Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

web漫画『百合名場面名鑑その②』

2016-03-19 21:12:06 | web漫画

自分のtwitterから拾ってきたネタでエッセイ風漫画を気ままに描いています。

■web漫画『百合名場面名鑑その2』

■あとがき
一応、過去記事『web漫画『百合名場面名鑑その1』』の続きです。

小学校の夏休み、奈良の母の実家に帰っていとこたちと一緒に過ごすのが一番の楽しみでした。
そこで年上の従姉妹ふたりの百合姉妹ぶりに、得も言われぬ思いを抱いていたのを覚えています。
その感情が「百合萌え」だと知ったのは、それからもうずっと後のことでしたけど。

もし見てくださった方いましたらありがとうございました。

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

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努力家な詐欺師たち

2016-03-18 21:22:31 | コラム

ショーンK、高校ではホラッチョ川上と呼ばれるホラ吹きだった(ビビットの記事より)

平日の朝から駅前のパチンコ店で行列を作っている人たちを見てこんなことを思わないでしょうか。
「その労力を他に使ったほうがもっと楽にお金を稼げるんじゃないだろうか」

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』という映画にもなったフランク・アバグネイルという人物がいます。
天才的な詐欺師で、パイロット、医師、弁護士と様々な職業になりすまします。
そして、彼はどの仕事も顧客や同僚を騙せる程度にこなせたのが天才の由来です。

そこである疑問がわきます。
「この人はちゃんとやれば正式にその仕事につけたんじゃないだろうか?」
どれも難しい専門職ばかりですし、嘘を取り繕うために勉強は必要で、それだけでも十分大変です。
事実、彼は弁護士資格だけはわずかな勉強で正規に取得しているのです。

ですから、最初のボタンを掛け違ってしまっただけの気もします。
正式に自分の理想に近づく術を知らなかったとか、勝手に自分にその能力がないと思い込んでしまったとか…

上記事の方にもほんの少しだけそんなことを思います。
きっかけは嘘の経歴とはいえ、その知識や話術でテレビのコメンテーターは十分務まっていたわけですから。

しかし、ひと目でそれと分かる大胆な鼻の整形といい、かつての彼とはほとんど別人です。
よっぽど自分のことが嫌いじゃないとあそこまではできないと思います。
その裏には「ありのままの自分では誰も認めてくれなかった」という自己評価の低さを感じるのです。
その若い頃の挫折に真剣に向き合える環境があれば、それなりちゃんと成功していたのかもしれません。

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日本に憧れるアメリカ人少年の話

2016-03-17 21:45:15 | コラム

日本の10代、6割が「外国人に生まれたかった」(マイナビティーンズの記事より)

一年近く前『Cities:Skylines』という街づくりゲームにはまっていた時のことです。

youtubeに上がっている海外の方のプレイ動画をよく観ていました。
コメントも結構していて、過去記事の『【実録】外国人と英語で煽り合ってみた』のような事件を起こしたりもしていました。

そこで、一人なぜか僕自身に返信してくれた方がいました。
そのコメントが「あなたのチャンネルに登録したよ」というのです。
初めは何かの間違いかと思いましたが、再生数一桁の僕の自作曲もいくつか聴いてくれて、わざわざ感想まで残してくれていました。

それがきっかけで彼とメールのやり取りをするようになりました。
聞けば、アメリカの男子高校生で、日本に興味があっていつか行ってみたいと言うのです。

どうして日本に興味をもったのか聞いてみると、彼はこう答えてくれました。
「もちろん、日本にも問題がたくさんあるとは思うけど」と前置きした上で、
「アメリカ人は考えの浅い馬鹿ばっかりでうんざりしてる。日本人の思いやりのある文化に憧れがあるんだ」
僕はそれにこう答えました。
「僕も半分だけ君に同意できる。なぜなら僕も君くらいの年の頃は日本は馬鹿の集まりだと思ってたから」

上記事のように、若い頃は誰しも自分の環境に多かれ少なかれ不満を持ちます。
僕自身若い頃から小説やドラマ、それに音楽や料理と、甘くジメッとした日本文化が結構苦手です。
なので、彼の気持ちは分かるのです。
それに、確かに、コミュ障の僕よりずっと控えめで丁寧な文面で、ちょっとアメリカ人ぽくない性格なのです。

それにもう一つ、彼がどうしても日本に行きたい理由がありました。
それは、不幸にも亡くなった大親友がいて、彼がいつか日本に行くのが夢だったのだそうです。
「今でも彼が自分の中で生きている気がする」
彼はそう表現していました。

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女性の依存心は悪なのか?

