管理栄養士Atsukoの日々

 コーチングを用いた栄養・食事相談が得意です。
 専門:透析を含む腎疾患・糖尿病・生活習慣病・栄養教育

子供に責任を取らせる~自己責任~

2009-09-02 10:44:23 | 子育て
キャリアデザインセミナーを担当して下さった大野先生より、
「自己責任」ということを教えてもらいました。

何か本人にとってよくないことがあっても
それはすべて本人の責任、すなわち「自己責任」だと…。

先生のお子さんは3人おられるのですが、
上の娘さん2人がお医者さんで、3番目の長男さんは医大生だそうです。

でも一度も「勉強をしなさい、宿題をしなさい」と
言ったことがないそうです。

息子さんが通っていた高校では赤点を取った場合は、
親が成績表を取りに来るよう連絡が来るらしく、
息子さんも赤点を取り、先生も学校へ呼び出されたようです。
その時「悪い点を取るのは、本人自身が勉強をしないからなのであって、
親の責任ではありません。今後、呼び出されても私は来ません」と
担任の先生に言われたそうです。
それからは、息子さんのクラスだけ、その習慣はなくなり、
先生は、息子さんのお友達から感謝されたそうです。


また朝、「起きなさい!」と言って起こしたこともないとか。
お子さん、一人一人何回か遅刻をしたけれど、
その後、きちんと自分で起きれるようになったとお話し下さいました。

親が、学校に遅刻をしないように毎朝起こしていたら、
それに甘えて起きなくなるし、
遅刻をするとどうなるのか、
遅刻をしないようにするにはどうしたらよいのか、と考えなくなる。

それがすべての行動において当てはまることで、
「考える習慣が身につかないから、
環境が変化すると、ついていけない弱い子ができるのだ」
とお話し下さいました。


実は、私自身、コーチングを勉強しているのにもかかわらず、
下の子(息子)に指示命令をしてしまい、結局、
息子がふくれっ面をするし、
そんな顔を見て私も怒ってしまうということが
ほぼ毎日のようにありました。

最近は反抗的な態度をとるようになってきたので、
このままいくと、高学年になったら、より反抗的になって
中学校で家庭内暴力が起きて、
最悪、親を包丁で殺したなんて事件に発展しかねない

何とかしたいと思っていました。


指示命令してしまう原因は、
帰ってきて時間があるのに
「宿題を早くせず、結局寝る前に慌てる」ということでした。

それで「遊んだものがそのままになって部屋も汚れるし、
寝るのが遅くなり、朝が起きられない」、
時間がないから「朝ごはんをちょっとしか食べない」、
「いつまでもやせっぽっち」

という構図が出来ていました。

だから、ついつい「宿題やったの?」
「遊んだらかたずけしなさいっていっているでしょ!!」
「昨日、寝るのが遅くなったから、朝起きられないんじゃないの!」と…

今日は言わないでおこうと意識しても、やっぱりできませんでした。

でも大野先生の話を29日に聞いて、
その日の晩に息子に伝えました。

「お母さん、今日から何にも言わないようにするよ。
言うと怒るでしょ。それに、お母さんもいやな気持になるから。

その代わり、すべて『自己責任』だよ!

遅刻しても、宿題忘れても、お母さんの責任じゃない。
自分が悪いからだよ。
もし自分が、遅刻したり、宿題忘れたら、自分で反省して、
自分で対応策を考えて行動をするようにしなさいよ。」と話をしました。

