二重の虹
2020年令和2年9月26日(土)曇りのち時雨。
夕方にスーパーへ出かける時には雨は降っていなかった。買い物を終えて店の外に出ると雨が駐車場のアスファルトを濡らしているのが見えた。
車に乗って帰途につこうとした時に霧雨が降り出した。すぐに空に虹を見つけた。色彩のはっきりした、太く美しい虹が窓ガラスの隅に見えた。
賀茂川端に出て橋を渡ろうと信号待ちをする時、フロントガラスの正面に、青空に浮かぶ太鼓橋のように虹が再び現れた。
デジカメに撮りたいけれど橋の上に車を止めるわけにもゆかない。それで、しばらく走って畑の近くの道の脇に空き地を見つけて車を止めた。そしてバックのなかからデジカメを取り出して空の虹を撮るために外に出た。
しかし、その場所からは橋の上で見たような切れ目のない大きな半円の二重の虹は見られず、どうしてもファインダーの中に電柱や電線とか、また不似合いの家屋や木々が遠くに写ってしまう。
やがて虹の橋も円弧の真ん中あたりが薄くなって消えかかっているように見える。きれいな色彩とよい構図を探そうと畑の方向に進んでゆくと、蕾を破ったばかりの彼岸花が畔道に咲いていた。露に濡れて揺れる白いコスモスの花も秋の到来を心に刻む。
大空を半円で仕切ったような太くきれいな二重の虹は、もうどんなにカメラを傾けても探すことはできなかった。夜に見た夢がどんなに懐かしくとも、朝にははかなく薄れてゆくように、薄れてゆく記憶の中に二重の虹の姿もただ消えてゆくのみだ。
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京都に「二重の虹」出現 夕焼けと共演、180度のアーチが街覆う
2020年9月26日 18:30
京都市内を覆うようにかかった大きな二重の虹(26日午後5時31分、京都市中京区・京都新聞社から東を望む)
京都市内で通り雨があった26日夕方、大きな二重の虹が見られた。夕焼けに染まる街並みを覆うように、鮮やかに空を彩った。
虹は雨が弱まった午後5時30分頃、東の空に現れた。くっきりとした七色の外側にも、うっすらと大きな虹が架かり、夕焼け時の15分間ほど、美しいアーチが楽しめた。
(京都に「二重の虹」出現 夕焼けと共演、180度のアーチが街覆う|社会|地域のニュース|京都新聞 https://is.gd/hJSygW)
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