2016-03-16 21:49:36 | コラム

オトコにこれをされると恋に落ちる…1位「頭ポンポン」 (ポストセブンの記事より)

「壁ドン」に続き脚光を浴びてる「頭ポンポン」ですが、上記事の話でそんなことを思い出しました。

国語の教科書でもおなじみの脚本家の故・向田邦子さんのエッセイにこんなことが書いてありました。
「女性にとって髪を触られるのは、男性に身を任せるのに似ている」
重度のファザコンで生涯独身でしたけど、色恋の話は全く書かない方だっただけにドキッとしました。

女性にとって、男性に身も心も任せられるという感覚はかなり特別なもののようです。
よく理想の男性に「守ってくれそうな人」という人も似たところがあるかもしれません。

でも、これは、今の感覚ではちょっと後ろめたいところがあるかもしれません。
なぜなら、テレビや新聞で偉い人達が、自分で考え自分で判断して自分で行動する人が一番偉いとふれまわっているからです。
いわゆる「精神的にも経済的にも自立した大人の女性」が理想像と学校でも習います。

でも、女性にかぎらず何でもかんでも「自分がある」というのが正しいでしょうか?

例えば、何かに熱中することを「我を忘れる」といいます。
大自然を前にして「なんて自分はちっぽけなんだ」と思うことも大切です。

それに、自分のエゴを出さずに、判断することを人に任せることで、確実に伸びる長所があります。
それは「やさしさ」と「感受性」です。

でも、今の社会で優しかったり感受性が高いなんて、ただのハンデにしかなりません。
特にそういう昔ながらの女らしい部分を大切にしたいタイプの女性の居場所がどんどんなくなっています。

もちろん、社会で自分の力を思う存分試してみたいという女性は大いにそうするべきだと思います。
でも、これからを生きる女の人が、偉い人達に乗せられ無理をして、自分らしさまで失う必要はありません。
もっと心のあり方を大事にする時代が近いうちにやってきます。

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頭の体操のオリジナル問題

2016-03-15 21:34:41 | コラム

ベストセラー「頭の体操」多湖輝さん死去 90歳(共同通信の記事より)

問題:
職場のMさんは、毎朝、自家用車で会社に出勤してきます。
でも、不思議なことに、二種類の車を交互に乗ってくるのです。
月曜日は赤い車、火曜日は青い車、水曜日はまた赤い車…という具合です。

それを見た同僚のAさんはこう言いました。
「車を二台も持ってるなんて、Mさんはよほどの車好きのようだね。
毎日車を乗り換えるのも、ドライブに新鮮さを求めているのさ」

しかし、それを聞いたBさんはこう答えました。
「多分、Mさんは奥さんと共働きなんじゃないかしら。
最近、家でも建ててローン返すのに稼いでおきたいのよ。
奥さんのお仕事は…そうね…看護師さんあたりだと思うわ」

Aさんは驚いて
「これは驚いた。
確かに君の言う通り、Mさんは共働きで奥さんは看護師だ。
それに一戸建てに住んでるっていうのも聞いたことがある。
でも、どうしてそんなことが分かるんだい?
君はMさんと部署も違うし、彼のことをほとんど知らないじゃないか」
と返しました。

さて、どうしてBさんは、Mさんの家庭の事情まで分かってしまったのでしょうか?