それから4日目。
なんと、宿題は、友達の家に行くときは、
持っていってするようになり、
寝る前に給食のお箸もきちんと出せるようになりました。

何よりも、怒らなくて済むので、私の気持ちも楽になりました。

もし、私と同じような悩みを持たれている方がおられたら
ぜひ実行してみてください


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶりです。 (えぐ)
2009-09-03 20:41:57
いろんな事に取り組むあつこさんのひたむきさにはいつも感心しております。
子供に責任を取らせる…
私はその言い方は子供にはあまりに重すぎるような気がします。
責任を取らせるというよりも「責任を持たせるように導いてあげること」と私は思っています。
私も子供には勉強しなさいと怒ったことは一度もありませんし、成績が下がっても決して叱りませんでした。「あなたがもしこの成績に悔しいと思う気持ちがあるなら今後目いっぱい頑張ればいい。もし何とも思わないならこの先それなりの学校に行けばいい。お母さんが学校に行くわけじゃない。怒られても嫌なら勉強したくないないでしょ。やるのはあなただから」と。本人はその後頑張って一桁の順位をとりました。友達の親は成績が悪いと叱られると言っていた時に息子は、うちのお母さんはどんなに点数悪くても怒ったことがないと言ったらうらやましがられたそうです。ある時ガタンと成績が下がった時に笑って「あんたの成績ってエレベーターみたい!下がるだけ下がったら?あとは上がるだけじゃん」って言ったことがありました。息子は呆れていましたが…。実は息子は去年の受験に全て失敗して今一人暮らししながら県外の予備校に行っています。受験前の先生との面談で「合格は難しい」と言われたんですが「息子が決めたことですから、息子の受けたいところを受けさせます」と。息子には「先生に無理と言われたけどあなたの選択を支持するからから目いっぱい頑張りなさいと。」。で落ちた息子はかなりのショックで先を考えられる状態ではなく放心状態でした。でも、どうするかは考えないといけないので「宅浪か予備校か、それも地元か県外の予備校か決めなくちゃいけない。もし、もう一度同じところを目指すなら家を出て大学のある場所の予備校へ行きなさい。お金の心配はしなくていいから。後の事はあなたを信じてお母さんがサポートするから」と。そして息子は「もう一度受ける。頑張るから」と。今息子はマンションで自炊しながら(時折晩ご飯の相談の電話が来ます)遅刻ぐせと格闘しながら目いっぱい頑張っています。
子供の反抗期というのはある時期のものです。息子も中三から高一にかけてそうでした。家庭内暴力を起こす子供と言うのは、家庭環境、親子関係、友達関係などいろんな状況が重なって心が壊れた状態なんだと思います。まして包丁を持ち出すなどと…。私はどんな時でも子供を信じてきました。親とは、どんなことがあってもまず子供を信じてあげることが大事なのではないでしょうか。自分の時はどうだったか考えれば、叱られれば口応えしたし直しもしなかった。部屋が汚いからと死ぬわけじゃありません。息子の部屋もかなり汚かったですが、あるとき突然部屋の掃除をしだして、「なんかさっぱりすっきりした!」と。数日後には元に戻っていましたが…。遅刻しても「自己責任。お母さんは呼び出しには応じないからね」と。朝ごはん食べなくても「そうね、朝ご飯ぬいても死なないから」と笑ってました。でも昼と夜はものすごく食べていましたし。息子もかなり痩せてますが風邪ひとつひきませんよ。子供は「そうなってみて始めてわかる」のです。命にかかわること、人に迷惑がかかること以外であれば、黙って見守ることも必要かと…。イライラするでしょうが慣れればイライラしなくなりますよ。私は教育ママではありませんしなるつもりもありませんでした。頭の良し悪しよりも、最後まで投げだすことなく1人でも一生懸命頑張れる子に育ってくれればと思ってきました。母子家庭の我が家では私が死んだら息子は一人で生きていかなければなりません。だから今はできるだけ精神面でサポートしています。離れて暮らしながら心配だけど息子からのヘルプの電話は最後まで息子から電話を切るまでは何時間でも会話に付き合っています。偉そうなことを言いましたが、反抗期は子供さんの成長の過程です。子供さんを信じて見守ってみたらどうでしょう。こうしなさい!じゃなくこうするのもアリじゃない?に変えると考える力もつくかと思いますよ。
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お返事が遅くなりました。 (あつこ)
2009-09-13 22:12:32
この1週間は、毎日、日中は打ち合わせの日々で、
毎晩、翌日の打ち合わせに備えて、勉強するという日々でした。

そんな状況でしたので、えぐさんのコメントにきちんと向き合う気持ちの余裕がなく、お返事が遅れてしまいました。

すみません。

私自身も、小学生の子供に対する「自己責任」における親の役割とは、「日々の出来事を通し自己責任が取れる大人になれるよう、少しずつ導いてあげる」という意味と捉えています。

