風のささやき 俳句のblog

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ブナの林で 【詩】

2021年11月04日 | 

「ブナの林で」

黄色に色づいた ブナの葉っぱは
風に揺れる パッチワーク
その布地は充分な陽射しに 潤って

どんな器用な手が どんな繊細な針で
残さず葉っぱ 縫い合わせたのだろう
ところどころの綻びも 風合いが洒落ているから

青空が 嫉妬している
こんなにも 晴れているのに
雪のかかった 山頂も見えるほど
雲を 取り払っているのに
主役をすっかりと 奪われてしまって

いつ以来だろう 僕の目が
こんなにも明るく 感じられて
戸惑いを 隠しきれないのは


紅葉と陽光の境どこにある一本の木だ後光差してる 【短歌】

2021年11月03日 | 短歌
暖かな秋の午後でした
子供たちを連れて公園へ出かけました
ちょっと遠い場所にある公園ですが
子供たちの遊具が充実しているので
時々自転車で連れて行きます

その公園の木々も
すっかりと色づき
子供たちの足元には
落ち葉が敷かれていました

子供たちの遊ぶ様子を眺めながら
僕はそれらの木立を見上げたのですが
紅葉が陽射しと入り混じり
何とも言えない美しさです

まるで後光が差しているように眩しく
有難い気分さえ感じられてきました