだか気持ちが慌ただしくなってきました。
夜の冷え込みも本格的になってきました。

子供達の学校では、今日から週2回、冬の体力作りと称した
朝のマラソン(5分間走)が始まりました。

毎年1月には市のマラソン大会、
2月にも全国から集まる大きなマラソン大会が近くで開かれます。
1月の大会は、早速申し込みをしました。

今年1月に下の子と1kmのファミリーコースを走ったときは、
スタート直前に子供が「おなかが痛い」と言い出したけれど、
コースから抜け出すことが出来ず、
「痛い!痛い!」言う子供を無理やり引っ張って走り、
ゴールと共にトイレへ直行!
というなんとも苦い思い出となり大変でした。

1月のマラソン大会は、小学1年生からエントリーできるので
今度は一緒に走らなくて済みそうです。

2月の大会は4年生からしかエントリーが出来ないので、
3年連続ファミリーコース2kmに家族4人でエントリーとなりそうです。

普段はあまり運動をしていないので、
また2月に向けてトレーニングを開始しなくてはと思っています

でも年々子供達の体力の向上が著しく、
おいてけぼりを食わされるかもしれません