国宝・姫路城と世界一有名な城「ノイシュバンシュタイン城」が提携 絶世の「白」、夢の共演へ (神戸新聞の記事より)
亡くなった父方の祖母・婦美はたまに「実家の中原は先祖に姫路城の家老の娘がいる」と言ってました。
どの家にもある真偽不明のお家自慢ですが、九代遡れば全員がどこかで親戚関係になる日本ですから、そんな話の一つもあっていいかもしれません。
さて、今回新装した『白鷺城』こと姫路城ですが、幕末から維新にかけては受難の時でした。
引き取り手がなく競売にかけられ、取り壊しの話まで出たこともあったようですが、どうにかその姿を今に留めることができました。
『シンデレラ城』ことノイシュバンシュタイン城ももともとの評判は微妙でした。
頭がゆるふわな変人の王によって19世紀の後半に作られた時代遅れの城で、純粋な建造物としての価値はそれほど高くありません。
世界最古の建造物のひとつであるスフィンクスの欠けた鼻はどこかの誰かが遊び半分で砲撃したなんて話すらあります。
ピラミッドも大部分は砂に埋まっており、近世まであまり顧みられることもなかったようです。
しかし、どれも今ではその国の立派な観光資源かつ歴史遺産であり、海外からの評価も高いです。
その価値に気づいていないのは、当の本人ばかりだったというお話です。
何事にも当てはまりますが、身近なものほどその大切さに気づきにくいものです。
目に見える建物や芸術品はそうですが、目に見えない精神文化はより当てはまる気がします。
個人的なことで言えば、僕にとっての神社がそれです。
ショックなことがあってふさぎこんでいた時期、ふと神社に立ち寄った時に、なぜか急にそのありがたさに涙がでる思いがしたのです。
それはまるで後に日本好きになるタイプの外国人が初めて日本の文化に触れた時ような感激でした。
※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから
浮世絵も骨董品の包み紙などに使われていたのが西洋人の目に止まり再評価を受けました
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