新鹿山荘控帳

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濱嘉之「濁流資金」

2014-11-05 18:42:09 | 読書
私にもいくつかこだわりがあります。
その中でも第一の趣味である読書に関するこだわりがあります。その代表的なのが、欲しい本を発行日に買う事です。中には発行日以前に書店に並ぶことがありますので、その時は大喜びです。書店に週に2~3回顔を出しますから、なんとかそのこだわりを満足させてきました。

ところが何と。濱嘉之は全部買っているのですが、本作品を書店で見つけたのが奥付の発行日から1ヶ月以上経っていたのです。大ショックです。
原因の一つには、濱嘉之の新刊が長い間発行されていなかったことにあります。文春文庫と講談社文庫の書き下ろしなのですが、そのコーナーのチェックが疎かになったのでしょうか。それにしても猛烈なショックでした。
購入した書店ではなく、男性店員の多数いる大型店に出向き書店のPCで、奥付通りに入荷しているか確認してもらったほどです。その書店にも13冊入荷していたそうです。重ねてのショックでした。

さて本の紹介です。本日病院で3時間待たされ、お蔭で読了です。
【濁流資金】文春文庫
お馴染みの警視庁公安部・青山望が主人公です。お馴染みの同期のカルテットの話です。全員警視で新しい人事異動で困難な事件に挑戦解決していきます。
ノンキャリアの警視の4人がそれぞれの立場で、大型事件を解決していきます。
仮想通貨取引所の社長が自宅前で銃殺された事件と財界の若手のホープが次々と変死をしていく事件が発生、日本の裏の世界が暴かれていきます。
我々一般庶民には全く関係ない事件ではありますが、たまたまその事件の目撃者になんかなったらヒッチコックの映画ではありませんが巻き込まれサスペンスになってしまいます。
ですが、小説とはいえ、やはり現実にありそうだいや現実に実際ある事件だろうなと思ってしまいます。

もう一つこの小説で思う事は、主人公たちが警視と言う幹部警察官が主人公です。せいぜい警部どまりの一般警察小説と異なり、かなり地の文章で警察特に警視庁の人事などについての背景が詳しく解説されています。
初めて読むときは、この地の解説がうるさく感じられ早くストーリの展開を読みたいと、じれてしまいますが、2読、3読になりますとなるほどと納得できるようになります。
面白かったです。



さて講談社文庫の「黒田純一」シリーズの続巻はどうなったのでしょうかね。
万世橋署署長でやっと婚約者が出来た彼は、どうしているのでしょうか。気になりますね。

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