あすきなまこブログ

七宝焼を焼いています。

ふるさとのない生活

2008-08-02 23:00:36 | 人生
今日は、町内の盆踊りに行ってきました。わし自身は、別にボンオドリャーではなく、小学生の付き添いで行ってきたんですけど…。彼らは、毎年たのしみにしているみたいなんで…。いそいそと甚平に着替えたりしてるし…。

で、提灯だのやぐらだの、踊る人々だの、ぼんやり見てたんです。かなりの人が来ていました。


…そして、ずっとここにいるなあ…って思ったのです。

「ふるさとは遠くにありて思うもの…」っていう詩を、昔、学校で習いました。なんか、悲しいうただよなあ…。遠くに行かなければいいのに…って、多分、その時思ったんです。そして、自分の人生から、悲しみはできるだけ排除して生きていこうと思っていたころなので、何処にも行かなければ良いんだ…って、そう思い込んだのでしょう。
そして、わたしは、生まれたところに住み続けることを選びました。(だから、わたしには帰るべきふるさとはありません。現在進行形だからです。)

それから、いろいろな友達に会いました。転校を重ねていたせいで、ふるさとと呼べるところを失ったひと、自分の生まれ育ったところがあまり好きではないというひと、または、家から離れなければ潰れる…というようなひと。自らの意思で、どんどん遠くに行くひと…。新しい場所に住み、そこをふるさととしていくひと…。ここが好きだ…と言いながら、それでも遠くに行ってしまうひと。

ひとそれぞれの生きかたがあるのはわかっているし、または抗えない運命みたいなものに連れて行かれるひともいるのでしょうが、ざわめきのなかで、なんだかさびしい気持ちになってしまったのでした。

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