管理栄養士Atsukoの日々

 コーチングを用いた栄養・食事相談が得意です。
 専門:透析を含む腎疾患・糖尿病・生活習慣病・栄養教育

青汁

2011-08-18 17:24:24 | 糖尿病
今、糖尿病医療に携わっている看護師さんが読まれる雑誌の原稿依頼で
「青汁」について調べています。

調べてみて驚いたことは・・・
さまざまな業者からいろいろな種類の青汁が販売されていること!

「青汁」関連の産業は、不況とは無縁なのかもしれないと思いました。

つまり、言い換えれば、それだけ「需要がある」ということ。

何のために購入して飲むのか?と考えたとき、
「栄養があるものを摂取して健康を維持したい!」
「手軽に野菜を摂取したい!」
野菜を摂取する目的は
「食物繊維をたくさん取ってお通じをよくしたい!」
「野菜を取るように言われたから」

などが挙げられるのでしょうか…


ただ、もうひとつ驚いたことは、
「誇大広告」

青汁中の鉄分含有量の比較対象野菜に「ピーマン」を挙げている物もあれば、
(ほうれん草を挙げるのであれば理解できるのですが…)
栄養豊富と述べておきながら、栄養成分が全く記載されていなかったり…


「体に良い」と盛んに宣伝されている青汁ですが、
実は、「人においての有効性を立証できる信頼できるデータはない」のが
本当のところなのです(国立健康・栄養研究所HP参照)

ダイエット飲料の効果(学会報告)

2009-01-16 13:02:19 | 糖尿病
「病態栄養学会モーニングセミナー」より

ちまたで売られているダイエット飲料は、
(低エネルギー高たんぱくの粉末を溶かして食事の代わりに飲むタイプ)
専門的には「フォーミュラ食」と呼ばれています。

このフォーミュラ食、
1日3食のうち何食分置き換えればよいのか?と言いますと、

ずばり「1日1食分」だそうです。

3食すべて置き換えれば、その分痩せやすいですが、
リバウンドもしやすく、
長く続けるとストレスが溜まって、
精神障害をきたしやすいとのことでした。


無理なダイエットは、
体脂肪が減らず、筋肉を減らしてしまいます。

筋肉が減ると、
基礎代謝量(安静にしていて消費するエネルギー量)が落ちますので、
痩せにくく、リバウンドしやすい体になってしまいます。

1ヶ月のダイエットの目標は、
現在の体重の5%以内にしましょう

運動時の低血糖予防

2008-06-11 00:06:43 | 糖尿病
大変遅くなりましたが、
えぐさんからご質問がありました「運動時の低血糖予防」について
書きたいと思います。

普段の低血糖時の対処方法は下記の通りです。
1)おかしいなと思ったときは、できれば血糖値を測り、値を確認します。
2)低血糖の場合は、80kcal程度の食品(ブドウ糖20g、アメ3~4個、ジュースなど)を摂取し、10分程度様子をみます。特に、α-グルコシダーゼ阻害薬(商品名:グルコバイ、ベイスン、セイブル)を内服している場合は、必ずブドウ糖を内服してください。
3)10分程度待って、低血糖症状が治まらない場合は、再度80kcal程度の捕食をします。
4)低血糖症状がなくなる、あるいは血糖が正常値に戻った後、今度は次の食事までの時間を考えます。2時間以上空く場合は、80klcal程度の捕食をします。50~100g程度のおにぎり、あるいはビスケット3枚程度食べておきましょう。すぐに食事になる場合は、通常と同様に処方通りの薬を使用し、食事を摂取しましょう。

そして本題の運動量の多い時の低血糖予防ですが、
運動前に上記の4)と同様、40~80kcal程度の補食をします。
長時間のハイキングなどゆっくりした運動をするときは、消化吸収に時間のかかるせんべい、ビスケット、パン、おにぎりなどの炭水化物を食べます。運動が長く続く場合は同じような食品を1~2時間ごとに追加します。
テニスやランニングなど短時間に大量のエネルギーを消費する運動の場合は、吸収が速いブドウ糖を含む清涼飲料水、ブドウ糖末を摂るようにします。

参考になりましたでしょうか?。

栄養士さんはどうやっているの?~食事編~

2008-05-13 22:22:53 | 糖尿病
「栄養士さんはどうやっているの?」

栄養相談で患者さまによく聞かれます。

「食事や運動を勧める立場の人間はどうしているだろう?」
患者さまにとっては気になることと思います。

腕などの骨は細いので患者さまから見ると見た目が多分細く見えるのでしょう。
余り努力していないように思われたり、小食とも思われているようです。

でも実は自分の食事、かなり意識して気をつけています。

下記のようなことに気をつけていると話すとすごく驚かれます。

実は今日も聞かれ、話をすると
「栄養士さんも努力しているんや…。」と言われました。

1)毎食野菜をしっかり摂る。
2)朝食には必ず果物と牛乳(乳製品)を摂る。
3)朝はしっかり、夜は軽めに済ませる。

朝と昼の主食の量はとにかく多い方だと思います。
背が低い割にはたくさん食べるので驚かれてしまいます。
栄養士数人でお昼ごはんに行くと、必ず私の分だけ多くごはんを盛ってくれます。

でも夜は軽めです。夕食の検食をして帰ることも多いので、
帰ったら子供達の分だけ食事を作り、
自分は残りで済ませたりします。

マヨネーズ

2008-05-03 22:22:40 | 糖尿病
今日は、血糖コントロールのために入院中の患者さまの病室へ訪問しました。

でも気になることが・・・。

本人様の話を伺っていると、
「血糖を下げる」、「コレステロールを下げる」と言われている食品は
必ず試すとの話。

そこで話題になったのが、コレステロールを下げるマヨネーズのこと。

コレステロール高いので、野菜には必ずかけて食べると・・・。

トクホにもなっているこの商品ですが、
でも実は、エネルギーは普通のマヨネーズと変わらないのです。

商品説明にもきちんと書いてあるのですが、
「1日の摂取目安量は1日15g(大さじ1杯)」です。

それ以上摂ると、エネルギーがオーバーし、効果が得られなくなります。

トクホのマークがあっても、きちんと目安量を守らないと意味がありません。
商品を買ったら必ず1日の目安量(血糖が気になる方はエネルギー)を
必ず確認しましょう!

ちなみに今日の患者さまは、1日に大さじ3杯以上は摂られていたようで、
それだけで、ごはんを大茶碗1杯(200g)食べたエネルギーと同じになります。

トクホを買う際は必ずラベルを確認したり、管理栄養士に相談したりしましょう!