新鹿山荘控帳

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佐藤 優「サバイバル宗教論」

2014-03-16 17:38:05 | 読書
私の一番長い趣味は、読書です。興味の対象は広い方ですが、この数年傾向が大きく変わってきております。
まず大好きな歴史小説を含め、所謂小説がだんだん興味が無くなってきております。いくつか既に紹介しておりますが、実録、内幕、ドキュメントなどに対象が変わってきております。

また長年の傾向として、数年に一度、難しいと言いますか難解なレベルの高い本を読みたくなります。でも決して読み終わったと言う事にならないのが、いつものことです。

今回の佐藤優氏の「サバイバル宗教論」(文春新書)もその類の本です。内容を簡単には説明できないのですが、「はじめに」で説明されているところを紹介します。
≪本書は、臨済宗相国寺派の教化活動委員会研修会での四回の連続講義を与えて頂いた。主に相国寺派の僧侶を対象に行われた。仏教専門家を対象に、キリスト教の視座から見た現下の危機に対する克服の処方箋について話した。その後この記録を宗教専門家でない読者のために再編集した≫と書かれています。(私が一部省略しています)

目次を紹介すると、
1.キリスト教、イスラーム教、そして仏教
2.「救われる」とはなにか
3.宗教から民族が見える
4.すべては死から始まる
各章には講義内容やそれに関する現在の情勢についての質疑応答が付けられています。

佐藤優氏については、ロシア大使館に赴任した時代の活躍もそうですが、そのロシア時代に活躍できた佐藤氏の大学時代の勉学について大変興味があったのです。普通の大学で普通に過ごしてきた自分の大学時代に比べて、あまりにも違う勉学にある意味憧れさえ持っているのです。
同志社大学神学部卒業とは認識していたのですが、この本で、同大学院神学科修了と知りますます驚いたのです。

2月26日に購入し毎日持ち歩いていたのですがなかなか読み進まず、もちろん内容が理解できるわけでもなく、線を引くかとも思いましたがとりあえずまず読了することにしました。数日前に読み終わったのですが、ほとんどわかりません。ブログに紹介するのを躊躇したのですが、気の抜けた時期に紹介するのもみっともなく、本日取り上げました。

これから蛍光ペンでも持って、また毎日読んでいくつもりです。
大学院終了の著者がプロの僧侶に対して講義した内容ですから理解できるわけもありませんが、上っ面の少しでも引っかかればと思っています。
学問としての宗教学の難しさを少し覗いた気がしています。校舎の窓からガラス越しにですが。

解説できない事を紹介する困難を感じています。でも、タイトルの「サバイバル宗教論」はちょっと違和感を感じています。


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