新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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ホルスト:組曲「惑星」懐かしい聴き比べ

2008-05-27 17:24:41 | ドライブ
私が最初に買ったクラシックは、冨田勲の「組曲:惑星」です。勿論LPです。
なぜ富田勲だったかは覚えていませんが、当時珍しかったシンセサイザーでの演奏だったからかもしれません。
東名高速から電波を飛ばし、それを受信した音声をシンセにかぶせ、宇宙の旅の効果を上げるなんていう手法に感心したものです。

そして感動したのは、「木星」です。現在では平原綾香のジュピターが有名になってしまいましたが、実は私の結婚式か葬式の挿入曲として「木星」の第2部を密かに考えていました。ですが彼女が歌ってから、ちょっと気落ちしています。イメージを少し変えてしまっているからです。

挿入曲はまだいくつか候補がありますから、そちらにするか。

さて冨田勲を購入してから、彼のシンセの取り組みとか苦労を知るようになり、むしろシンセサイザーに関心が移り、その後「姫神」という日本のシンセの曲にのめりこんでいくのでした。

LPはその後物理的に聞く方法がなくなり、CDで「姫神」を購入するようになりました。

平原綾香の「ジュピター」を聞いてから、もう一度冨田勲を聞いてみたくなり、今日冨田勲と、そして本来の「惑星」を比べるつもりで、小澤征爾指揮のボストン交響楽団の「惑星」を借りてきました。

20十年ぶりくらいで冨田勲を聞いてみましたが、1回目はちょっとがっかりしました。昔ほど感激しません。現在の音響技術と言いますか、うるさいほどの合成技術があります。それに比べると当時の機器の能力の限界まで使っての演奏とは思いますが、シンプルで単純な演奏と感じてしまいました。
それと、内蔵している当時のコンピュータが初期のもので、その処理能力は現在のものと比べるのは可哀想なくらいです。
当然、ボストン交響楽団の演奏の方が、本来の交響楽の重奏感を感じてしまいました。

それでも、今日1日車に積んで聞いてみました。若い頃の1日が浮かんでくるようでした。
でもその節々に流れる音色は、シンプルでどこかで聞いたことのあるものです。でも言い換えれば、先駆者の富田の技術を、後発の演奏者がかなり影響を受けたということでしょう。

LPを出してきて、ジャケットを久しぶりに眺めてみようと考えています。
コメント
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