答え:
Mさんの家は駐車場が縦長で、二台の車を図のように入れなければならなかったから。
よって、Mさんの奥さんも毎日車を使う仕事をしている可能性が高い。
しかも、Mさんより遅く家を出て、遅く帰ってくる夜勤の仕事でないと、車の入れ替わりは起こらない。
だから、AさんはMさんの奥さんは夜勤の多い看護師だと考えたというわけ。

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NHKの誰得シリアス

2016-03-14 21:40:13 | コラム

糸井重里、NHKの震災番組に苦言「音楽もナレーションも暗い。こういう撮り方は、地元の人はやめてくれと言っている」(ハフィントン・ポストの記事より)

シリーズ物のアニメには『誰得シリアス』といいわれる回があります。

例えば、中盤くらいまではコメディ調で楽しくパートが進みます。
ところが、終盤間近になると、急にキャラの過去のトラウマ話とかをやり出します。

物語に深みや展開を持たせたいのでしょうけど、率直に言って面白かった試しがありません。
コメディ風だったから笑って許せた拙い部分も、シリアスになると急に気になってきます。
そもそも、女の子がパンツ姿で空を駆け回って敵と戦う話なんて、正気じゃ観れません。

でも、やっぱり大抵のアニメは終盤にかけて誰得シリアスになります。
それは作り手のプライドに関わっていることなのかもしれません。

さて、上記事の糸井さんの意見には僕も大賛成です。
とにかく、NHKのドキュメンタリー系は救いがないくらいにどれも暗いです。
気分が悪くなるだけなので、随分前から一切見なくなりました。

深刻な問題を扱っているから暗いのは当然だろうと言われるかもしれません。

でも、例えば暗く重たいシリアスなストーリーの映画でも、二通りに別れます。
ひとつは、ただ作り手の厭世を感じるだけの嫌な気分になる作品です。
もう一つは、暗く重苦しい中にも生きる人間の実存を問うような作品です。
二つ目なら、身が引き締まる思いがしても、決して嫌な気分だけが残るようなことはありません。

どんな悲惨な状況でも人間が生きている以上、そこには喜怒哀楽があるはずです。
そして、ほんの僅かでもそこで見つかった希望の芽から、次の道が見つかることもあります。

ただ暗く深刻に撮れば番組に深みが出ると局が思っているとしたら、それは誰得シリアスです。

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web漫画『実は残念な名言集』

2016-03-13 21:28:47 | web漫画

自分のtwitterから拾ってきたネタでエッセイ風漫画を気ままに描いています。

■web漫画『実は残念な名言集』

■あとがき
どれも今更というような有名なものばかりですけど。

もっと光を(ゲーテ)
文豪ゲーテが言えば何でも名言に。

健全な精神は健全な肉体に宿る(ユウェナリス)
確かにプロスポーツ選手でもいろいろ持て余してる人は多いですしね…
このところ特に国内のプロ野球関係で残念なニュースが。

あと、漫画の方は言葉がめちゃくちゃなのに後で気が付きました。すみません。

少年よ大志を抱け(クラーク)
当時のちょっとした別れの挨拶の表現だった模様。

ペンは剣より強し(戯曲『リシュリュー』より)
権力者は暴力(剣)を振るわなくても法律(ペン)の力で思い通りにできる、というのが本来の意味。
さすがにこれは初めて知った時ひどいと思いました。
今使われているのとは全く逆の意味ですので。

もし見てくださった方いましたらありがとうございました。

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

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web漫画『グローリー・ハンターのゆううつ』

2016-03-12 21:20:31 | web漫画

自分のtwitterから拾ってきたネタでエッセイ風漫画を気ままに描いています。

■web漫画『グローリー・ハンターのゆううつ』

■あとがき
そのチームや選手が優勝しそうになってから応援しだす人たちのことをグローリー・ハンターと言うそうです。
普段応援せず美味しいところだけを持っていこうとするので、長年のファンからは快く思われません。

少し違いますけど、大一番だけ注目する人も似たところを感じます。
最近ではサッカーのなでしこジャパンで懲りずにやってしまいました。
当たり前のように五輪出場できると思っていて、危なくなってからでは時すでに遅しです。

もし見てくださった方いましたらありがとうございました。

※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

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マザーブレインに負けないために

2016-03-11 22:11:55 | コラム

“歴史的囲碁対局”人工知能(AI)vs李世ドル九段、第2局も人工知能の勝利 (WoW!Koreaの記事より)

