前編からの続きです。
番組内では過去記事『リインカーネイション・リサーチ(中編)』でご紹介したジェイムス・レニンガーさんのケースも触れられていました。
(ここでは割愛しますが、硫黄島で戦死したパイロットの記憶を持つ少年の話で、前世での友人や両親と再会を果たした驚くべき例です)
さて、次に前世の記憶を持つ子どもが持つ傾向をご紹介します。
彼らの前世での死因の75%は事故、殺人、自殺あるいは戦闘など、非自然的なものによります。
また若い頃になくなっていることが多いのも特徴です。
病気などの自然死によるものであっても、その25%は15歳までに命を失っています。
では、前世から生まれ変わるインターバルはどうでしょうか?
前編でご紹介したライアン君や過去記事のジェイムス君はともに50年ほどの期間が開いています。
しかし、データによれば4年半が平均的な間隔です。
また、短いものでは16ヶ月しか開いていないケースもあったそうです。
若くして死にまだやり残したことがあるために彼らは生まれ変わるのではないかと、タッカー医師は推測しています。
次に、前世での嗜好や経験が今世に影響することはあるのでしょうか?
故イアン・スティーブンソンの調査した例にはこんなものがあります。
ビルマで戦死した日本兵の記憶を持つ子どもが、ビルマのスパイシーな料理に文句をいい、代わりに刺し身をほしがったとのことです。
また、前世で酒飲みだったり愛煙家だったりした場合、小さいうちから親の目を盗んで摂ろうとする傾向があるそうです。
また、前世でのスポーツの才能が受け継がれることもあります。
南カリフォルニアに住むある子どもは、2歳の頃、親にオモチャのゴルフセットに与えられて以来、それに夢中になりました。
またケーブルテレビでゴルフ番組ばかりを見たがります。
それから数ヶ月したある日、テレビに写ったボビー・ジョーンズ(1930年代に活躍したプロゴルファー)を指さし、これが自分だと言ったのです。
そして、自分をボビーと呼ぶように求め、それ以外の名前で呼んだ人を正すのだそうです。
彼はゴルフで目覚ましい才能を見せ、3歳の時にはすでに5歳児用のレッスンを受け、9歳の現在ジュニア・トーナメントで賞金をかっさらっています。
子どもたちは、平均して2歳から3歳の頃から35ヶ月の間前世での出来事を語ります。
そして6歳から7歳の頃に話すことをやめるようになるそうです。
前世といえば、クレオパトラだなんだと過去の有名人を自称する人は多いです。
ですが、タッカー医師によれば、ごく少数の例を除き、彼らの前世の多くは普通の人です。
そして、近い時期に、同じ国で、さらには近い場所で生まれ変わることが多いのだそうです。
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