風のささやき 俳句のblog

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雪白し可憐な唇盗み見る 【季語:雪】

2019年02月02日 | 俳句:冬 天文
その日は朝からちらほらと
雪が降っていました

いつもの時間に駅に向ったのですが
その雪で少し電車も遅れているとのこと

寒いホームで
風にさらされて電車を待つことになりました

横には若い女の人が立っていました
その顔も寒さに白くなっていたのですが

化粧をした口元だけは薄い紅の色に
色めきだっていて

白い雪の中に点されたその色が
不思議にも思えて

もう一度
その人の横顔を眺めてみました