風のささやき 俳句のblog

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澄んだ空編隊を組み赤とんぼ寂寞落とす爆撃機のよう【短歌】

2020年10月07日 | 短歌

澄んだ空をたくさんの赤とんぼが
泳いでいました

透明な羽をきらつかせる
まるで小さな爆撃機の群れのよう

どこという目標もなく
地上に寂寞を落とし続けて
風景がどこか寂れて見えます

農作物を支える支柱や
疲れた草木には
沢山のとんぼが静かに羽を休め
次の爆撃に備えています

この空から赤とんぼが消えたら
肌寒さも一層増すのだろうなと
身震いを感じました



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