作雨作晴


日々の記憶..... 哲学研究者、赤尾秀一の日記。

 

風薫る五月

2007年05月02日 | 日記・紀行

風薫る五月

五月に入った。風薫る五月と言いたいところだけれど、昨日今日は先の昭和の日の頃のようには快晴にはならず、空も曇りがちで雨模様でさわやかな風は吹いてこない。桜の花もすっかり散って、その跡に新緑がさわやかに眼に入るようになった。早朝、街を走っていると、眼に入る街路樹がとても美しい。晩春からまもなく初夏へと、季節のめぐりはあわただしい気さえする。

明日は五月三日の憲法記念日、さらに鯉のぼりが空に舞う、端午の節句の子供の日へとまことに意義深い祝日が続く。

昔、子供の頃に銭湯で菖蒲湯に浸かったことがある。そのとき匂った菖蒲の葉の香を懐かしく思い出す。今ではそうした風習や伝統もすっかり廃れてしまって、菖蒲湯などに入ったこともない人も多いのではないだろうか。平安時代の枕草子などにも、この日には薬玉を飾り、軒に菖蒲の葉を挿したことが記録されている。

平安時代の菖蒲から、武士の鎌倉時代になって「尚武の日」になったようである。現在では戦後の「平和主義」のためにこうした祝い方は嫌われているようだ。武とは、本来矛を止めることであり、真の平和主義のことだと思うのだが。何事にも表と裏がある。日本国憲法の第9条についても、その意義とともに、その限界について、今日特にその否定的側面について深く研究される必要があると思う。

 


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