今はなき(?)SEGAのゲーム機メガドライブに『ファンタシースター2』というRPGがありました。
色々残念な点が多いゲームでしたけど、作品のテーマが妙に心に残っています。

主人公は、「マザーブレイン」の管理の元で繁栄する惑星の政府のエージェントです。

色々事件に巻き込まれるうちにマザーブレインによってお尋ね者となり、辺境の惑星に逃げ延びます。

その隔絶された聖地で聖者みたいな人たちの集団に出会うのですが、彼らの言い分はこうでした。
「マザーブレインは闇の存在が人間を無力にするために作った」


人間が作ったマザーコンピューターが人間に反旗を翻すというのはSFでよくあります。
あるいは、地球環境維持装置が「人類コソガ地球ヲ破壊シテイル!ダカラ抹殺スル!」など…


ところが、このマザーブレインは人間を繁栄と引き換えに、そうと悟らせずに心を弱らせていくところが手が込んでます。
それで、これから人工知能が高度化していく中でこれが一番ありうる話なんじゃないかとも感じるのです。

さて、上記事もそんな時代の到来を予感させる出来事です。
このAIの恐ろしいところは、たんなる囲碁ソフトではないところです。
人間の脳の構造を再現し、囲碁のルールを自分で学習させ、そして頭の中で対戦してどんどん上達するのです。
その手法が「明らかな悪手が後で最善の手になっている」とプロがいうくらい人智を超えているそうです。

それで秀才エリート官僚達が「AIにまかせればより便利でいい暮らしができる」と言い出した時は人類の負けです。
そんなアホにならないためにも、これで終わらせてはいけません。
人工知能の研究を通して人間の脳の働きをより理解し自身の「脳力」を高める糧としなければなりません。

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続々・文明の自殺

2016-03-09 21:49:00 | コラム


男系継承は「女性差別」と批判、最終見解案に皇室典範改正の勧告 女子差別撤廃委(産経新聞の記事より)

現代に住む多くの人は、なんとなく文明はずっと進んできてると感じるかもしれません。
でも、例えば先進国の多いヨーロッパは一度文明の衰退を経験しています。

ローマ帝国時代に作られた水道橋は、その後の中世時代で「悪魔の橋」と呼ばれていました。
どうやって作ったのかさっぱり見当がつかなかったからです。

古代ギリシャ人がすでに知っていた地動説も、中世世界で公言しようものならすぐさま牢屋送りです。
このように、ギリシャ・ローマと続いた優れた西欧文明は、一度落ちぶれ長い暗黒期に入っていったのです。

さて、では落ちぶれる前のローマ帝国時代末期はどんな風だったのでしょうか?

帝国はとても豊かで、パンとワインは全ての市民にただで支給されていました。
それで、めんどくさい兵役はもっぱら外国人のゲルマン人にまかせます。
その時に給料を塩(ソルト)で払っていたのが、サラリーマンのサラリーの語源です。

科学技術もなかなかのものでした。
すでに蒸気機関の原型のようなものが作られだしてました。
イギリスのようにいい石炭が採れてたら、もう少しで産業革命が起こっていたかもしれません。

しかし、そんな進んだ文明も、寒冷化から南下してきた野蛮なゲルマン人によって破壊されます。
略奪を意味するヴァンダリズムという単語はわりとよく使われますが、この時やってきたヴァンダル人から来ています。

ここまで見てきて、なんだかローマ帝国末期と今のヨーロッパがなんだかダブって見えてこないでしょうか。

日本では特に北欧は社会福祉の行き届いた天国のように言われています。
めんどくさい肉体労働のために東欧や中東から移民を受け入れ、人口の10%を優に超えている国も多いです。
そして、今、政変によって豊かな国めがけてシリア難民がどっと雪崩れ込んでいます。

ローマ帝国は当時の世界で圧倒的に進んでいた国なのに、蛮族によって崩壊してしまったのです。
案外、帝国内でも最初は「困ったゲルマン人を受け入れてあげよう」なんて声が強かったのかも知れません。
もっとも、今回はそのゲルマン人の方が受け入れる側ですけど。

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