分かりやすいように後で補足した言葉が、
逆に誤解を与えてしまったようで、申し訳ありませんでした。

言葉の選び方、難しいなとつくづく感じております。

私には、男兄弟がいませんので、
本当に男の子の行動というのが理解できない部分が多いです。

未知の生物に感じることもしばしばで、
手探り状態の毎日です。


ですので、えぐさんの子育て体験、本当に参考になります。

また、いろいろと遠慮なくコメント下さり、ご指導ください。

よろしくお願いします。

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とんでもないです。 (えぐ)
2009-09-14 19:03:49
私こそ、ごめんなさいね。
私があれこれと言うことじゃないと
コメントしたことを後悔しています。
実は息子が小さい時はよく叱っていました。
言っても聞かない時や口答えすると叩きもしました。
でも、ある時息子が描いた絵を見て(この時代、仕事で普段いない分、息子の心の状態を知りたくて息子に落書き帳を預けていろんな絵を描かせていたので)その変化に、このままじゃいけないと気付き、いろんな育児書を読んだり周囲の人の体験談を聞いたりして、「子供を変えるのではなく、親が、私が変わらなきゃいけない」と思ったのです。
だから、私自身息子を通して息子によって親にしてもらったと言ってもいいくらいです。
もちろん未だに親としてはまだまだ未熟ですから本当に偉そうなことは言えないのですが…。
ただ19年間息子を育てて来て
泣き、笑い、子育ての悩みと格闘しながら育てて来て
男の子ってあれこれくどくど言わなくても
ちゃんと頭ではわかっているんだと
納得しました。
そして、ある時期からちゃんとやるようになるんだと。
だから、子供の性格、心の成長に合わせながら
じっくり対応していかれたらよいかと思います。
友人に相談された時にも、子供の性格を見誤ると子供を壊してしまうから気をつけてと言っています。
そして子供とちゃんと会話をして子供が何を考え思っているかを知ってあげてと。
子育ては人それぞれ。
マニュアルはないから…。



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本当ですね (あつこ)
2009-09-15 22:24:08
同じ親から生まれて、同じように育てているつもりなのに、
上の子と下の子は、まったく性格が異なるので、
本当に対応に苦慮しています。

えぐさんのおっしゃる通り、個々の性格と心の成長に合わせて
その都度、きちんと向き合いながら対応することが大切だなとつくづく感じる今日この頃です


こちらは、夜少し冷えるようになってきましたので、
えぐさんの地域は、より一層夜は冷えるのではないかと心配しております。

お体、ご自愛くださり、
今後も母親11年目の私にアドバイス下さいませ
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お気づかいありがとうございます (えぐ)
2009-09-18 13:32:05
あつこさんもお忙しい毎日で
とても大変だと思いますが
無理なさらず
お身体に気をつけて
お仕事なさってくださいね。
北の地より
微弱ながら応援しております。
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私も聞きたい。 (おちゃ。)
2011-09-15 12:57:07
だいぶ過去のブログのようですが、
拝見させていただき、非常に感慨深いところがありますので、ご意見頂戴したいです。

小2の娘がいます。
私自身、自己責任を取らせる育児です。

ですが、やはり、厳しすぎる。という意見をよくもらいます。

自己責任がとれるように導く。というのが良くわからないのです。


導くために、日々のステップをどう設定したらよいのか、お考えがあれば、お話聞きたいです。



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おちゃさん、お返事が遅くなりすみません (あつこ)
2011-11-06 22:39:14
おちゃさん、コメントをありがとうございます。


9月にコメントを頂いていたのにもかかわらず、
御返事が大変遅くなりすみません。

最近、ブログを携帯から投稿することが多く、
パソコンでコメントをチェックしておりませんでした。すみません。

おちゃさんには、小2の娘さんがおられるのですね。

かわいいときですね。

ご質問は「お子さんが自己責任が取れるように導く」ためには、日々のステップをどう設定したらいいのか?ということについてですよね。

私もまだまだ、子育て途中なので偉そうなことはいえませんが、
私が実行していることは

「子供の言い分をとりあえず最後まで聴く」ことでしょうか…

話を最後まで聴くというのは、案外とできそうで、できないことなんですよね。

例えば、自分が、イライラしていたり、何かの言葉に引っかかって逆に質問攻めにしたり、
先入観を持って物事を見ている時などは、
自分自身が人の話を聴く状態にない時ですので
、そんな時は避けられた方がよいと思います。

それから話を聞くポイントですが、
・本人気持ち、
・目標(やりたいこと、こうなればいいなという理想など)、
・その目標をかなえるためにはどうすればよいのか(何を実行するのか)、
・実行はいつからするのか

です。

こればコーチングというコミュニケーション手法のGROWモデルをもとにしています。

私は、管理栄養士向けにコーチングを教えております。

もし、さらに詳しく知りたい場合は、お電話でも御相談にのりますのでおっしゃってくださいね。
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