『ヤ』のつく人材派遣業

ASKAで話題の“パソナ接待パーティー”、高級官僚も常連だった…仕切り役は元財務省の天下り、常連客には政治家も次々浮上(日刊ゲンダイの記事より)

今や大企業を肩を並べる一大組織となった山口組ですが、その本拠地を神戸においています。
もともと組の生業は、神戸港の「沖仲仕」でした。
港のその日の仕事に合わせて、人を集めて手配していくわけです。
力仕事の荒っぽい現場で無法者も多いですから、取りまとめる方も腕っ節が強くないといけません。

それにある意味、人間をモノ扱いして右へ左へと回していくわけです。
やはり気合の入った連中でないと精神的に参ってしまいます。

さて、時代も下り「人夫出し」は「人材派遣」と呼ばれるようになりイメージも随分と良くなります。
そして、いわゆる構造改革以降、派遣の規制が大幅に緩和され、一番に恩恵を受けた業界でもありました。
竹中平蔵さんが顧問となった「パソナ」もその時期に成長を遂げた企業の一つです。

しかし、はやり「人材派遣」などとオブラートに包んでみてもはやりその本質は「人夫出し」です。
上記事のようにその「ヤクザ」な裏の顔がひょっこり顔を見せることがあるようです。
その手の女性を手配する「女衒（ぜげん）」もまたシノギの一つです。

聞くところによれば、今度は派遣を外食産業にまで認めようという動きがあるようです。
きっと業界全体として人手不足でどうにもならない現実もあるのだと思います。
これも移民問題や女性の社会進出促進と根っこは同じで、深刻な労働力不足に全ての原因があります。

人材派遣会社がないことには世の中回りませんし、あまり綺麗事を言うつもりもありません。
ですが、近頃良心を捨てた人の方が社会的に成功できているような雰囲気があるなら、やはり問題だと思います。

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