管理栄養士Atsukoの日々

 コーチングを用いた栄養・食事相談が得意です。
 専門:透析を含む腎疾患・糖尿病・生活習慣病・栄養教育

経管栄養剤

2007-12-05 21:45:41 | 慢性腎臓病(CKD)
入院患者さまのうち、
経管栄養をされている方の栄養剤(市販の濃厚流動食)を
今日より変更しました。

最近は、本当にいろいろな種類の濃厚流動食が増えてきました。
エネルギー、たんぱく質はもちろんのこと、
微量元素・食物繊維・糖質などの種類にこだわった栄養剤が増えてきました。

そこで、今まで経管栄養で問題となっていた点を解消するために
数ヶ月前より、各食品メーカーのパンフレットを見比べながら、
最終的に値段の折り合いのついた商品に決め、
医局、病棟看護部に説明を行い、了解を得て
ようやく今日から変更の運びとなりました。

今までの主な問題点は、
①食物繊維が入っていなかった。
②血糖コントロール不良のため、必要量の投与が出来ない。
という2点でした。

今回は、『糖質調整食品』といって
消化・吸収が穏やかな糖類を使用した商品の中から、
高エネルギー、高たんぱく、低カリウム、低リン、
そして、食物繊維が含まれているという条件で選びました。
(腹膜透析の方は、高カリウムという条件です)

血液透析と腹膜透析の方用に今までも2つの商品を使用していましたが、
両方とも変更をしました。

自分でも「ちょっと大胆だったかなあ。」と思いましたが、
これも患者さまのためを思えばこそです。

患者さまの体調に変化をきたすことなく、経過することを祈るばかりです

そして便通の改善やインスリンの量が減るなどの効果が出てくれば
ほんと、がんばった甲斐があったというものです。

とりあえず、大きな仕事を終えて一安心しているところです。