Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

コミュニケーション化する娯楽たち

2015-04-06 22:47:41 | コラム

なぜ「品切れ」発表したレモンジーナが店頭に大量陳列されているのか?(livedoor ニュースの記事より)

あるアーティストについて「○○はファンがウザいから嫌い」みたいなことをいう人が結構います。

でも、これはちょっと変です。
直接関係ないファンを見て作品の評価を決めるのって、主体性がなさすぎです。

また全く逆の事も言えます。
みんながいいと言ってるから、なんとなく自分もいいと思い込んでるなら、やっぱり人に流されすぎです。
でも、みんなと違うから特別だと思っているひねくれ者も、他人を意識してる時点で同じです。

そんなの気にせずに自分自身の感性を磨いて独自に評価できれば、今の音楽シーンはもっと面白くなるはずです。
謎のコバイア語を操る暗黒ジャズロック系バンド『マグマ』のドラマー、クリスチャン・ヴァンデも「パン屋をやってたほうが良かった」なんて愚痴らなくてもすんだはずです。

でも、一般的にその楽しさを人と共有できることは、エンターテイメントの大切な要素のようです。
日本では聴くだけだったポップスが、みんなの前でカラオケで歌うためのものになりました。

特にSNSやスマホが普及してからはその傾向は特に顕著です。
ゲームはオンラインやソシャゲーが流行り、今やアイドルのCDやアニメのDVDまでイベントに参加するチケット代わりになりました。
どれも作品そのものを楽しむより他のプレイヤーやファンとコミュニケーションするためのツールになっています。

上記事のような商品でもこれは同じです。
テレビや雑誌で取り上げられたからと商品を買う人は「レモン風味の炭酸飲料」と一緒に「情報」を飲んでいます。
美味しかったかまずかったかと同じくらい、それを飲んだという事実に価値があります。
そして、それをSNSに上げて反応をもらうのが楽しみです。


フランスのプログレバンド『マグマ』。『ライブ』は何度聴いたか分かりませんが、実際問題、これが売れたらそれはそれでおかしい気もします。

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