ぽてと倶楽部

じゃがいも伝来の地 『長崎』
雲仙普賢岳の裾野に広がるじゃがいも畑。
ここ愛野町は北海道に次ぐ「ポテト王国」です。

種イモ増殖栽培

2013-02-01 | じゃがいも(デジマ)
長崎は朝から弱い雨が降っています。
きのう「種ばれいしょ」の植え付け終了しました。

よく質問されるのがこの種イモ増殖栽培。
簡単に言うと秋作の種イモを獲るための栽培で出荷はしません。



この「種ばれいしょ」は採取組合より仕入れます。

品種ごとの「原原種イモ」は、(独法)種苗管理センターで管理され、
ウイルスフリーの無菌状態の圃場で栽培され、
次に道・県へ委託配布されさらに増殖されます。

採種組合はこの「原種芋」を仕入れ、
厳しいチェックのもと増殖栽培された「種ばれいしょ」だけが
私たち一般生産者のもとへ配られてきます。

つまり、種の管理はピラミッド形式で頂点にある原原種芋は希少で、
増殖を繰り返すことで一般栽培の種イモとなるのです。

私たちが口にしているジャガイモは、
原原種芋からみると数世代下の玄孫(やしゃご)ということですね。

私たちはこの「種ばれいしょ」を仕入れるのですが、
非常に高価なため、種イモとして使うにはコスト高になります。
そこで、春作で一度自家増殖したイモを
次の秋作の種イモとして使用するというわけです。







種イモ増殖栽培は、なぜか田んぼが良いと言われています。
冠水を防ぐための水の溜まり場として溝切りしています。



日記@BlogRanking

  ←クリックで応援をお願いします

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 植え付け準備完了 | トップ | 女性に人気の柑橘「はるか」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