Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

永遠の二十七歳組

2014-05-17 23:00:59 | コラム

伝説になるためには27歳で死ぬことが大物ミュージシャンの条件?!(cakesの記事より)

星新一さんのショート・ショートにこんな話がありました。
ある小説家だったか画家だったかを夢見る青年が浜辺で思い悩んでいると、岸に流れ着いたびん詰を拾います。
開けてみると、その中からなんでも願いを叶えてくれる悪魔が出てきました。

そこで青年は自分の作品を有名にしてほしいとお願いします。
果たして願いは聞き入れられたはずが、直後に青年は死んでしまいます。

しかし、話はこれで終わりません。
世にでる前に夭折した悲劇の芸術家という肩書で彼の作品は話題を呼び一躍有名になったのでした。

上記事にもある通り、あまりにも早すぎる死で伝説となったミュージシャンは多いです。
特に27歳で亡くなる人がやたらと多いので『The Forever 27 Club』といわれます。
皮肉ですが、その後作品作りに行き詰まり世間に忘れられていくより、その劇的な幕切れでかえって長く人々の記憶に留まることはあり得ることだと思います。

事実、特にロック系に多いのですが、2枚目のアルバムが最高傑作でその後下降線をたどるとよく言われます。
年齢で言ってもせいぜい30代の半ばまでで、その後に良い作品を残せる人はほとんどいません。

これにはいくつか理由が考えられます。
まず、正規の音楽教育を受けていない人が多いので、もともと音楽的な引き出しが多くありません。
さらにバンドのイメージもありますから作風の幅も自ずから制限されてしまいます。
その結果としてかなり早い時期に音楽的に行き詰まるバンドが多いのだと思います。

実際、劇伴やプロデューサーまでこなせるレベルの作曲家だと40代以降も傑作を生み出す人は多い印象です。
だた、経験や知識のみからでは決して生まれない瞬間のひらめきを感じさせる作品こそ魅力的だと個人的には思います。

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※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから

フォーエバー27クラブ。一番左エイミー・ワインハウスさんも残念ながらその一員となってしまいました。

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