あすきなまこブログ

七宝焼を焼いています。

そして眠ってみた夢

2008-03-11 08:56:06 | Weblog
バスに乗り込むと、それは、学生時代の漫画倶楽部のOB会行きのものだった。
少ししか在籍していなかったので、メンバーの顔はうろおぼえなのだが。ひとり、親しくしている人が補助席に座っていた。彼女は、この会のために遠くから帰ってきたらしい。

会場は吹き抜けで、二階部分にベランダがついている。みんな、思い思いの場所に座って、話をしている。一階では、紙や色紙にイラストを描きはじめた人たちがいて、それをベランダ部分から身を乗り出して見る事ができる。
もう、まんがを描いていない人も多く、それでもとても楽しそうに談笑している。

会場を出ると、昔お世話になった女性に会った。ドレスアップしていて、きれいだ。久しぶりだし、「話せますか?」とたずねると、にっこりとして「ほんの少しなら。」と言われる。それは、やわらかに拒否されたように感じる。それでも、今悩んでいるポイントを二言三言で伝えて、そして人ごみに紛れて、離れた。
(現実の彼女は、もっと気さくなひとで、わたしはこんな風に拒否されたことは一度もない。むしろ、幼かったわたしのほうが気後れして、うんと年上の彼女の前に出ると緊張して、あまり親しく出来なかったような…)

外にはいくつかの特設ステージがあり、花火が上がったり、サラリーマン旋盤ショーをやっていたりする。

タクシーで帰ったのだが、途中で津軽に行くという茶摘み姿の女性ふたりに、替わってくれと言われ、わたしはタクシーを降り、そこまでの料金を払おうとしている。外は雨。



…後味のいい夢とは言えないが、なつかしい思いが残った。
けれど、この夢が、人生最後に見るという走馬灯のように、まんがが描けなくなる前に、まんがを通してかかわってきた人たちに逢わせてくれた…というような夢でないことを、痛切に祈った。
ほんとうに、もうずっと祈ったことなんてないのに、ベッドの中で祈ってしまった。
どうか、まだなにか、描けますように。かみさま、どうか、おまもりください、と。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 道に迷う(いつもだけどさ!) | トップ | 髪を切る »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事